競馬サロン

2023/10/14 19:00
【秋華賞】 現役最強へ一直線、リバティアイランドが始動。相手選びをデータで検証!
94最大の見所は、リバティアイランドが三冠を達成できるかどうか。この一点に尽きるといっても過言ではありません。早速、予想へと移りたいところですが、昨日のコラムで先週の振り返りができなかったため、このコラムに書きたいと思います。
取り上げるのは、7日におこなわれたサウジアラビアロイヤルC。勝ったのはゴンバデカーブースでした。
この一戦で断然の支持を集めたのは、ノーザンファーム生産の2頭、ボンドガールとシュトラウス。ところが、ともにスタートで後手を踏み、序盤からかなり引っ掛かってしまいました。
一方、3番人気のゴンバデカーブースは、やや離れた最後方を追走。9頭立ての少頭数で、縦長の隊列にはならなかったものの、7番手を進むボンドガールとはおよそ3馬身差。人気2頭が引っ掛かったとはいえ、この差を挽回するのは困難なようにも思われました。
ところが、まず直線入口でマリンバンカーとマイネルブリックスを交わし、松山弘平騎手の右鞭に反応すると末脚一閃。坂の上りで満を持して抜け出そうとする人気2頭を並ぶ間もなく交わし去ると、そこから後続をじりじりと引き離し、最終的には2馬身差をつける完勝でした。
重賞になってからまだ歴史は浅いものの、サウジアラビアロイヤルCは後の活躍馬を数多く送り出してきた出世レース。1分33秒4の勝ち時計もまずまずで、昨年のドルチェモアと並ぶ歴代3位タイでした。
ちなみに、過去これよりタイムが速かったサリオス、ダノンプレミアムと、同タイムのドルチェモアは、次走すべて朝日杯フューチュリティSを勝利しました。ゴンバデカーブースも朝日杯フューチュリティSに向かうのであれば、期待できるのではないでしょうか。
また、ブリックスアンドモルタル産駒はJRAの重賞初勝利。今年、産駒がデビューした種牡馬の中で、最初にJRAの重賞勝ち馬を送り出した種牡馬となりました。
そのブリックスアンドモルタル。現役最終年に、社台ファーム代表の吉田照哉氏が引退後の権利を購入したため、社台ファームが繋養している繁殖に多く種付けされています。一部では「サンデーサイレンスの再来」とも言われているそうですが、今のところ、勝ち上がりはそこまで多くありません。
とはいえ、サンデーサイレンスがクラシック三冠レースで活躍し、4歳夏で引退したのに対して、ブリックスアンドモルタルは脚部不安で4歳シーズンの大半を棒に振り、翌5歳シーズンにGIを5連勝しました。おそらく産駒の本格化もまだ先で、秋競馬が本格化するここから、勝ち上がりが増えていくとみています。
その中で、私の注目馬は萩原清厩舎の牡馬スピンザブラッド。2021年のセレクトセール当歳市場において税込9,900万円で落札され、母マンハッタンセレブは、GIを3勝したマンハッタンカフェの全妹という良血です。
また、ブリックスアンドモルタル自身はサンデーサイレンスの血を持たないため、成功パターンとしては、母系にサンデーサイレンスを持つ馬との配合。ゴンバデカーブースがそうであるように、とりわけ、ディープインパクト産駒の繁殖との相性に注目したいと思います。
それでは予想に。
今回は牝馬三冠レースの最終戦、秋華賞の過去5年を深掘り調査。好走傾向から重視できそうな指標を探し出し、軸となる馬を見つけます。
(1)前走着順と着差
(2)前走人気
(3)キャリア
(4)生月
(5)母父の系統
(6)前走馬体重
(7)前走レースと上がり
(8)前走4コーナーの位置取り
近年の傾向から重視できそうな指標は、上記8項目。まずは(1)。前走着順と着差です。
前走勝利した馬が、引き続き好走する秋華賞。2着に0秒1以上の差をつけて勝ってきた馬に栗東所属騎手が騎乗すると[2-2-4-8/16]。勝率12.5%、複勝率50.0%。単勝回収率16%、複勝回収率116%で、該当馬の半数が好走。
