競馬サロン

2023/11/11 18:30
【福島記念】 ポテンシャルはピカイチ! 復調した良血馬ダンテスヴューが重賞初制覇を目指す一戦
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私が勝手に名付けた、競馬ファンにとって至高の10日間もいよいよフィナーレ。これから予想する福島記念とエリザベス女王杯で幕を閉じますが、言い換えれば、ホープフルSまで続く8週連続GIの開幕戦でもあります。
さて、福島記念の予想へと移る前に、昨日予告していたとおり、今回はJBCクラシックの振り返りをしたいと思います。
勝ったのは4歳馬キングズソード。3連勝で、重賞初制覇をGIの舞台でやってのけました。
レースは、揃ったきれいなスタートからノットゥルノが飛び出し、テーオーケインズが追う展開。その1馬身半後方にキングズソードとケイアイパープルがつけ、3番人気ウィルソンテソーロは、そこから2馬身差の5番手。僅かの差で1番人気となったメイショウハリオは、クリノドラゴンを挟んで7番手に控えていました。
前半1000m通過は1分1秒5と、まずまずのペース。その後、7番手に控えていたメイショウハリオが3コーナー入口からロングスパートを敢行し、勝負所の3、4コーナー中間で5番手に上がるも、前4頭の隊列に変化がないまま迎えた直線。
一旦は、ノットゥルノ、テーオーケインズ、キングズソードが横並びとなり、3頭のデッドヒートになるかと思われましたが、残り250mでキングズソードが抜け出し先頭。そこから後続との差を徐々に引き離しにかかります。
焦点は2着争いとなり、メイショウハリオとウィルソンテソーロが伸びを欠く中、テーオーケインズが一度は粘るノットゥルノの前に出たものの、残り100mでノットゥルノが執念の差し返し。
しかし、この時点で独走態勢を築いていたキングズソードが、最終的に4馬身もの差をつけ1着ゴールイン。得意の大井2000mで、またしても別馬のような走りをみせたノットゥルノが2着を確保し、アタマ差3着にテーオーケインズ。一方のメイショウハリオは休み明けの影響か、それとも新しい砂にキレ味を削がれたか。4着に終わりました。
新王者誕生を予感させる圧勝を飾ったキングズソードは、オープンの三宮Sと阿蘇S1着からの3連勝でGI制覇。父は、近年ダート界の大物を続々と送り出しているシニスターミニスターです。
3連勝でGI初制覇を飾ったシニスターミニスター産駒といえば、今回3着のテーオーケインズが2021年の帝王賞を勝利したときと同じで、他にも、3連勝で全日本2歳優駿を制したドライスタウト。デビューから6戦全勝で南関東クラシック三冠を達成したミックファイアなど、連勝中のシニスターミニスター産駒は、一気に頂点へ駆け上がるだけの勢いと力があります。
来年21歳になるシニスターミニスター。リーディングサイアー争いでは、ダート総合(中央と地方)でヘニーヒューズと約5,000万円差の2位(中央は2023年11月5日。地方は同11月9日現在)。地方に限れば首位を快走しており、大物を輩出するという点では、他のダート種牡馬とはアタマ2つほど抜け出しました。
一方、母の父は、今、最も勢いに乗っているといっても過言ではないキングヘイロー。こちらは「世界最強」イクイノックスだけに留まらず、ピクシーナイトやディープボンド、本馬に至るまで、芝・ダート、距離に関係なく続々と大物を送り出しており、ブルードメアサイアーランキングでは総合12位(11月9日現在)。中央に限れば6位(11月5日現在)と素晴らしい成績です。
また、管理する寺島良調教師も嬉しいGI初制覇。重賞初制覇は、キングズソードの全兄キングズガードで勝利した2017年のプロキオンSでした。
さらに、このレースの2日後におこなわれたみやこSで衝撃的なレースを披露し、デビューから5連勝を飾ったセラフィックコールも寺島調教師の管理馬。この2頭は、そう遠くない将来、ダートの大舞台で激突することになるでしょう。この対決もまた、本当に楽しみです。
それでは予想に。
今回は、福島記念の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから軸馬を見つけます。
(1)前走クラス
(2)前走着差
(3)前走人気
(4)今回の馬番
(5)前走距離
(6)馬齢
(7)母父の系統
(8)生月
(9)斤量の増減
(10)前走上がり
近年の傾向から重視できそうな指標は、上記10項目。まずは(1)。前走クラスです。
前走GII組が断然強い福島記念。そのうち、前走4コーナーで7番手以内に位置していた馬は[3-4-2-7/16]。勝率18.8%、複勝率56.3%。単勝回収率216%、複勝回収率141%。該当馬の半数以上が好走していました。
次は(2)。前走着差について。
前走、惜敗した馬と、どういうわけか辛勝した馬が好結果を残している当レース。前走、勝ち馬から0秒4差以内の惜敗、もしくは2着馬とタイム差なしの勝利を収め、なおかつキャリア20戦以下の馬は[2-2-3-4/11]。勝率18.2%、複勝率63.6%。単勝回収率122%、複勝回収率125%。好走率は6割を超えています。
(3)は、前走人気です。
前走、上位人気に推されていた馬が好走している近年の福島記念。前走5番人気以内、かつその前走から中3週から8週の間隔を開けてきた馬は[3-1-3-4/11]。勝率27.3%、複勝率63.6%。単勝回収率158%、複勝回収率122%と、素晴らしい成績。
