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馬体アナリスト 伊藤

2024/10/19 18:00

菊花賞2024 最終結論【馬体】狙いはシャープで末脚が切れる馬 伏兵馬から配当を狙う【重賞深掘りPJ】

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《菊花賞の馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

土曜東京3Rで川田将雅騎手が入線後に落馬負傷。以降は日曜の菊花賞も含めて騎手変更と発表されました。後検量省略の発表で察するものがありましたが、診断結果は頭部の負傷とのこと。それ以上の詳細はわかりませんが、次週の天皇賞・秋で無事に騎乗できることを祈るばかりです。

さて、本日19日は東京競馬場で富士Sが開催されましたが、ソウルラッシュとセリフォスの2強に拘ってしまったのが裏目。

馬群を捌くことに拘ったソウルラッシュの団野大成騎手に対し、セリフォスの藤岡佑介騎手は安全策の外回しを選択。この“差”もありましたね。

また、セリフォスがピークが過ぎていそうなことはコラムで指摘済みですが、GIIでまさかまさかの4着は想定外。この分は菊花賞で埋め合わせたいと思っています。

それでは菊花賞の予想を進めていきます。

ちなみに、重賞深堀りPJとして予想を公開した私の春GI成績は馬連、3連複とも回収率100%オーバー。天皇賞・春と安田記念での的中が利いていますね。

一方、秋GI2戦の結果は残念でしたが、3戦目で取り返せばいいだけのことです。

まず菊花賞の過去ラップ分析ですが、阪神開催だった2021年と2022年を除く2014年以降の過去8回を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

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2014年 前半5F60秒9 後半5F58秒8⇒超後傾
2015年 前半5F60秒2 後半5F59秒3⇒イーブン
2016年 前半5F59秒9 後半5F58秒9⇒後傾
2017年 前半5F64秒1 後半5F66秒0⇒前傾  ※不良馬場
2018年 前半5F62秒7 後半5F59秒2⇒超後傾
2019年 前半5F62秒4 後半5F60秒7⇒後傾
2020年 前半5F62秒2 後半5F60秒7⇒後傾
2023年 前半5F60秒4 後半5F58秒6⇒後傾
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※前半と後半の5Fを比べて1秒差以内をイーブン、1秒以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

不良馬場の2017年は特殊なラップになりましたが、菊花賞は基本的にスローの上がり勝負になりやすいレースです。

8回中4回もディープインパクト産駒が勝利を収めていることも影響していますが、ラップと飛節の連動性も確認でき、飛節の角度が180度に近い「直飛」の馬が優勢ですね。

一瞬の瞬発力なら「曲飛」の馬に分がありますが、高速馬場の京都で、かつ京都外回りという舞台だけに持続力も強く問われるのでしょう。


続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。

集計対象8回分の勝ち馬の特徴は次の通りです。

2014年 トーホウジャッカル 瞬発、シャープ
2015年 キタサンブラック 瞬発、中間
2016年 サトノダイヤモンド 瞬発、中間
2017年 キセキ 持続、シャープ
2018年 フィエールマン 瞬発、シャープ
2019年 ワールドプレミア 持続、中間
2020年 コントレイル 瞬発、シャープ
2023年 ドゥレッツァ 瞬発、中間


瞬発力タイプ、中間のタイプ、持続力タイプかは、背中と胴まわりのバランス、お尻の形、飛節の形、成績などから総合的に判断。いわゆる持続力タイプはキセキとワールドプレミアくらいで、瞬発力タイプが優勢ですね。

そして「筋肉の付き方」も注目すべきファクターで、ボリューミーな馬が勝ち切るケースが見られませんでした。

極限のスタミナ比べにはなりづらい菊花賞ですが、筋肉量が多すぎることはプラスにならないと考えられます。

そして、今年の菊花賞有力馬を「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」で分類すると以下の通りです。

アーバンシック 瞬発、中間
アドマイヤテラ 瞬発、中間
コスモキュランダ 持続、中間
ショウナンラプンタ 中間、中間
ダノンデサイル 瞬発、中間
ピースワンデュック 中間、中間
ヘデントール 瞬発、シャープ
メイショウタバル 中間、中間


