こんばんは、あるいはこんにちは、スポーツメディア『SPREAD』山田です。

先週の菊花賞、ドゥレッツは8枠発走が致命傷になると判断も、まさか好発からハナを奪ったルメール騎手の大胆騎乗に感服……。

ディープインパクトを負かした2005年有馬記念もハーツクライを先行させる“奇襲策”で制し、コントレイルの三冠制覇を脅かした20年菊花賞のアリストテレスによる徹底的なマンマークなど、これくらいの人気馬に騎乗した時の大胆騎乗は本当に怖い。

一転、今週は大本命のイクイノックスで天皇賞・秋に挑むルメール騎手。お決まりの「自信あります」が飛び出した第168回「天皇賞・秋」の最強馬に死角はないのか、アナライズしていきます。

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■イクイノックスの大目標は……

GI4連勝中のイクイノックスに死角はないのか。

スルーセブンシーズにクビ差の辛勝だった前走・宝塚記念は、帰国後の検疫でメンタル的に追い込まれ、レースに向けても美浦坂路の改修工事のため初の栗東滞在と、決して順調ではなかった。

今回は完全ホームの美浦調整と東京競馬。1週前追いでは美浦Wコース6F78秒9-1F11秒8と自己ベストを更新し、当日の一番時計をマークと、まさに順風満帆でレースを迎える。

この時点では死角らしい死角は、正直見当たらない。

唯一付け入る隙があるとすれば、大目標がジャパンCである点。ドバイシーマCとジャパンCの同一年制覇ならボーナス賞金200万ドル（約2億6000万円）が出る。天皇賞・秋の結果を抜きに、ジャパンCに優勝すればアーモンドアイを超え歴代賞金王の座に就く。大目標に掲げるのは当然と言える。

ジャパンCが「100」とすれば、天皇賞・秋は「85から90」くらいか。それでも勝ち負けできるほどの実力は疑いようがないが、イクイノックスがこの先を含め、「負けてもいい」と言える場面は、既にタイトルを獲得しているここしかない。

では、この馬を負かすとしたら……。

現4歳世代は、春の天皇賞馬ジャスティンパレスや、オールカマーでタイトルホルダーを負かしたローシャムパークなど層が厚く、成長力のある馬が多い。イクイノックスを負かす馬は同世代に潜むと見た。

■ダービー馬と名手の最敬礼

本命◎はドウデュース。

両馬が“メイチ”だったであろう、昨年の日本ダービーはドウデュースがクビ差で勝利した。イクイノックスは皐月賞に続く大外枠発走であり、直線も進路取りに苦労したぶんの差と言え、「負けて強し」の評価になる。

その後、約1年半の間にイクイノックスはGI4連勝、ドウデュースは凱旋門賞でブービー19着と大敗し、ドバイターフは左前肢跛行で出走取消と海外遠征では精彩を欠いた。

しかし、ドウデュースが京都記念で見せた、荒々しいまでの圧勝ぶりに感じた「成長」は忘れられない。無論、イクイノックスも当時と比べ遥かに成長を遂げているが、天皇賞・秋への「本気度」という点で上回る可能性は秘めている。

ドウデュースは血統面でも馬体面でも元来は2000m前後がベストと言え、京都記念でも道中は前進気勢が強かった。秋古馬三冠の挑戦を宣言しているが、最もチャンスがあるのは天皇賞・秋。8カ月半ぶりでも、盛り上がった筋肉からデキは申し分なし。

2012年天覧競馬のエイシンフラッシュで見た、ダービー馬と名手の最敬礼がフラッシュバックする。

対抗○イクイノックスとし、以下、パンサラッサ不在なら攻めのレースを試す機会となる▲ジャックドール、積極的に動けば持久力が武器になる☆ジャスティンパレスを印上は評価。

馬券は1着に◎ドウデュース、2着に○イクイノックスを想定した馬単1点と3連単1、2着固定のフォーメーション。3着は横一線と見て、△プログノーシス、△ダノンベルーガ、縦長になれば好位から流れに乗りやすい△ガイアフォースを穴に一考。◎○軸2頭の3連複は押さえ馬券。

印と買い目は以下の通り。

■天皇賞秋2023予想・買い目

◎３ドウデュース
○７イクイノックス
▲10ジャックドール
☆６ジャスティンパレス
△９プログノーシス
△４ダノンベルーガ
△５ガイアフォース

【単勝】3（1点）
【馬単】3→7（1点）
【3連複軸2頭】3,7＝10,6,9,4,5（5点）
【3連単F】3→7→10,6,9,4,5（5点）

以上、天皇賞・秋の予想でした！

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