競馬サロン

2023/10/27 19:40
【スワンS】 ベテランコンビが魅せるか 後のGI馬と接戦を演じたスマートリアン&柴田善臣騎手の大懸けに期待!
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今週末は重賞が3レース。その先陣を切っておこなわれるのが、マイルCSの前哨戦スワンSです。
ただ、距離が異なるせいか、お世辞にも近年は本番に直結しているとは言いがたく、マイルCSで好走した前走スワン組は、2020年アドマイヤマーズの3着が最後。連対馬は15年2着のフィエロ。勝ち馬は2010年のエーシンフォワードまで遡らねばなりません。
また、直近2年の勝ち馬ダノンファンタジーとダイアトニックは、年末の阪神Cに直行。こちらはそれぞれ3、1着と好走しており、後者に至っては7歳でGIIを連勝。それを手土産に、オーストラリアで種牡馬入りを果たしました。
一方、昨年のマイルCSを制したセリフォスが、その前哨戦に選んだのは富士S。今年は4歳牝馬のナミュールが優勝し、不完全燃焼に終わった春2戦の雪辱を果たしてGI制覇に王手をかけました。今回は、その一戦を振り返ります。
レースは、逃げると思われたユニコーンライオンを制してダノンダッチダウンが先手を切る意外な展開。序盤から11秒台前半のラップが刻まれ、800m通過が45秒2。1000m通過も56秒7と淀みない流れに。ダノンタッチダウンと最後方のキラーアビリティ以外は、2頭ずつが2馬身差で併走する珍しい隊列で、12頭立てにしては縦長となりました。
その後、徐々に隊列が崩れ、キラーアビリティ以外の11頭が7馬身ほどに固まって迎えた直線。逃げるダノンタッチダウンにまず襲いかかったのは、前走3勝クラスを勝ち上がったばかりの2番人気エターナルタイムでしたが、こじ開けるようにして進路を確保したナミュールが残り200mで先頭。道中、後ろから2頭目に控え、大外から末脚を伸ばしたレッドモンレーヴと一騎打ちになります。
残り100mで2頭の差は1馬身ちょっとのところまで詰まり、レッドモンレーヴが差し切るかに思われましたが、それでも最後まで馬体を併せることを許さなかったナミュールが1着でゴールイン。1馬身1/4差2着にレッドモンレーヴが続き、道中ナミュールと併走していたソーヴァリアントが2馬身1/2差3着となりました。
この日から再び短期免許で騎乗したモレイラ騎手に導かれたナミュールは、昨年のチューリップ賞以来、およそ1年半ぶりの勝利で通算4勝目。2歳時には、今回と同じコースで後の二冠牝馬スターズオンアースを破った実績もあります。
ただ、続く阪神ジュベナイルフィリーズや翌春の桜花賞では、1番人気に推されながら出遅れや大外枠に入るなどし、それぞれ4、10着と敗戦。その後オークス3着、秋華賞2着と好走したものの、ビッグタイトル獲得には至っていません。
また今春のヴィクトリアマイルでは、スタート後しばらくしてから斜行により挟まれて落馬寸前の不利。続く安田記念でも直線で前が詰まる不利があり(対象馬の騎手にはそれぞれ過怠金が課されました)、不完全燃焼の結果に。今回は、その鬱憤を晴らすような勝利となりました。
今のところ次走は未定のようですが、ナミュールの上がり3ハロン33秒8と、2着レッドモンレーヴの同33秒7は抜きん出た数字。3着馬との差を考えても、これら2頭はGIで好走する実力を十分に兼ね備えています。
さらに、富士SはGIIに昇格した2020年以降レースレベルが大きく上がっており、同年1着のヴァンドギャルドは、翌年ドバイターフで2着。21年の勝ち馬ソングラインと22年の勝ち馬セリフォスは後にマイルのGIを制し、超豪華メンバーとなった今年の安田記念はこの2頭がワンツー。ナミュールにも同様の期待が懸かります。
それでは予想に。
今回は、関西でおこなわれるマイルCSの前哨戦、スワンSの過去5年を深掘り調査。好走傾向から重視できそうな指標を探し出し、本命馬を見つけます。
(1)今回の馬番
(2)前走からの間隔
(3)市場取引価格
(4)前走頭数
(5)前走レースの出走条件
(6)前走場所
(7)キャリア
(8)前走着差
(9)前走距離
近年の傾向から重視できそうな指標は、上記9項目。その中で、(1)は今回の馬番です。
内枠有利というよりは、外枠不利なスワンS。今回の馬番が1から11の関西馬。なおかつ前走重賞かオープンに出走し、今回の斤量がそのときと同じ馬は[2-3-4-9/18]。勝率11.1%、複勝率50.0%。単勝回収率818%、複勝回収率266%。該当馬の半数が好走していました。
次は(2)。前走からの間隔。
前走から、やや間隔を開けてきた馬が好走している当レース。中9週から24週の間隔を開けてきた馬で(5/6-8/20)、前走9番人気以内。かつ、前走上がりが15位以内の馬は[2-3-4-8/17]。勝率11.8%、複勝率52.9%。単勝回収率38%、複勝回収率114%。こちらは、該当馬の半数以上が好走していました。
(3)は市場取引価格です。
