競馬サロン
血統サイエンティスト ドクトル井上
2024/11/08 18:30
武蔵野ステークス2024 最終結論【血統】強い先行馬をアテにした展開決め打ちで穴狙い
82
≪今週の動画・エリザベス女王杯≫
▼スローの末脚比べで火を噴く●●
皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では土曜日の東京メイン・武蔵野Sの最終結論をば。
■考察
とにかく差しが強いレース。この10年で中団以降で運んだ馬が8勝を挙げる。基本は前より後ろで考えたい。
▼エンペラーワケア
ダートで【6-2-0-0】というパーフェクトな成績で、根岸Sも圧巻の内容だった。想定1人気も納得。
血統を見るとストームキャット3×3、ミスプロ4×4、ヒズマジェスティ=グロースターク5×5など密な父母相似配合に。この配合を見るとベストは1400mだろう。今回は初の1600mがポイントになる。
この馬は砂を被るのが苦手で、中団に控えて脚を溜める形を取れない。ハナか番手、それが叶わないと4角で外に振る競馬しかしたことがないので、恐らく今回もそのような競馬になるはず。
1400mのように早めに踏んでいった時に、ラスト200mで伸びあぐねるパターンは頭に入れておきたい。
▼タマモロック
「伊藤圭三がムーアに頼んでるぞ!」が最初の驚き。さすがにウルトラCが過ぎる。タマモの勝負服にムーア大明神はなかなか新鮮だ。
前走は早めに抜け出した分、勝ち馬の目標になった感じがあった。差も僅かだし、決して力負けではない。
父ヘニーヒューズ×母父芝GI勝ちのサンデー系という組み合わせは昨年2着のタガノビューティーと同じパターン。アフリートが入るので揉まれない外枠もプラスになる。
▼カズペトシーン
ダートで強いライバリュウの牝系。そこにキンカメ系を持ってくるのはマーチS勝ち馬のセンチュリオンと同じパターン。
この牝系の基本はダート中距離型であるものの、レゼトワールの枝だけはその父ファスリエフ(6FのGIを2勝)の影響か、ステラフィオーレにしろエストレヤデベレンにしろ、1400m前後に適性がシフトしやすい。エストレヤデベレンなんてエピファネイア産駒のくせに、ダート1400mで唸りを上げてますからね。エピファ要素どこいった。
今回のカズペトシーンは初めての1600mになるが、距離そのものへの対応はできると見たい。
ここ2走を見ても末脚の破壊力は抜群。後方からの競馬になるだろうが、後ろが強いレースだし、エンペラーワケアが前を掃除した時に最も展開が向きそうな感がある。
▼ショウナンライシン
エスケンデレヤの産駒で、母ショウナンバーキンはJRA4勝。叔父にNZT2着のショウナンワダチがいる。
以前は外枠でしか好走できなかったように気性面に難しさのある馬なのだが、ここ3戦安定して走っているのは、ひとえに鞍上の柴田善臣相談役との相性だろう。前走は後出しジャンケンがハマった感じもあるが、ある程度評価しておきたい。
▼ペイシャエス
3代母ソルトゥラが抱えるスペシャル=リサデルの全姉妹クロスが特徴的。ここの部分はだいたいエルコンドルパサーみたいなもの。
エンペラーワケアが早めに動いて上がりのかかる展開になればこの馬の持続力が活きるパターンに持ち込める。理想はユニコーンSのような5番手あたりからジワジワと脚を伸ばす競馬だろう。乾いたダートもプラスに。
■武蔵野Sの最終結論
◎13カズペトシーン
○12タマモロック
▲10エンペラーワケア
☆9 ペイシャエス
△1 ビヨンドザファザー
△4 ペリエール
△11ショウナンライシン
△15イーグルノワール
【馬連】13=12,10,9,1,4,11,15(7点)
【3連複/フォーメ】13=12,10,9=12,10,9,1,4,11,15(15点)
◎カズペトシーンの末脚から入る。まず間違いなく序盤は置かれるはずだが、エンペラーワケアが前をスイープする流れになれば、この馬の上がり性能をもってすれば間に合うのではなかろうかと。
中京ダートの4角で外を回す競馬を続けてもなお2連勝というのは力のある証拠。東京の方が競馬はしやすいはずで、直線一気に期待したい。4着ならそれはそれでやむなし。
○タマモロックはコース適性に、▲エンペラーワケア、☆ペイシャエスは地力にそれぞれ期待して。
馬券は◎カズペトシーンからの馬連と○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメーションで。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断/エリザベス女王杯】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ
