競馬サロン
馬体アナリスト 伊藤
《エリザベス女王杯の馬柱》
-------------
-------------冒頭は2重賞で共通-------------
競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
本日9日(土)は、東京競馬場で武蔵野S、京都競馬場でデイリー杯2歳Sが行われ、武蔵野Sに勝ったのは1番人気エンペラーワケア、デイリー杯2歳Sに勝ったのは1番人気ランフォーヴァウでした。
武蔵野Sで本命に推したタマモロックはR.ムーア騎手が早めに動くも8着。勝ちにいった結果かもしれませんが、動き出しが流石に早かったか。
デイリー杯2歳Sで本命のダイシンラーは前を捉えられず3着という結末。
土曜重賞は悔しい結果に終わっていましたが、土日の4鞍できっちりプラスにできるように日曜重賞で頑張ります。
なお、昨日公開のコラムでも触れましたように、重賞深掘り隊のメンバーとして私が執筆しているコラムでは、今年GI/JpnIの「トータル回収率が125.6%」。とりわけ馬連が起爆剤となっていますので、馬連でどのような結論に辿り着くかどうぞご注目ください。
-------------冒頭はここまで-------------
それではエリザベス女王杯の予想を進めていきます。
まずエリザベス女王杯の過去ラップ分析ですが、阪神施行時を除く2014年から2019年、そして2023年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。
------------------------------
2014年 前半5F60秒3 後半5F59秒2⇒後傾
2015年 前半5F60秒7 後半5F61秒4⇒前傾 ※稍重馬場
2016年 前半5F61秒8 後半5F58秒5⇒超後傾
2017年 前半5F62秒0 後半5F59秒5⇒超後傾
2018年 前半5F61秒4 後半5F59秒2⇒超後傾
2019年 前半5F62秒8 後半5F58秒5⇒超後傾
2023年 前半5F61秒1 後半5F59秒6⇒超後傾
------------------------------
※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
エリザベス女王杯は分かりやすいレースで、馬場が渋った2015年以外は全て後傾か超後傾です。2016年以降は超後傾が続いていますから、今年もまずスローの上がり勝負になると考えていいでしょう。
また、ラップと飛節の連動性も確認でき、一瞬の瞬発力に優れる「曲飛」の馬が優勢です。スローの上がり勝負なら「曲飛」の馬の出番と覚えておきましょう。
なお、今年の出走有力馬で「曲飛」寄りなのはホールネス。スローの上がり勝負での強さは条件戦で証明済みです。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。
--------------------------
2014年 ラキシス 瞬発/シャープ
2015年 マリアライト 瞬発/中間
2016年 クイーンズリング 中間/中間
2017年 モズカッチャン 瞬発/中間
2018年 リスグラシュー 瞬発/シャープ
2019年 ラッキーライラック 中間/中間
2023年 ブレイディヴェーグ 瞬発/シャープ
--------------------------
良馬場で切れそうな瞬発力タイプの頑張りが目立ちますね。京都開催のエリザベス女王杯の舞台は京都外回りですから、いかに強烈な末脚を繰り出せるかがカギです。
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは4頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
--------------------------
レガレイラ 瞬発/シャープ ※馬体の造形と能力は1番
スタニングローズ 瞬発/ボリューミー
シンティレーション 瞬発/中間
サリエラ 瞬発/中間
--------------------------
執筆時点の単勝オッズ1.8倍が示すように能力面を高く評価されているのがレガレイラ。私も日本ダービーで本命を打った経緯があり、3歳世代を代表する1頭であることは間違いないでしょう。馬体は木村厩舎の管理馬らしい形でイクイノックスの姿が重なりますね。
日本ダービーで本命を打ったくらいならここも無条件に本命というのが、正しい筋の通し方なのかもしれません。
正直まともならあっさり勝たれそうですが、スローで動けずに脚を余すのがパターン化しているため、現状は不発に賭けるのが正しい付き合い方と判断。勝たれたら勝たれたで諦めます。
スタニングローズ、シンティレーション、サリエラは3頭とも瞬発力タイプと見ていますが、筋肉の付き方から阪神・中山向きはスタニングローズで、京都・東京向きなのがシンティレーションとサリエラです。
サリエラは色々な「使い分け」の関係で近3走は決して適舞台と言えないレースに出走。前走のオールカマーはちょっと情けない負け方でしたが、3走前のダイヤモンドSではテーオーロイヤルと叩き合いの末クビ差がありますから能力はGI級に近いものがあります。昨年と比べて相手関係緩和ならより上の着順が狙えるでしょう。
シンティレーションは府中牝馬Sでブレイディヴェーグとマスクトディーヴァの間に食い込んで2着。時計は別にして新潟日報Sのパフォーマンスから足りないと府中牝馬S出走時は無印にしてしまいましたが、その判断に誤りがあったとレース後に大きく反省。