国内のセリで購買された馬が好結果を収めているスワンS。中でも、税込1,000万円以上で落札された馬は[3-1-3-7/14]。勝率21.4%、複勝率50.0%。単勝回収率94%、複勝回収率194%。これまた、2頭に1頭が好走していました。
(4)は、前走の頭数について。
スワンSは前走18頭立てのレースに出走した馬が強く、とりわけ、前走がGIかリステッド。かつ、今回の斤量が54kg以上だと[2-2-2-7/13]。勝率15.4%、複勝率46.2%。単勝回収率1133%、複勝回収率326%。2019年の優勝馬カツジの一発が効いているとはいえ、凄まじい回収率です。
折り返しの(5)は、前走の出走条件。
スワンSは、前走4歳以上戦に出走した馬の成績が優秀。サンプルは決して多くありませんが[2-2-1-4/9]で、勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率73%、複勝回収率121%。十分な成績といえるでしょう。
(6)は、前走場所。
前走、東京のレースに出走した馬が健闘しているスワンS。その中でも、今回偶数番を引いた馬は[0-4-2-3/9]。複勝率66.7%。複勝回収率133%。勝ち切れていないものの、3着内率は7割近くありました。
続いて(7)はキャリア。ここは、2パターン紹介します。
まず好走しているのは、キャリア10戦以下の消耗が少ない馬。中でも、母父がニアークティック系以外の種牡馬だと[1-1-2-4/8]。勝率12.5%、複勝率50.0%。単勝回収率36%、複勝回収率177%。
一方、キャリア16戦から20戦。かつ、前走4コーナーで4番手以下に位置していた馬も[3-1-1-2/7]。勝率42.9%、複勝率71.4%。単勝回収率2185%、複勝回収率454%。こちらは、半数以上が好走していました。
(8)は前走着差。ここもまた2パターン紹介します。
まず1つ目は、前走勝ち馬から0秒2差以内の惜敗を喫した馬。(7)とやや重なりますが、このパターンは前走3コーナーで4番手以下に位置していた馬が[2-2-0-4/8]。勝率25.0%、複勝率50.0%。単勝回収率152%、複勝回収率178%。
一方、前走タイム差なしで勝利してきた馬も好調で、こちらは[1-1-2-2/6]。勝率16.7%、複勝率66.7%。単勝回収率48%、複勝回収率236%。サンプルは少ないものの素晴らしい成績でした。
そして最後は(9)。前走距離について。
またまた数は少ないものの、スワンSは前走1800mか2000mのレースに出走した馬が[0-1-2-3/6]。複勝率50.0%。複勝回収率128%。やはり該当馬の半数が好走していました。
これら9つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。
◎6 スマートリアン
○7 デュガ
▲15 ララクリスティーヌ
☆8 グレナディアガーズ
△12 ルージュスティリア
△5 タマモブラックタイ
△1 エクセトラ
△9 アヴェラーレ
△18 ロータスランド
△4 トウシンマカオ
△11 カイザーミノル
△10 メイショウソラフネ
△16 ウインマーベル
△13 ミッキーブリランテ
【買い目】
・単勝 6
・馬単マルチ 6=1、4、5、7、8、9、12、15、18 計18点
・ワイド 6→1、4、5、7、8、9、10、11、12、13、15、16、18 計13点
・3連複軸1頭ながし 6→1、5、7、8、12、15 計15点
本命候補は、3項目に合致したスマートリアンとデュガ。非常に難しい二択ですが、スマートリアンを本命にしました。
4歳春に3勝クラスを卒業するも、2年以上勝ち星から見放されたスマートリアン。2走前、ついにオープン初勝利をあげました。
さらに、続く前走の北九州記念は4着と敗れたものの、前にいった馬が有利な馬場。そのレースで、スマートリアンはメンバー中2位の上がりを繰り出し好走しました。このとき0秒1差の接戦を演じたのは、次走スプリンターズSを勝利するママコチャ。直線距離が大幅に伸びる今回は、スマートリアンの差し脚が活かせる絶好の舞台とみました。
そして、このベテラン6歳牝馬と3戦連続コンビを組むのが、最年長勝利記録を更新し続ける「超」ベテランの柴田善臣騎手。さらに、スマートリアンを管理する石橋守調教師は、ともに競馬学校の同級生で記念すべき1期生。なんとも応援したくなるトリオです。
買い目も非常に難しいところで、まずスマートリアンの単勝と同馬からのワイドを購入。一方、馬単マルチに関しては、2項目以上に合致した6頭と、1項目のみ合致した7頭の中から独断と偏見で選んだ3頭の、計9頭へながした馬券を購入。さらに、2項目以上に合致した6頭への3連複軸1頭ながしも買います。
それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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