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田原基成

2024/12/21 18:50

【有馬記念】ドウデュース取消でも本命◎は揺るぎなし 3連単“800倍”視野に2週連続GI攻略へ/京都7R/中山10R

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◆【随時更新中|12/22(日)的中速報】ドウデュース出走取消で難解ムードも、今秋GI20万馬券2発の7号ら主宰者陣が攻略!【有馬記念2024予想】

◆【最終リベンジャーズ・金子くん】前走の鬱憤を晴らす【京都12R/単勝+3連複】/展開不向きも実力信頼【中山12R/馬連+3連単】

【有馬記念】

あらかじめ断っておくが、仮にドウデュースが出走していたとしても本命の印が揺らぐことはなかった。それを踏まえたうえで、いきなり結論から述べたいと思う。

本命は1枠1番、ダノンデサイル。

波乱決着となった第91回ダービー馬。9番人気1着の結果をフロック視する声もあり、前走菊花賞は単勝2.9倍。ダービーで0秒4差以上をつけた馬としては異例の人気のなさと言えよう。

マイラーが多いダノン冠だから?
ダービーは経済コースを通れたから?
何をしでかすかわからない鞍上だから?

いずれも理由もダノンデサイルを構成するひとつの要因にすぎない。ここで注視すべきはレースの中身、つまりダノンデサイル自身が証明してきたことに対する分析だ。

重賞戦線に身を投じたのは京都2歳Sから。シンエンペラーが制した一戦だが、勝負どころで同馬に外に張られたうえにディスペランツァの勢いに飲まれ進路の切り替えを余儀なくされた。エンジン全開は残り100m程度。直線の短い京都芝であの競馬では届かない。それでもシンエンペラーとは0秒1差だった。

スムーズに運ぶことがミッションの京成杯は終始外めをストレスなく追走。3-6着馬が4角3番手以内もしくは内枠というトラックバイアスをものともせず突き抜けた。2着アーバンシックに上がり3F最速は譲ったものの、直線をみれば一生交わされることはないだろうと言い切れる脚色。ただ一言、強い。

出走取消の皐月賞を経て臨んだ日本ダービー。一線級との対戦がないだけに9番人気も致し方ないだろう。レースでは内枠の利を最大限に活かしつつ、2着ジャスティンミラノに0秒4差の楽勝。Cコース替わりのダービーを勝つためのお手本のような立ち回りは熟練の業が成せるものだ。

……と、ここで改めて“0秒4差”について触れたい。

平成以降、良馬場施行時の日本ダービーにおいて、2着に0秒4差以上をつけた馬は6頭。トウカイテイオー、ナリタブライアン、ディープインパクト、ウオッカ、コントレイル、そしてダノンデサイルだ。トウカイテイオーから順にすでに現役を退いた馬の通算GI勝利数を並べると、4→5→7→7→5。破格の数字と言えよう。

冒頭で私は「仮にドウデュースが出走していたとしても……」との表現を用いたが、ダービー時にシンエンペラーにつけた着差は0秒6。同馬がジャパンCでドウデュースとタイム差なしだった事実が3歳馬のハイレベルぶりを際立たせる。近年最強の5歳世代の跡を継ぐのは間違いなくこの世代だ。

ここで、今年の有馬記念の展開を考えたい。

週中に横山和生が発した「べラジオオペラは僕のプランをかなえてくれる馬」というコメントがヒント。タイトルホルダーとのコンビで何度も中山芝2500mを先導した同騎手。逃げる競馬が濃厚だが、それはダノンデサイルと横山典弘にとって追い風となる。ダービーはハナを奪う勢いの出足だったし、横山親子が絶妙なペースメイクで後方待機勢をなきものにする可能性は高い。

改めて前走菊花賞を振り返ると【8-9-14-15】の道中通過順が示すとおり、前の馬が下がってきたタイミングと外の馬が進出したタイミングが重なる最悪の競馬。力負けではないことは上がり3F2位の脚が証明済みで、このレースでもまたハナを奪う勢いの出足だったことを補足しておく。

プランはこうだ。横山和生とべラジオオペラを前に行かせつつ、自身はその背後をぴったりマーク。外からスターズオンアース、ディープボンド、スタニングローズが先団をうかがう構えを見せると思うが、あくまで狙いはべラジオオペラの真後ろ。その位置をとり、3-4コーナーで外に張り出しつつ進路を確保。直線入口で前方がクリアになった瞬間、ミッション・コンプリートだ。

