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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/10/25 19:36

スワンステークス2024 最終結論【馬体】ラップ、馬体とも傾向が読みにくいレース 総合的に考える【重賞深掘りPJ】

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《スワンステークスの馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

先週は富士Sこそ対抗馬選定と券種選定のミスがあり悔しい結果に終わりましたが、菊花賞は軸馬のへデントールが2着に食い込み馬連1180円と3連複5200円を的中。4倍を見込んでいたへデントールの複勝が240円しかつかなかった(執筆段階と比べて下がり過ぎです・・・)のは残念でしたが、GIで的中できたことを嬉しく思います。

また、先週もご報告しましたように、馬体アナリスト伊藤として重賞深掘りプロジェクトでの予想公開以降、JRA GIでは「馬連、3連複とも回収率100%超」を継続中。この勢いのまま有馬記念と東京大賞典まで突っ走りたいですね。

なお、馬連の爆発具合なら「回収率176.2%」とGI以上の数値を記録しているのが実はGII戦。競馬サロンと重賞深掘プロジェクトでは、私以外にも7号さん、1号さんをはじめ多数の主宰者が執筆を行っていますが、GIIかつ馬連予想なら私の爆発力に乗ってみてはいかがでしょうか。どうぞ、今週も沢山の声援をいただければ幸いです。


それではスワンステークスの予想を進めていきます。

まずスワンステークスの過去ラップ分析ですが、阪神開催だった2021年と2022年を除く2014年以降の過去8回を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

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2014年 前半3F35秒1 後半3F33秒9⇒後傾
2015年 前半3F34秒6 後半3F34秒1⇒イーブン
2016年 前半3F34秒4 後半3F34秒5⇒イーブン
2017年 前半3F34秒9 後半3F35秒8⇒前傾  ※重馬場
2018年 前半3F34秒7 後半3F35秒5⇒前傾
2019年 前半3F34秒6 後半3F35秒0⇒イーブン※稍重馬場
2020年 前半3F35秒5 後半3F34秒3⇒後傾
2023年 前半3F34秒1 後半3F34秒5⇒イーブン
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※前半と後半の3Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

スワンステークスは京都芝1400m外回りが舞台ですが、前傾、後傾、イーブンとラップ構成のバラつきが目立ちますね。

また、スタートして直ぐに4m近い上りがあるコースレイアウト上、テンの3Fで33秒台が記録されるのは稀で、集計対象8回における最速のテン3Fは34秒1。テンにそこまで急かされることがないためマイラーでも対応できることが多いのでしょう。

なお、ラップ構成がバラバラのためラップと飛節の連動性は考えないこととします。


続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は菊花賞と同様に「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。

集計対象8回分の勝ち馬の特徴は次の通りです。

2014年 ミッキーアイル 瞬発、中間
2015年 アルビアーノ 瞬発、ボリューミー
2016年 サトノアラジン 瞬発、ボリューミー
2017年 サングレーザー 中間、中間
2018年 ロードクエスト 中間、中間
2019年 ダイアトニック 瞬発、中間
2020年 カツジ 持続、ボリューミー
2023年 ウイングレイテスト 持続、ボリューミー


瞬発タイプがやや優勢ですが、中間タイプ、持続力タイプも出番があり。ラップと同様に競走馬のタイプにもバラつきが見られますね。

過去ラップだけではなく過去好走競走馬のタイプもバラバラなら総合的に考えていくしかなさそうです。

今回有力馬としてカウントしているのは8頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」「一言短評」は次の通りです。

サーマルウインド 瞬発、中間、1400m向く
クランフォード 中間、中間、速さ非凡
オフトレイル 瞬発、シャープ、体型はマイラー
スズハローム 持続、ボリューミー、パワーマイラー
ウインカーネリアン 持続、ボリューミー、パワーマイラー
ノーブルロジャー 瞬発、中間、トモ強靭
アグリ 瞬発、ボリューミー、素の形なら一番
ダノンマッキンリー 持続、ボリューミー、馬体は成長中


カツジ、ウイングレイテストのような「持続、ボリューミー」に該当するのがスズハロームとウインカーネリアンの2頭です。

スズハロームは重賞連続好走中で今回1番人気が濃厚。馬体的なレースとのマッチ具合は高いと判断できますね。

前が残る中6番手から差し込んだCBC賞のレースぶりは悪くありませんが、CBC賞は時計が遅く、判断が難しいレースです。

昨年の京都・清水Sではトゥードジボン相手に3着があることは評価できますが、今回は「押し出された感」が拭えず本命まではどうか。

そしてウインカーネリアンは買いどころが「左回りで直線が長いマイル戦」と明確です。初の1400mは問題なさそうですが、こちらは相手までですね。

アグリは「瞬発、ボリューミー」で過去勝ち馬のアルビアーノやサトノアラジンと形が似ています。

前走のCBC賞で17着に敗退したのは転厩初戦、58.5キロのハンデ、暑さによる体調不良で説明がつきますが、本当にいい頃と比べると坂路の動きが戻り切っていない印象です。

サングレーザーやロードクエストのような「中間、中間」なタイプが3歳馬のクランフォード。

本馬は重賞参戦こそ初ですが、デビュー戦ではタガノエルピーダと0秒1差があり、今年4月以降は1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスを連勝中です。本馬の強みはスピード能力の高さで、勝った4戦は全てクラス水準を上回る好時計。前走の豊明Sでは超高速馬場という恩恵があったにせよ1分19秒0の中京芝1400mコースレコードをマーク済み。

血統面を見ていくと、兄は青葉賞で2着のロードレゼルで、祖母がワンフォーローズというロードホースクラブの看板血統。おばのキャトルフィーユとレディアルバローザの成績から血統的には小回りかつ坂のある舞台向きかもしれませんが、タフな京都芝1400m外回りは悪くはないと判断。

スズハロームが1番人気なら3歳馬のクランフォードから攻める手はあると考えます。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、先週までの京都の芝傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。

《スワンSの最終結論》
◎4クランフォード
○8スズハローム
▲14アグリ
☆9ウインカーネリアン
△1サーマルウインド
△6オフトレイル
△13ノーブルロジャー
△17ダノンマッキンリー

本命はクランフォード。先週の京都開催は降雨の影響で時計がかかっていましたが、2週前と同等の速い馬場ならこの馬のスピードが最大限活きると考えます。

対抗評価はスズハローム。1番人気で【1.0.0.3】の成績は気になりますが、安定感を評価。

単穴評価はアグリ。大敗明けでも能力は最上位。☆評価はウインカーネリアン。前々の競馬でどこまで頑張れるかですね。

馬券は想定オッズを考慮し馬連と3連複軸2頭流しで勝負します。クランフォードとスズハロームの組み合わせが本線ですが、スズハロームが4着以下のケースは馬連でケアします。

《スワンSの買い目》
◎4クランフォード
○8スズハローム
▲14アグリ
☆9ウインカーネリアン
△1サーマルウインド
△6オフトレイル
△13ノーブルロジャー
△17ダノンマッキンリー

【馬連】4=8,14,9,1,6,13,17(7点)※4=8が勝負目
【3連複/軸2頭】4,8=8,14,9,1,6,13,17(6点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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