【調教診断/エリザベス女王杯】調教ライター・西村武輝
▼スローの末脚比べで火を噴く●●
皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では土曜日の東京メイン・武蔵野Sの最終結論をば。
■考察
とにかく差しが強いレース。この10年で中団以降で運んだ馬が8勝を挙げる。基本は前より後ろで考えたい。
▼エンペラーワケア
ダートで【6-2-0-0】というパーフェクトな成績で、根岸Sも圧巻の内容だった。想定1人気も納得。
血統を見るとストームキャット3×3、ミスプロ4×4、ヒズマジェスティ=グロースターク5×5など密な父母相似配合に。この配合を見るとベストは1400mだろう。今回は初の1600mがポイントになる。
この馬は砂を被るのが苦手で、中団に控えて脚を溜める形を取れない。ハナか番手、それが叶わないと4角で外に振る競馬しかしたことがないので、恐らく今回もそのような競馬になるはず。
1400mのように早めに踏んでいった時に、ラスト200mで伸びあぐねるパターンは頭に入れておきたい。
▼タマモロック
「伊藤圭三がムーアに頼んでるぞ!」が最初の驚き。さすがにウルトラCが過ぎる。タマモの勝負服にムーア大明神はなかなか新鮮だ。
前走は早めに抜け出した分、勝ち馬の目標になった感じがあった。差も僅かだし、決して力負けではない。
父ヘニーヒューズ×母父芝GI勝ちのサンデー系という組み合わせは昨年2着のタガノビューティーと同じパターン。アフリートが入るので揉まれない外枠もプラスになる。
▼カズペトシーン
ダートで強いライバリュウの牝系。そこにキンカメ系を持ってくるのはマーチS勝ち馬のセンチュリオンと同じパターン。
この牝系の基本はダート中距離型であるものの、レゼトワールの枝だけはその父ファスリエフ(6FのGIを2勝)の影響か、ステラフィオーレにしろエストレヤデベレンにしろ、1400m前後に適性がシフトしやすい。エストレヤデベレンなんてエピファネイア産駒のくせに、ダート1400mで唸りを上げてますからね。エピファ要素どこいった。
今回のカズペトシーンは初めての1600mになるが、距離そのものへの対応はできると見たい。
ここ2走を見ても末脚の破壊力は抜群。後方からの競馬になるだろうが、後ろが強いレースだし、エンペラーワケアが前を掃除した時に最も展開が向きそうな感がある。
▼ショウナンライシン
エスケンデレヤの産駒で、母ショウナンバーキンはJRA4勝。叔父にNZT2着のショウナンワダチがいる。
以前は外枠でしか好走できなかったように気性面に難しさのある馬なのだが、ここ3戦安定して走っているのは、ひとえに鞍上の柴田善臣相談役との相性だろう。前走は後出しジャンケンがハマった感じもあるが、ある程度評価しておきたい。
▼ペイシャエス
3代母ソルトゥラが抱えるスペシャル=リサデルの全姉妹クロスが特徴的。ここの部分はだいたいエルコンドルパサーみたいなもの。
エンペラーワケアが早めに動いて上がりのかかる展開になればこの馬の持続力が活きるパターンに持ち込める。理想はユニコーンSのような5番手あたりからジワジワと脚を伸ばす競馬だろう。乾いたダートもプラスに。
■武蔵野Sの最終結論
◎13カズペトシーン
○12タマモロック
▲10エンペラーワケア
☆9 ペイシャエス
△1 ビヨンドザファザー
△4 ペリエール
△11ショウナンライシン
△15イーグルノワール
【馬連】13=12,10,9,1,4,11,15(7点)
【3連複/フォーメ】13=12,10,9=12,10,9,1,4,11,15(15点)
◎カズペトシーンの末脚から入る。まず間違いなく序盤は置かれるはずだが、エンペラーワケアが前をスイープする流れになれば、この馬の上がり性能をもってすれば間に合うのではなかろうかと。
中京ダートの4角で外を回す競馬を続けてもなお2連勝というのは力のある証拠。東京の方が競馬はしやすいはずで、直線一気に期待したい。4着ならそれはそれでやむなし。
○タマモロックはコース適性に、▲エンペラーワケア、☆ペイシャエスは地力にそれぞれ期待して。
馬券は◎カズペトシーンからの馬連と○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメーションで。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
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