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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/10/26 18:00

天皇賞・秋2024 最終結論【馬体】持続力タイプが台頭しやすい重賞 穴本命から3連複で万馬券を狙う【重賞深掘りPJ】

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《天皇賞・秋の馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

本日26日(土)に行われた2重賞ですが、スワンSはダノンマッキンリーが勝利し、アルテミスSはブラウンラチェットが優勝。

スワンSは追い込み&外差し決着&大波乱でハシボーだったためこれは仕方ありません。

悔しいのはアルテミスSですね。本命のシホリーンは川田騎手が跨るカムニャックに何度もブロックされ、スムーズさを欠いてしまう走り。最後の最後で進路を見つけ差し込んできましたが、3着にクビ差届かずの4着でした。スムーズなら2着は確保できていたかもしれませんが、この2重賞の負け分は日曜競馬で取り返します!

さて、明日27日(日)は東京競馬場で天皇賞・秋が行われます。

昨日のコラムで語った内容と重なり恐縮ですが、馬体アナリスト伊藤として重賞深掘りプロジェクトでの予想公開以降、JRA GIでは「馬連、3連複とも回収率100%超」を継続中。天皇賞・秋で回収率をさらにアップさせたいですね。


それでは天皇賞・秋の予想を進めていきます。

まず天皇賞・秋の過去ラップ分析ですが、近10年分を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

------------------------------
2014年 前半5F60秒7 後半5F59秒0⇒後傾
2015年 前半5F60秒6 後半5F57秒8⇒超後傾
2016年 前半5F60秒8 後半5F58秒5⇒超後傾
2017年 前半5F64秒2 後半5F64秒1⇒イーブン※不良馬場
2018年 前半5F59秒4 後半5F57秒4⇒超後傾
2019年 前半5F59秒0 後半5F57秒2⇒後傾
2020年 前半5F60秒5 後半5F57秒3⇒超後傾
2021年 前半5F60秒5 後半5F57秒4⇒超光景
2022年 前半5F57秒4 後半5F60秒1⇒超前傾
2023年 前半5F57秒7 後半5F57秒5⇒イーブン
------------------------------
※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

パンサラッサが大逃げを打った2022年こそ超前傾のラップになりましたが、天皇賞・秋は「超後傾ラップ」になりやすく、スローの上がり勝負が定番です。

上がり5Fを57秒台前半でまとめる脚力が必須ですね。

勝ち馬の飛節についてアーモンドアイとイクイノックスを除いて(※2頭が強すぎるため)見ていくと、飛節の角度はバラバラでラップと飛節の連動性は確認できませんでした。


続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。

当時の世界最強馬だったアーモンドアイとイクイノックスを除く勝ち馬の特徴は次の通りです。

--------------------------
2014年 スピルバーグ 瞬発、中間
2015年 ラブリーデイ 持続、ボリューミー
2016年 モーリス 持続、ボリューミー
2017年 キタサンブラック 持続、中間
2018年 レイデオロ 中間、中間
2021年 エフフォーリア 持続、シャープ

--------------------------

天皇賞・秋は「スローの上がり勝負」が定番で「瞬発、シャープ」な切れる馬の出番が多くなりそうですが、実は「持続力タイプ」が台頭。

持続力タイプの分かりやすい例が胴長のキタサンブラック、エフフォーリアあたりでしょうか。

上記のようなタイプを見つけられれば的中に近づけそうです。


それでは今年の有力馬を見ていきましょう。

今回有力馬としてカウントしているのは8頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。

--------------------------
ベラジオオペラ 持続、中間
タスティエーラ 持続、シャープ
ソールオリエンス 中間、中間
ドウデュース 中間、ボリューミー
ダノンベルーガ 瞬発、中間
ジャスティンパレス 中間、中間 ※やや仕上がり緩い
リバティアイランド 瞬発、ボリューミー
レーベンスティール 瞬発、シャープ

