◆【7/21(日)的中速報】前日3連単4万馬券含む「17」の的中ラッシュでヒートアップ！大混戦を断つプロの結論は!?【中京記念2024予想】

2年ぶりに小倉で開催される中京記念。CBC賞やプロキオンSと同じく、過去5年だけでも3つの競馬場でおこなわれている「データ派泣かせの重賞」といえます。ちなみに、小倉開催の中京記念は今回が7度目。その中で、唯一2勝しているのが土肥幸広元騎手です。

23年間の騎手生活でJRA通算551勝をあげた土肥騎手。しっかりとしたデータが残っている1986年以降475の勝利を手にしましたが、そのうちのおよそ40％、191勝が小倉での勝利でした。また、重賞15勝のうち6勝が小倉の重賞。「小倉の鬼」というニックネームがピッタリのジョッキーだったといえるのではないでしょうか。

さらに、せん馬のアラシや、追込みを武器に活躍した牝馬サマニベッピンなど、稀代の個性派とのコンビで活躍した土肥騎手。引退後は、南井克巳厩舎や大根田裕之厩舎で調教助手として活躍されるも、残念ながら2017年に55歳の若さで亡くなられましたが、競馬場別の勝利数2位が中京（1986年以降で93勝）ということもあり、この時期になると必ず思い出すジョッキーです。

今年騎乗する騎手の中で、小倉の中京記念2勝目が懸かるのは西村淳也騎手だけ。西村淳騎手もまた、競馬場別の勝利数は小倉が最多で2位が中京と、現時点では土肥騎手とまったく同じです。上位人気ほぼ間違いなしのエルトンバローズとのコンビで重賞3勝目が懸かる今回、果たしてどういった結果になるでしょうか。

▽齋藤翔人の予想コラム【後編】はコチラ！
◆【中京記念2024予想】本命は“勝率40.0％”データ含む『5／13』に合致した1頭　4項目該当の穴馬と馬単、ワイド、3連複で勝負【後編】

ということで、今回は中京記念の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）前走馬体重
（2）前走着順
（3）前走からの間隔
（4）今回の枠順
（5）前走馬番
（6）生産牧場
（7）毛色
（8）頭数の増減
（9）前走人気
（10）父の系統
（11）前走クラス
（12）馬主
（13）前走頭数

近年の好走傾向から買い条件となりそうなのは上記13項目。かなり多くなってしまいました。その中で（1）は前走馬体重について。
小型馬と大型馬が結果を残している当レース。具体的には、前走馬体重が440kg以下か480kg以上。なおかつ、馬齢が5歳以下だと［4-4-3-9/20］。勝率20.0％、複勝率55.0％。単勝回収率980％、複勝回収率325％。該当馬が多い上に好走率は5割超えという、素晴らしい指標です。
◇該当馬＝アルナシーム、セルバーグ、エピファニー、ニホンピロキーフなど6頭

（2）は前走着順で、ここは2パターン紹介します。まずは、前走条件戦以外で4着以内に好走した馬。
こちらは栗東所属騎手が騎乗。かつ、前走から斤量が増えるか減る馬が［2-2-2-7/13］。勝率15.4％、複勝率46.2％。単勝回収率123％、複勝回収率161％と、まずまず。
◇該当馬＝アナゴサン

一方、前走東京のレースで10着以下と大敗した馬に栗東所属騎手が騎乗すると巻き返すことが多く［2-3-1-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率1526％、複勝回収率438％と、文句なしの成績でした。
◇該当馬＝カテドラル

（3）は前走からの間隔です。
前走から余裕のある間隔で臨む馬が強い中京記念。具体的には、前走からの間隔が中9週以上。なおかつ前走時、馬体重増減なしかプラスマイナス2kgだった馬は［2-2-2-6/12］。勝率16.7％、複勝率50.0％。単勝回収率137％、複勝回収率112％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝ロングラン

次は（4）。今回の枠順について。ここも2パターン紹介します。まずは、今回6から8枠を引いた馬。
こちらは、前走と同じ騎手が騎乗（継続騎乗）すると［1-2-4-4/11］。勝率9.1％、複勝率63.6％。単勝回収率105％、複勝回収率216％と、超抜の成績。
◇該当馬＝ボーデン、アナゴサン、ニホンピロキーフ