今年の主役は3歳馬。ダノンデサイルの本命に迷いはない。

相手本線に抜擢するのはべラジオオペラ。

前走天皇賞・秋は6着。陣営も示唆していたように酷暑を経て状態面に不安を抱えていたなか、勝ち馬と0秒4差なら悲観する内容ではない。良馬場の右回り成績【2-1-0-0】もさることながら、近親には有馬記念2年連続3着のエアシェイディ、ホープフルS勝ち馬エアシャカール、エアアンセムと暮れの中山巧者がズラリ。ここは買いの一手だとみている。

アーバンシックも侮れない。

過去10年の有馬記念において、前走GI勝ちの3歳馬は【3-0-2-1】。目下の勢いは古馬相手にも通用する可能性大とのデータだ。この馬の近2走を振り返ると、セントライト記念は右回りの中山で4角7番手、菊花賞は7枠13番から4角3番手に押し上げ2着に0秒4差と“覚醒”の二文字がよく似合うパフォーマンス。暮れのタフな中山芝を考えたとき、500キロ超の雄大な馬格もアドバンテージとなりそうだ。

以下、週中から評価を上げた馬を中心にピックアップ。

ローシャムパークはドウデュース出走取消で外からマクられてヒートアップする可能性が減少。ギリギリまで脚を溜め、3-4コーナー付近から一気に進出する形なら残り目はある。ドウデュース不在なら繰り上がり的な着順上昇が見込めるジャスティンパレスをケアしつつ、本レースのリピーター傾向からスターズオンアース、近走好調の牝馬が好走するサラキア・パターンを想定してスタニングローズまで印を回す。

【中山11R 有馬記念予想の印】
◎1 ダノンデサイル
〇5 べラジオオペラ
▲3 アーバンシック
☆6 ローシャムパーク
△7 スターズオンアース
△11 ジャスティンパレス
△13 スタニングローズ 

【単勝】1(1点)
【馬連】1=5,3,6(3点)
【3連複/フォーメ】1=5,3,6=5,3,6,7,11,13(12点)
【3連単/フォーメ】1→5,3,6→5,3,6,7,11,13(15点)


【自信の一鞍 京都7R 3歳上1勝クラス】

ダートを使われた3戦は4、3、3着と大崩れがないフェリーニ。近2走は芝に加えて暑い時季の左回りで参考外と捉えられるだろう。11月下旬に勝ち上がったように、気温低下の時季は歓迎。砂を被らず運べる外枠替わりなら買い一択だ。

相手本線にはダートのオープン特別・バイオレットS4着が光るニホンピロカラット、良馬場の当距離で2度の1分12秒台があるセールヴォランを。ここは点数を絞って勝負。

【京都7R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎15 フェリーニ
〇8 ニホンピロカラット
▲10 セールヴォラン

【単勝】15(1点)
【馬連】15=8,10(2点)
【ワイド】15=8,10(2点)


【太鼓判 中山10R オルフェーヴルC】

前走は上がり3F32秒7の脚を使いながら馬券外に敗れたピックアチェリー。あの上がりをみると広いコース向きにも思えるが、中山芝1600mは【1-0-1-0】馬券外なし、2走前は逃げ馬が2着に残る展開にもかかわらず4角11番手から突き抜けた。芝外回りに該当する中山芝1600mはこの馬の庭である可能性大。スムーズならここも3着内は堅いとみる。

相手本線には当舞台で【2-0-1-0】のコース巧者・ユキノロイヤル、こちらも中山での好走が目立つツルマウカタチ、ウインレイアーを。3列目は内枠を中心にケア。

【中山10R オルフェーヴルC予想の印】
◎14 ピックアチェリー
〇8 ユキノロイヤル
▲9 ツルマウカタチ
☆3 ウインレイアー
△2 ケイケイ
△10 ララマセラシオン
△7 サロニコス
△1 ロゼル

【3連複/フォーメ】14=8,9,3=8,9,3,2,10,7,1(15点)

▽その他主宰者の予想コラム
◆【SPREAD編集長・山田/有馬記念2024予想】ドウデュース出走取消で生じる展開の変化と「泣く3歳馬、笑う古馬の盲点」をあぶり出す【前編】

◆【断捨離のシャト美/有馬記念2024予想】今年は“高速馬場”がカギ 「成長と結果」同時に示してきた本命◎対抗○&【朝活・京都2R】

◆【WINDEXマイスター/有馬記念2024予想】本命◎はドウデュースの総合点にプラス33ptの大差 総合上位の伏兵好走にも要警戒

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