元々フラワーC3着があるように早くから能力を見せていましたが、着実に力をつけてきた印象です。
ハイペースの2200mになった場合は何とも言えないものの、スローの2200mで折り合いがつくようなら馬体バランスから距離は大丈夫。マスクトディーヴァに先着したパフォーマンスを発揮できれば、レガレイラ以外には先着できるはずです。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜京都芝の傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。
《エリザベス女王杯の最終結論》
◎12シンティレーション
○13サリエラ
▲11スタニングローズ
☆7レガレイラ
△1ホールネス
△3ルージュリナージュ
△5モリアーナ
△8シンリョクカ
本命はシンティレーション。前走はブレイディヴェーグには完敗も、その着差からGIIIとほぼ変わらないここなら勝負になるでしょう。ただし、勝ち切るにはレガレイラの不発が絶対に必要です。
対抗評価は適条件で変わりそうなサリエラ。鞍上がR.ムーア騎手なら文句はありません。
単穴評価はスタニングローズ。レースぶりや調教から上向いてきた印象があります。GI馬の少ない組み合わせで中距離戦なら頑張れそう。
☆評価はレガレイラ。前述したように負けパターンはスローで脚を余すこと。強いのは間違いないのですが、自分で上がっていく競馬がここまであまりできていない以上、全幅の信頼まではどうか。それでもあっさり勝たれるようなら仕方ないと考えます。
馬券は◎○▲の単勝、◎シンティレーションから馬連と3連複、◎○▲☆の馬単ボックスで勝負します。
《エリザベス女王杯の買い目》
◎12シンティレーション
○13サリエラ
▲11スタニングローズ
☆7レガレイラ
△1ホールネス
△3ルージュリナージュ
△5モリアーナ
△8シンリョクカ
【単勝】12,13,11(3点)
【馬連】12=13,11,7,1,3,5,8(7点)
【3連複/フォーメ】12=13,11,7=13,11,7,1,3,5,8(15点)
【馬単/BOX】12,13,11,7(12点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
《重賞深掘りPROJECT関連動画》
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《エリザベス女王杯の馬柱》
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-------------冒頭は2重賞で共通-------------
競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
本日9日(土)は、東京競馬場で武蔵野S、京都競馬場でデイリー杯2歳Sが行われ、武蔵野Sに勝ったのは1番人気エンペラーワケア、デイリー杯2歳Sに勝ったのは1番人気ランフォーヴァウでした。
武蔵野Sで本命に推したタマモロックはR.ムーア騎手が早めに動くも8着。勝ちにいった結果かもしれませんが、動き出しが流石に早かったか。
デイリー杯2歳Sで本命のダイシンラーは前を捉えられず3着という結末。
土曜重賞は悔しい結果に終わっていましたが、土日の4鞍できっちりプラスにできるように日曜重賞で頑張ります。
なお、昨日公開のコラムでも触れましたように、重賞深掘り隊のメンバーとして私が執筆しているコラムでは、今年GI/JpnIの「トータル回収率が125.6%」。とりわけ馬連が起爆剤となっていますので、馬連でどのような結論に辿り着くかどうぞご注目ください。
-------------冒頭はここまで-------------
それではエリザベス女王杯の予想を進めていきます。
まずエリザベス女王杯の過去ラップ分析ですが、阪神施行時を除く2014年から2019年、そして2023年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。
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2014年 前半5F60秒3 後半5F59秒2⇒後傾
2015年 前半5F60秒7 後半5F61秒4⇒前傾 ※稍重馬場
2016年 前半5F61秒8 後半5F58秒5⇒超後傾
2017年 前半5F62秒0 後半5F59秒5⇒超後傾
2018年 前半5F61秒4 後半5F59秒2⇒超後傾
2019年 前半5F62秒8 後半5F58秒5⇒超後傾
2023年 前半5F61秒1 後半5F59秒6⇒超後傾
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
エリザベス女王杯は分かりやすいレースで、馬場が渋った2015年以外は全て後傾か超後傾です。2016年以降は超後傾が続いていますから、今年もまずスローの上がり勝負になると考えていいでしょう。
また、ラップと飛節の連動性も確認でき、一瞬の瞬発力に優れる「曲飛」の馬が優勢です。スローの上がり勝負なら「曲飛」の馬の出番と覚えておきましょう。
なお、今年の出走有力馬で「曲飛」寄りなのはホールネス。スローの上がり勝負での強さは条件戦で証明済みです。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。