一方、3枠に入った馬も［3-1-0-5/9］。勝率33.3％、複勝率44.4％。単勝回収率287％、複勝回収率122％と、他に条件をつけなくても十分に狙えます。
◇該当馬＝セルバーグ、ワールドリバイバル

（5）は前走馬番。
（4）で、今回外枠を引いた馬が好成績であることを確認しましたが、前走外枠を引いた馬も健闘している当レース。具体的には、前走馬番が12から18。なおかつ、前走が芝の良馬場で12位以内の上がりをマークした馬は［2-3-1-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率190％、複勝回収率161％。文句なしの好成績でした。
◇該当馬＝エピファニー、アナゴサン、ニホンピロキーフ

（6）は、生産牧場です。
真夏のローカル重賞でもまったく手を緩めない「絶対王者」ノーザンファームの生産馬。そのうち、前走4コーナーで9番手以下に位置していた馬は［1-3-2-5/11］。勝率9.1％、複勝率54.5％。単勝回収率44％、複勝回収率155％。（5）と同じ好走率でした。
◇該当馬＝カテドラル、エピファニー、ボーデン

折り返しの（7）は毛色について。
過去5年の3着内馬15頭中11頭は、毛色が鹿毛でした。そのうち、キャリア20戦以下で3、4月に生まれた馬は［4-1-1-5/11］。勝率36.4％、複勝率54.5％。単勝回収率340％、複勝回収率155％。（5）（6）と同じ好走率ではあるものの、勝率の高さは魅力です。
◇該当馬＝アルナシーム、セルバーグ、ワールドリバイバル、エルトンバローズなど6頭

（8）は頭数の増減。
近年の中京記念は、前走の出走頭数が今回よりも多かった馬が結果を残しています。そのうち、前走人気＜前走着順（前走1番人気3着など）か、前走人気＝前走着順だった馬は［2-3-0-5/10］。勝率20.0％、複勝率50.0％。単勝回収率93％、複勝回収率163％。（3）と同じく、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝テーオーシリウス、アルナシーム、ワールドリバイバル、タガノパッション、ロングラン

続いては（9）。前走人気です。
前走、上位人気に推されていた馬の好走率が高い当レース。前走、条件戦以外で4番人気以内、かつロイヤルチャージャー系かネイティヴダンサー系種牡馬を母の父に持つ馬は［4-0-1-5/10］。勝率40.0％、複勝率50.0％。単勝回収率375％、複勝回収率129％。好走率は（3）（8）と同じですが、勝率は抜けています。
◇該当馬＝アルナシーム、ニホンピロキーフ

（10）は、父の系統について。
中京記念はロベルト系種牡馬の産駒が強さを発揮しており［1-2-1-5/9］。勝率11.1％、複勝率44.4％。単勝回収率184％、複勝回収率132％。好走率は5割を切っているものの、文句なしの回収率でした。
◇該当馬＝アルナシーム、セルバーグ、ワールドリバイバル、エピファニー、ソレイユヴィータ

ようやく終わりが見えてきた（11）は前走クラス。
前走GIかGIIに出走した馬がしっかりと結果を残している当レース。そのうち、前走馬番が奇数だった馬は［0-3-3-2/8］で、複勝率75.0％、複勝回収率201％。勝ち切れてはいないものの、凄まじい成績を残していました。
◇該当馬＝カテドラル

（12）は馬主です。
過去5年に限ったことではありませんが、中京記念はキャロットファーム所有馬が異様に強いレース。期間内の成績は［2-2-1-2/7］で、勝率28.6％、複勝率71.4％。単勝回収率235％、複勝回収率248％。出走数は少ないものの恐ろしい成績でした。
◇該当馬＝カテドラル

そして最後は（13）。前走頭数について。
「夏は牝馬」の格言どおり、牝馬の好走率が高い当レース。その中でも、前走16頭立て以下の牝馬限定戦に出走した馬は［1-1-2-3/7］。勝率14.3％、複勝率57.1％。単勝回収率62％、複勝回収率115％。こちらも該当馬は決して多くありませんが、素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝タガノパッション

【後編】では、これら13項目の買い条件を踏まえ、中京記念の結論（印・買い目）を導き出します。

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