(4)は、今回の馬番。
外枠不利の福島記念。過去5年、13番から16番に入った計20頭は、すべて4着以下に終わっています。
一方、今回の馬番が1から12番の牡・せん馬で、前走馬番が1から4番だと[2-2-2-5/11]。勝率18.2%、複勝率54.5%。単勝回収率117%、複勝回収率129%と、好調。
また、今回の馬番が1から12番の牡・せん馬で、前走6枠に入っていた馬も[3-1-2-5/11]。勝率27.3%、複勝率54.5%。単勝回収率320%、複勝回収率135%と、同じく該当馬の半数以上が好走していました。
(5)は、前走の距離です。
距離短縮で臨む馬が優勢の当レース。前走が2200mか2400mで、なおかつ前走の出走頭数が14頭以下だと[2-1-2-5/10]。勝率20.0%、複勝率50.0%。単勝回収率282%、複勝回収率141%。かなりの好成績でした。
折り返しの(6)は、馬齢について。
4歳馬の好走率が抜けて高い福島記念。とりわけ、前走馬体重が480kg未満の4歳馬は[2-3-1-4/10]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率135%、複勝回収率131%。やはり、該当馬の半数以上が好走していました。
続いて(7)は母父の系統。
ネイティヴダンサー系種牡馬か、エクリプス系種牡馬を母父に持つ馬の健闘が目立つ当レース。[2-3-1-4/10]で、勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率109%、複勝回収率127%。(6)と同じく、該当馬の半数以上が好走しています。
終わりが見えてきた(8)は、生月について。
生月に注目すると、出走数が多く、かつ好走率が高いのは3月生まれの馬。その中でも、前走時、馬体重が減っていた馬は[1-1-3-4/9]。勝率11.1%、複勝率55.6%。単勝回収率71%、複勝回収率111%。複勝回収率はやや低いものの、十分な成績です。
(9)は斤量の増減。
前走から斤量増となる馬が奮闘している当レース。そのうち、前走の出走頭数が今回よりも少ないレースに出走していた馬は[1-1-3-4/9]。勝率11.1%、複勝率55.6%。単勝回収率270%、複勝回収率157%。(8)と同じ好走率でした。
そして最後は(10)。前走の上がりについて。
前走、速い上がりをマークした馬を素直に狙いたい福島記念。前走上がり2位以内、かつ前走と同じ騎手が騎乗する馬は[0-1-4-3/8]。複勝率62.5%。複勝回収率113%。勝ち切れていないものの、好走率は6割を超えていました。
これら10個の指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。
◎3 ダンテスヴュー
○5 シルトホルン
▲8 ノースザワールド
☆12 ナイママ
△13 ウインピクシス
△15 カントル
△14 バビット
△16 ユニコーンライオン
△7 ダンディズム
△11 アケルナルスター
△2 カレンルシェルブル
△4 テーオーシリウス
△6 ホウオウエミーズ
△1 アナザーリリック
【買い目】
・単勝 3
・馬単マルチ 3=5、7、8、11、12、13、14、15、16 計18点
・ワイド 3→1、2、4、5、6、7、8、11、12、13、14、15、16 計13点
本命は、単独3項目に合致したダンテスヴュー。以下、2項目に合致した7頭をはじめ、いつもどおりで申し訳ありませんが、1項目合致の馬にも幅広く印をつけてしまいました。
POGファンにとっては超がつくほどお馴染みの名繁殖クロウキャニオン。その13番仔であるダンテスヴューと、初仔キラウエアはキングカメハメハの産駒ですが、それ以外の兄姉はすべて父がディープインパクト。ボレアスやカミノタサラハラ、ヨーホーレイクなどの重賞ウイナーはもちろん、ダンテスヴューの兄姉12頭はすべて勝ち上がっているという、非常に堅実な血統です。
もちろん、ダンテスヴューもデビュー当初から大きな期待を集め、きさらぎ賞2着から皐月賞、NHKマイルカップとGIを連戦。しかし大舞台で結果が出ず、さらに3勝クラスを4戦しても勝ち上がれなかったため、スランプもしくは早熟かと思われましたが、前走の博多Sを快勝。1年10ヶ月ぶりの勝利を手にしました。
久々の重賞出走とはいえ、今回も前走の小倉と似たような小回りかつ、右回りの競馬場。1年半以上前の話ではあるものの、皐月賞では勝ったジオグリフから0秒8差と大きくは負けておらず、復調した今なら重賞でも十分に好走可能とみています。
人気もおそらく程々のはずで、血統面やポテンシャルを考えれば、ここが通過点となってもおかしくないくらいの馬。復調した素質馬の重賞初制覇を期待します。
馬券はまず、ダンテスヴューの単勝を購入。そして、同馬からのワイドは印をつけた13頭へ。さらに、馬単マルチに関しては、2項目に合致した7頭と、1項目合致馬の中から独断でダンディズムとアケルナルスターをピックアップし、この2頭を加えた計9頭にながします。
それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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