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先週から今週にかけて、牝馬の引退が相次いで発表されました。ただ、それ以上に衝撃だったのは、やはり皐月賞馬ジャスティンミラノ引退のニュースではないでしょうか。

10月半ばに右前浅屈腱炎を発症。全治9ヶ月以上と診断され、天皇賞（秋）回避が伝えられましたが、そのまま復帰叶わず引退となってしまったのは、残念というほかありません。
キズナ産駒の牡馬で初めてGIを制したジャスティンミラノは、ダービーでも2着に好走。通算成績は4戦3勝2着1回と、ほぼ底を見せていませんでした。また、スローの瞬発力勝負になった共同通信杯を勝利した後に、ハイペースの持久力勝負になった皐月賞を制するなど、どんなレースにも対応できた点から、持っていた能力は相当に高かったはずです。

そういった意味でも早期の引退は残念ですが、フジキセキやアグネスタキオンなど、少ないキャリアでGIを勝ち、戦績にほぼキズがないまま競走生活を終えた馬は、種牡馬として成功しています。ジャスティンミラノは、既に繋養先のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに到着しており、来年の種付けは早くも満口とのこと。キズナの後継種牡馬になることはもちろん、日高のエース種牡馬になることが期待されます。

また、同じキズナ産駒のシックスペンスが、蹄の炎症で先週のマイルCSを回避しました。こちらも早期の復帰を願うとともに、ジャスティンミラノの想いを継いでGI馬になってもらいたいものです。

それでは予想に。

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今回は、世界の強豪を迎えた大一番、ジャパンCの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）今回の馬番
（2）馬齢
（3）前走からの間隔
（4）キャリア
（5）前走クラス
（6）馬主
（7）前走斤量
（8）性別
（9）母父の系統

近年の好走傾向から買い条件となったのは上記9項目。その中で、（1）は今回の馬番について。
内枠有利のジャパンC。とりわけ、今回の馬番が1から7で、前走上がり5位以内。なおかつ、栗東所属騎手か短期免許で来日中の外国人騎手が騎乗する馬は［5-3-4-4/16］。勝率31.3％、複勝率75.0％。単勝回収率91％、複勝回収率105％。これだけ該当馬がいながら、好走率は優に7割を超えています。
◇該当馬＝ドウデュース、ジャスティンパレス

（2）は馬齢で、ここは2パターンご紹介します。まずは4歳以下の馬。
こちらは前走馬体重が500kg未満、かつ前走3コーナーで3から8番手に位置していた馬が［2-4-3-3/12］。勝率16.7％、複勝率75.0％。単勝回収率24％、複勝回収率109％と、凄まじい成績。
◇該当馬＝チェルヴィニア、ソールオリエンス

一方、過去5年で3勝の5歳馬は、前走馬体重が490kg以上、かつ前走3コーナーで3番手以下に位置していた馬が［3-0-1-2/6］。勝率50.0％、複勝率66.7％。単勝回収率196％、複勝回収率115％。サンプルは少ないものの、同じく素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝ドウデュース、ダノンベルーガ

次は（3）。前走からの間隔。
適度な間隔を開け出走してくる馬が強さを発揮している当レース。具体的には、前走からの間隔が中3週から5週、かつ3月か4月に生まれた馬は［4-3-1-3/11］。勝率36.4％、複勝率72.7％。単勝回収率92％、複勝回収率105％。こちらも好走率は7割を超えています。
◇該当馬＝ジャスティンパレス、ソールオリエンス

（4）はキャリアです。
（2）とやや重なりますが、ジャパンCは消耗の少ない馬が強く、中でもキャリア10戦以下、かつ前走3番人気以内だった馬は［2-5-3-0/10］。勝率20.0％、複勝率100％。単勝回収率29％、複勝回収率145％。なんと過去5年の該当馬10頭は、すべて3着内に好走していました。
◇該当馬＝チェルヴィニア

（5）は前走クラスについて。
過去5年の3着内馬15頭中11頭は、前走JRAのGIに出走した馬。そのうち、前走1着か、勝ち馬から0秒5差以内の負けを喫した馬は［3-3-2-2/10］。勝率30.0％、複勝率80.0％。単勝回収率51％、複勝回収率116％と、こちらもまた凄まじい成績です。
◇該当馬＝ドウデュース、ジャスティンパレス、チェルヴィニア、ソールオリエンス

（6）は馬主。
大手クラブ法人の所有馬が非常に強いジャパンC。中でも、シルクレーシング、サンデーレーシング、キャロットファームが所有、かつ前走2400ｍ以外のレースに出走した馬は［2-3-2-2/9］。勝率22.2％、複勝率77.8％。単勝回収率38％、複勝回収率107％。好走率は8割に迫ります。
◇該当馬＝チェルヴィニア、ドゥレッツァ

続いては（7）。前走斤量です。
過去5年の3着内馬15頭中13頭は、前走と同じ斤量を背負うか斤量が軽くなる馬。そのうち、前走人気＝前走着順だった馬は［2-4-1-1/8］。勝率25.0％、複勝率87.5％。単勝回収率43％、複勝回収率122％。（5）と同じく凄まじい成績でした。
◇該当馬＝チェルヴィニア、ソールオリエンス

（8）は性別について。
牝馬の好走率が高い当レース。中でも、前走、東京か京都のレースに出走した牝馬は［1-2-2-3/8］。勝率12.5％、複勝率62.5％。単勝回収率27％、複勝回収率103％。複勝回収率は低いものの、文句なしの成績でした。
◇該当馬＝チェルヴィニア

そして最後は（9）。母父の系統。
ジャパンCは、ネイティヴダンサー系種牡馬を母の父に持つ馬が健闘していました。そのうち、（4）とやや重なりますが、前走国内外のGIに出走した馬は［2-1-3-2/8］。勝率25.0％、複勝率75.0％。単勝回収率83％、複勝回収率112％。好走率は優に7割を超えています。
◇該当馬＝チェルヴィニア、スターズオンアース

【後編】では、これら9項目の買い条件を踏まえ、ローズSの結論（印・買い目）を導き出します。

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