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2014年 ラキシス 瞬発/シャープ
2015年 マリアライト 瞬発/中間
2016年 クイーンズリング 中間/中間
2017年 モズカッチャン 瞬発/中間
2018年 リスグラシュー 瞬発/シャープ
2019年 ラッキーライラック 中間/中間
2023年 ブレイディヴェーグ 瞬発/シャープ
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良馬場で切れそうな瞬発力タイプの頑張りが目立ちますね。京都開催のエリザベス女王杯の舞台は京都外回りですから、いかに強烈な末脚を繰り出せるかがカギです。
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは4頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
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レガレイラ 瞬発/シャープ ※馬体の造形と能力は1番
スタニングローズ 瞬発/ボリューミー
シンティレーション 瞬発/中間
サリエラ 瞬発/中間
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執筆時点の単勝オッズ1.8倍が示すように能力面を高く評価されているのがレガレイラ。私も日本ダービーで本命を打った経緯があり、3歳世代を代表する1頭であることは間違いないでしょう。馬体は木村厩舎の管理馬らしい形でイクイノックスの姿が重なりますね。
日本ダービーで本命を打ったくらいならここも無条件に本命というのが、正しい筋の通し方なのかもしれません。
正直まともならあっさり勝たれそうですが、スローで動けずに脚を余すのがパターン化しているため、現状は不発に賭けるのが正しい付き合い方と判断。勝たれたら勝たれたで諦めます。
スタニングローズ、シンティレーション、サリエラは3頭とも瞬発力タイプと見ていますが、筋肉の付き方から阪神・中山向きはスタニングローズで、京都・東京向きなのがシンティレーションとサリエラです。
サリエラは色々な「使い分け」の関係で近3走は決して適舞台と言えないレースに出走。前走のオールカマーはちょっと情けない負け方でしたが、3走前のダイヤモンドSではテーオーロイヤルと叩き合いの末クビ差がありますから能力はGI級に近いものがあります。昨年と比べて相手関係緩和ならより上の着順が狙えるでしょう。
シンティレーションは府中牝馬Sでブレイディヴェーグとマスクトディーヴァの間に食い込んで2着。時計は別にして新潟日報Sのパフォーマンスから足りないと府中牝馬S出走時は無印にしてしまいましたが、その判断に誤りがあったとレース後に大きく反省。
元々フラワーC3着があるように早くから能力を見せていましたが、着実に力をつけてきた印象です。
ハイペースの2200mになった場合は何とも言えないものの、スローの2200mで折り合いがつくようなら馬体バランスから距離は大丈夫。マスクトディーヴァに先着したパフォーマンスを発揮できれば、レガレイラ以外には先着できるはずです。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜京都芝の傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。
《エリザベス女王杯の最終結論》
◎12シンティレーション
○13サリエラ
▲11スタニングローズ
☆7レガレイラ
△1ホールネス
△3ルージュリナージュ
△5モリアーナ
△8シンリョクカ
本命はシンティレーション。前走はブレイディヴェーグには完敗も、その着差からGIIIとほぼ変わらないここなら勝負になるでしょう。ただし、勝ち切るにはレガレイラの不発が絶対に必要です。
対抗評価は適条件で変わりそうなサリエラ。鞍上がR.ムーア騎手なら文句はありません。
単穴評価はスタニングローズ。レースぶりや調教から上向いてきた印象があります。GI馬の少ない組み合わせで中距離戦なら頑張れそう。
☆評価はレガレイラ。前述したように負けパターンはスローで脚を余すこと。強いのは間違いないのですが、自分で上がっていく競馬がここまであまりできていない以上、全幅の信頼まではどうか。それでもあっさり勝たれるようなら仕方ないと考えます。
馬券は◎○▲の単勝、◎シンティレーションから馬連と3連複、◎○▲☆の馬単ボックスで勝負します。
《エリザベス女王杯の買い目》
◎12シンティレーション
○13サリエラ
▲11スタニングローズ
☆7レガレイラ
△1ホールネス
△3ルージュリナージュ
△5モリアーナ
△8シンリョクカ
【単勝】12,13,11(3点)
【馬連】12=13,11,7,1,3,5,8(7点)
【3連複/フォーメ】12=13,11,7=13,11,7,1,3,5,8(15点)
【馬単/BOX】12,13,11,7(12点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
《重賞深掘りPROJECT関連動画》
【エリザベス女王杯2024|血統診断】マリアライト、ブレイディヴェーグらに共通する「好走配合」の正体とは!?
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