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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/11/09 18:00

福島記念2024 最終結論【馬体】前走には目を瞑る。2走前、3走前のパフォーマンスを見直し【重賞深掘りPJ】

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《福島記念の馬柱》


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-------------冒頭は2重賞で共通-------------

競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

本日9日(土)は、東京競馬場で武蔵野S、京都競馬場でデイリー杯2歳Sが行われ、武蔵野Sに勝ったのは1番人気エンペラーワケア、デイリー杯2歳Sに勝ったのは1番人気ランフォーヴァウでした。

武蔵野Sで本命に推したタマモロックはR.ムーア騎手が早めに動くも8着。勝ちにいった結果かもしれませんが、動き出しが流石に早かったか。

デイリー杯2歳Sで本命のダイシンラーは前を捉えられず3着という結末。

土曜重賞は悔しい結果に終わっていましたが、土日の4鞍できっちりプラスにできるように日曜重賞で頑張ります。

なお、昨日公開のコラムでも触れましたように、重賞深掘り隊のメンバーとして私が執筆しているコラムでは、今年GI/JpnIの「トータル回収率が125.6%」。とりわけ馬連が起爆剤となっていますので、馬連でどのような結論に辿り着くかどうぞご注目ください。

-------------冒頭はここまで-------------

それでは福島記念の予想を進めていきます。

まず福島記念の過去ラップ分析ですが、過去10年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

------------------------------
2014年 前半5F59秒4 後半5F58秒7⇒後傾
2015年 前半5F60秒3 後半5F62秒2⇒超前傾 ※重馬場
2016年 前半5F61秒0 後半5F59秒8⇒後傾
2017年 前半5F61秒6 後半5F58秒6⇒超後傾
2018年 前半5F57秒6 後半5F60秒7⇒超前傾
2019年 前半5F59秒2 後半5F60秒3⇒前傾
2020年 前半5F59秒6 後半5F60秒0⇒イーブン
2021年 前半5F57秒3 後半5F61秒9⇒超前傾
2022年 前半5F59秒4 後半5F60秒8⇒前傾
2023年 前半5F59秒5 後半5F61秒4⇒超前傾
------------------------------
※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

福島記念はマルターズアポジー、パンサラッサなど大逃げする馬の参戦が少なくありませんが、それ以外でも流れやすいレースですね。

ラップと飛節の連動性も確認でき「直飛」の馬が優勢です。長くいい脚を使える「直飛」の馬向きの舞台と言えます。

続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。

勝ち馬の特徴は次の通りです。

--------------------------
2014年 ミトラ 瞬発/ボリューミー
2015年 ヤマカツエース 中間/中間
2016年 マルターズアポジー 持続/ボリューミー
2017年 ウインブライト 中間/中間
2018年 スティッフェリオ 瞬発/中間
2019年 クレッシェンドラヴ 持続/中間
2020年 バイオスパーク 中間/シャープ
2021年 パンサラッサ 持続/ボリューミー
2022年 ユニコーンライオン 持続/ボリューミー
2023年 ホウオウエミーズ 瞬発/中間

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何とも難しい重賞ですが、持続/ボリューミーがやや優勢。締まりやすいレースであること、秋の福島で時計がかかりやすく力が要ることを思えば納得ではあります。

それでもタイプ、筋肉のつき方ともバラバラですから、特定のタイプに拘るよりは総合的に考えていくのが正解かもしれません。

・競走馬のタイプ
・馬体
・能力
・調教過程
・福島適性

以上のファクターから有力と見ている4頭を考えていきましょう。

------------------
■フェアエールング
・競走馬のタイプ→持続と瞬発の中間
・馬体→シャープとボリューミーの中間
・能力→重賞通用の裏付けなし
・調教過程→いつもの動き
・福島適性→○

■エンパイアウエスト
・競走馬のタイプ→瞬発
・馬体→シャープ
・能力→野島崎特別でシランケド、パールSでシンティレーションに先着
・調教過程→乗り込み入念で良化
・福島適性→○

■ウインシュクラン
・競走馬のタイプ→持続と瞬発の中間
・馬体→シャープとボリューミーの中間
・能力→重賞通用の裏付けなし
・調教過程→終い重点でいつも通り
・福島適性→◎

■ダンディズム
・競走馬のタイプ→持続
・馬体→シャープとボリューミーの中間
・能力→昨年2着
・調教過程→前走以上
・福島適性→◎
------------------

今回は枠順、脚質、福島適性を重視し有力馬を選出。その中で各ファクターとも満点に近いのはダンディズムです。

ただし、少し気になるのはハンデ戦で57キロのハンデを背負った際のパフォーマンスが少し物足りないこと。力の大きな落ち込みはなさそうですが、3着を狙っての4着が怖いため☆評価とします。

フェアエールングとウインシュクランの2頭は流れに恵まれればでしょうか。

個人的にここで狙いと考えているのが函館記念は何もできず終わってしまったエンパイアウエスト。スタートで出遅れ、その後もすぐに狭くなる場面があり、開始早々に終わってしまいました。それでも負け過ぎですが、本馬は3勝前の野島崎特別で現OPのシランケド相手に好時計Vがあり、2走前のパールSではその後府中牝馬Sで2着に入るシンティレーションなどを相手に勝利した実績があります。

出遅れは怖いものの、無理に新潟牝馬Sを使わず1カ月以上かけてじっくり乗り込まれたことで好仕上がり。前走の大敗には目を瞑ってここでの変わり身に期待したくなりますね。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜福島芝の馬場傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。

《福島記念の最終結論》
◎2エンパイアウエスト
○10ウインシュクラン
▲1フェアエールング
☆11ダンディズム
△3ドクタードリトル
△4フライライクバード
△6アラタ
△16シリウスコルト

本命はエンパイアウエスト。スタートがカギですが、内枠からスムーズに先行できれば巻き返していいはず。鞍上の津村明秀騎手は今年のラジオNIKKEI賞で3着。小回りでの立ち回りが上手な騎手です。

対抗評価はウインシュクラン。ベラジオソノダラブが序盤ハナに立ちそうですから早めにハナを奪い返す形に持ち込めれば。

単穴評価はエリザベス女王杯にも登録があったフェアエールング。当初から福島記念狙いで、ここまでの競馬ぶりから小回りが向きます。

☆評価は3、4着に突っ込んできそうなダンディズム

馬券はエンパイアウエストの一変に期待しその単複と同馬からの馬連と3連複で勝負します。

《福島記念の買い目》
◎2エンパイアウエスト
○10ウインシュクラン
▲1フェアエールング
☆11ダンディズム
△3ドクタードリトル
△4フライライクバード
△6アラタ
△16シリウスコルト

【単勝】2(1点)
【複勝】2(1点)
【馬連】2=10,1,11,3,4,6,16(7点)
【3連複/フォーメ】2=10,1,11=10,1,11,3,4,6,16(15点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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