--------------------------

キタサンブラックやエフフォーリアが重なる「持続力タイプ」はベラジオオペラとタスティエーラの2頭です。

ただし、ベラジオオペラは陣営からびっくりするほど泣きが入っている状況。馬体への影響は見られませんが、内蔵や精神面に夏負けの影響があるのでしょう。

タスティエーラはボテッと見えた大阪杯出走時と異なり、天皇賞・春出走時と同様にいつも通りのシャープな姿。

昨年の日本ダービー馬ながら今回は執筆時点で単勝オッズ40.1倍の8番人気と人気急落ですね。ただし、有馬記念は挟まる場面があり、大阪杯はデキそのものがイマイチで、天皇賞・春は距離と敗因が明確。適距離の2000m戦で、持続力タイプが台頭しやすい天皇賞・秋なら復活がありそうです。

ドウデュース、リバティアイランド、レーベンスティールはほぼいつも通りの姿。ドウデュース、リバティアイランドは少し余裕を残していますが、秋初戦としては十分でしょう。

上記3頭による3強対決が注目されていますので、この3頭であっさり決まっても不思議ではありません。

ただし、タスティエーラがここまで軽視されているなら、一発穴狙いでこの馬からブン回してみたいですね。

なお、馬体と稽古の両面から天皇賞・秋で割り引きたいのがジャスティンパレス。念のため押さえますが、厚めに買うなら叩いて良化しそうな次でしょう。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜東京芝傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。

《天皇賞・秋の最終結論》
◎4タスティエーラ
○12リバティアイランド
▲7ドウデュース
☆14レーベンスティール
△1ベラジオオペラ
△6ソールオリエンス
△10ダノンベルーガ
△11ジャスティンパレス

本命は復活に期待できるタスティエーラ。元々馬体的には完成されていてシルエットに大きな変化はありません。

今回注目したいのは持続力タイプという舞台適性以外にも調教パターンの変化が確認できるからです。元々3頭併せでバリバリ追われていた馬が、近2走は単走または2頭併せが中心と、やや控える攻め。しかしながら、今回から再び3頭併せを行ったことで唸るような気配を見せています。もしかしたら3頭併せという「闘魂注入」が必要な馬なのかもしれません。

判断の難しい4歳世代はレーベンスティールが最もここで評価されていますが、世代の頂点に立ったのはタスティエーラです。ソールオリエンスやベラジオオペラを封じたダービーの走りができれば食い込み以上があっていいはずです。ただし、リバティアイランド相手に頭までは難しそうで、連軸・3連複の軸として考えます。

対抗はリバティアイランド。イクイノックス引退後の日本競馬界においてナンバーワンがこの馬。前述したように少し余裕を残していますが、力は出せると見ます。

単穴評価はドウデュース。走法が完全なピッチになって以降、買い時が難しいタイプですが、オーナーとしては有馬記念よりこことジャパンCに勝ちたいはずです。

☆評価はレーベンスティール。最も切れそうな馬体をしているのが本馬です。C.ルメール騎手の腕で頭まで持ってくるかもしれませんが、実績を思えば過剰に評価されている感は拭えません。

馬券はタスティエーラを軸に馬連と3連複で勝負。3強中2頭が4着以下に敗れた場合は配当が一気に跳ね上がります。

なお、タスティエーラが不発なケースは○▲☆3頭の馬単や3連複でケアします。

かなり振り回した買い目となりましたが、ドーンと花火が打ち上がることをご期待ください。

《天皇賞・秋の買い目》
◎4タスティエーラ
○12リバティアイランド
▲7ドウデュース
☆14レーベンスティール
△1ベラジオオペラ
△6ソールオリエンス
△10ダノンベルーガ
△11ジャスティンパレス

【馬連】4=12,7,14,1,6,10,11(7点)
【馬単/BOX】12,7,14(6点)※押さえ
【3連複/フォーメ】4=12,7,14=12,7,14,1,6,10,11(15点)※勝負目
【3連複】12=7=14(1点)※押さえ

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

《重賞深掘りPROJECT関連動画》
【天皇賞・秋2024|血統診断】歴史的名牝との共通点 この舞台で輝く名配合を狙え!


【2024年天皇賞・秋をデータで的中!】複勝率58.3%&複勝回収率142%のお宝データに該当するのは、ドウデュース? それともレーベンスティール?


【天皇賞・秋 2024|調教診断】いままさに充実の時を迎えた素質馬を【S評価】!


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