GIホルダーの秋華賞を勝っているスタニングローズはその後低迷を続け、スタニングローズを除くGII戦・GIII戦を勝っている馬も四頭と例年に比べて小粒で寂しい顔ぶれで混戦模様･･･


◎１４番モリアーナ
三歳時はＮＨＫマイルＣまで駒を進めてマイル路線を突き進んできたが、秋からは距離を延ばして道中我慢をさせ、終いの爆発力に賭ける競馬を横山典騎手が教え込んだ。大きな結果は得ていないが、レース内容は格段に進化している。

デビュー戦は東京競馬で脅威の瞬発力を披露し、続く２戦目はこの札幌コスモス賞でドゥアイズ以下を番手から四角先頭で蹴散らした内容は素晴らしく、コース適性は高い。

前走後はリフレッシュ放牧を挟んでここ目標して一週前に札幌競馬場に入り、最終追い切りはダートコースにて馬なりのままだったが、はやる気持ちを抑えつつ集中した走りで力強さも満点。

ニュージーランドＴ以来の騎乗になる武藤雅騎手だが、稽古では手綱をとっていてこの馬の良さ、成長度合いは百も承知の助。もともと騎乗センスは高い方で手替わりに関しては全く不安がないと言うより、この馬の良さとモロさを知り尽くしているだけに『心強い』のひと言だ。


〇１３番ドゥアイズ
まだＧレース勝ちはないが、前走のヴィクトリアマイルで見せたパフォーマンスは本物だ。１５番枠からの競馬も道中は巧く、前に壁を作り、直線外に持ち出してシッカリと脚を伸ばし、勝ち馬から０．３秒差の四着の実績はここに入れば一枚上。

札幌競馬では三戦して一勝二着二回とコース適性は高く、早めに現地に入り調整されて一週前には芝コースにて終われ、直前はダートコースにて終い重点も、弾けるような走りはデキの良さを物語っている。

ただ、オークス・秋華賞で結果が出ずその後はマイル路線を歩んできたように、折り合い面の進境は見られるものの、コンクシェルが先手をとりそうな組み合わせでのここは速い流れにはなりそうもない。同じ舞台で結果は出しているが、当時とはメンバーが違いクセ者・強者が揃っていて、どんな流れにも対応できるほどのレースセンスは身についておらず、二番手評価とした。


▲２番ウンブライル
〇同様にこちらもマイル路線を突き進んできた馬。ＮＨＫマイルＣ二着などから実績上位は明らかだが、今後を見据えて距離を延ばそうと試みての出走だろう。

コーナーが４つの小回りコースで１８００Ｍ戦となれば、操縦性は高くなく、前々の気持ちが強いし、集中力もそう高い馬ではない。道中はジックリと構えてしまい脚を伸ばすお試し乗りになる事が予測できる。

となれば、レースの流れによって動いたり、有力馬の動きによって動いたりはできそうもないので、ツボにはまった時は上位争いに加われると読んだ。


△６番・７番・１２番・８番


[３連単フォーメーション]
一着１４番・１３番
二着１４番・１３番・２番・６番・７番
三着１４番・１３番・２番・６番・７番・１２番・８番