馬体的な適性が高いのはアーバンシック、アドマイヤテラ、ダノンデサイル、ヘデントールの4頭ですね。

それではこの4頭の馬体を深掘りしていきます。

■アーバンシック
3歳春と比べてキ甲まわりの出っ張りが目立つようになり全体のバランスが良くなりました。ただし、基本的なシルエットに変化はありません。本馬は背中に比べて胴まわりが長く馬体構造上しなる馬体です。飛節はハーツクライ系産駒らしく角度がありますね。父スワーヴリチャードの若い頃とよく似た馬体で、距離は中距離向きです。

■アドマイヤテラ
本馬の最大の特徴は四肢の長さで、後脚が長くトモ高のシルエットです。この馬もアーバンシックと同様に「長躯短背」で切れます。距離適性は胴の長さより四肢の長さが物を言いますので、有力馬で長距離適性が最も高いのはこの馬かもしれません。

■ダノンデサイル
筋肉質ながら研ぎ澄まされた姿をしています。皐月賞出走前の姿と比べると下半身が強化されたように映ります。ダービーを勝っているように能力の高さは疑いようがありませんが、長距離よりは中距離向きの体型に見えますね。

■ヘデントール
トモはまり、トモのボリュームとも課題がありますが、過去の勝ち馬で例えるとフィエールマンのような「長躯短背」「直飛」「シャープ」で切れる馬体です。木村厩舎の管理馬らしい形のいい馬体ですね。前述したトモの甘さでしたり、今回がメイチという仕上がりではないですが、瞬発力勝負になればこの馬の出番がありそうです。

この4頭の中で一発大穴狙いなら執筆時点8番人気のアドマイヤテラですが、若葉Sと京都新聞杯の結果から3歳トップとは少し差がありそう。

素直に考えるならアーバンシックとダノンデサイルの2択ですが、どちらも押し出された感は否めません。

へデントールは青葉賞で最後方の位置取りが響き大敗してしまいましたが、その後は2勝クラス、3勝クラスを連勝中で、日本海Sをステップに参戦するのは昨年の優勝馬ドゥレッツァと一緒です。トモの緩さ、全体の緩さに起因する出遅れ癖がネックも、新馬戦では出遅れながらジャスティンミラノと0秒3差の競馬がありますから能力は確か。当初はルメール騎手が騎乗するプランがあったくらいでノーザンF側の期待が高い1頭です。スタート次第ですが、スローの瞬発力勝負なら台頭してくるだけの場面があっていいでしょう。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜京都の芝傾向などを考慮した最終結論は次のとおりです。

《菊花賞の最終結論》
◎16ヘデントール
○4ダノンデサイル
▲13アーバンシック
☆9コスモキュランダ
△1ピースワンデュック
△10メイショウタバル
△11ショウナンラプンタ
△17アドマイヤテラ

本命はヘデントール。本命抜擢の理由は先に述べた通りです。当日の京都芝の馬場状態が何とも読みづらいのですが、繋の角度から稍重程度は問題ないと判断。4走前には中山で重馬場を対応済みです。

対抗評価はダノンデサイル。日本ダービーの2着、3着、4着、5着馬が不在で、皐月賞の1着、3着、4着馬が不在ならこの馬の1番人気も頷けるところ。ただし、強気に乗り過ぎると3000mだと最後甘くなりそうです。

単穴評価はアーバンシック。先のダノンデサイルと同様に馬体的な適性は高いと見ていますが、この馬も2400mくらいまでが良さそうですね。それでもルメール騎手なら最後までもたせそうです。

☆評価はコスモキュランダ。時計的なパフォーマンスなら皐月賞2着の本馬が最右翼。ただし、父アルアインと成績がよく似ていて、持続力タイプの活躍が限られるここでは2着、3着までというイメージ。

馬券はヘデントールの複勝が本線。相手次第ですが4倍前後のオッズが見込めます。
4倍つけば秋GI2戦分のマイナスを即取り戻せますね。

ほかにもヘデントールの単勝とヘデントール軸の馬連と3連複で配当を狙います。
ヘデントール不発をケアするため○ダノンデサイル、▲アーバンシック、☆コスモキュランダの馬単も押さえておきます。

《菊花賞の買い目》
◎16ヘデントール
○4ダノンデサイル
▲13アーバンシック
☆9コスモキュランダ
△1ピースワンデュック
△10メイショウタバル
△11ショウナンラプンタ
△17アドマイヤテラ

【単勝】16(1点)
【複勝】16(1点)※ここが勝負馬券
【馬連】16=4,13,9,1,10,11,17(7点)
【馬単/BOX】4,13,9(6点)※押さえ
【3連複/フォーメ】16=4,13,9=4,13,9,1,10,11,17(15点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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