対して、前走勝ち馬から0秒2差以内の惜敗を喫した馬に美浦所属騎手が騎乗すると[1-2-0-3/6]。勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率148%、複勝回収率165%。
また、前走中央場所(中山、東京、京都、阪神)の重賞かオープンで3、4着だった馬も[1-3-1-7/12]。勝率8.3%、複勝率41.7%。単勝回収率57%、複勝回収率138%と、まずまずの成績でした。
一方、前走5着以下に敗れていた馬は[0-0-0-27/27]。苦戦を強いられています。
続いて、(2)は前走人気。
前走、上位人気に推されていたことが重要となる秋華賞。前走重賞かオープンで4番人気以内。かつ前走の馬番が偶数番。さらに、前走と同じ騎手が騎乗する馬は[3-2-3-5/13]。勝率23.1%、複勝率61.5%。単勝回収率107%、複勝回収率134%。好走率は6割を超えています。
これに対して、前走6番人気以下は[0-1-0-33/34]。厳しい結果に終わっていました。
(3)は、キャリアです。
キャリア6戦の馬が好調な当レース。その中でも、前走新潟か中山以外のレースに出走していれば[2-2-3-6/13]。勝率15.4%、複勝率53.8%。単勝回収率121%、複勝回収率148%。該当馬の半数以上が好走していました。
(4)は、生月について。
好走馬の生月に注目すると、抜けて良いのが3月。次いで、2月生まれも健闘していることが分かります。これら2、3月生まれの中でも、前走時の馬体重の増減がマイナス9kgからプラス9kg。なおかつ、その前走が18頭立てであれば[2-3-2-5/12]。勝率16.7%、複勝率58.3%。単勝回収率68%、複勝回収率132%。好走率が6割に迫る素晴らしい指標です。
折り返しの(5)は、母父の系統。
秋華賞は、ノーザンダンサー系を中心とするニアークティック系種牡馬を母父に持つ馬が頑張っており、その中でも関西馬で、前走からの間隔が中3週以上。かつ、前走の出走頭数が今回と同じ、もしくは今回のほうが多い馬は[2-1-2-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率114%、複勝回収率130%と、まずまずの成績でした。
次は(6)。前走の馬体重。
今年の秋華賞は、夏休み中にリバティアイランドが大きく馬体を増やしたことが話題になりました。ただ、近年活躍しているのは小型馬で、前走440kg未満。かつ前走3コーナーで9番手以内に位置していた馬は[1-2-2-5/10]。勝率10.0%、複勝率50.0%。単勝回収率69%、複勝回収率138%。かなりの好成績でした。
(7)は、前走レースと上がり。
広く知れ渡っているように、近年の秋華賞は、オークスからの直行組が勝ち切っています。中でも、前走オークスで上がり7位以内。かつ、今回の枠順が1から7枠であれば[4-1-1-3/9]。勝率44.4%、複勝率66.7%。単勝回収率205%、複勝回収率110%。サンプルは多くないものの、3頭に2頭が好走していました。
一方、前走がオークスかどうかに関わらず、前走上がり8位以下の馬は[0-0-0-25/25]と、苦戦しています。
そして最後は(8)。前走4コーナーの位置取り別成績。
やや(6)と重なり、なおかつあまりにもピンポイント過ぎる指標ですが、秋華賞は前走4コーナーで5、6番手に位置していた馬の好走率が高いレース。その 中でも、前走馬番が8から18番だと[1-1-3-3/8]。勝率12.5%、複勝率62.5%。単勝回収率16%、複勝回収率210%。こちらも、好走率は6割を超えています。
これら8つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。
◎6 リバティアイランド
○5 ドゥーラ
▲2 ハーパー
☆4 コナコースト
△12 ドゥアイズ
△10 グランベルナデット
△1 フェステスバント
△3 マラキナイア
△16 ピピオラ
△8 モリアーナ
△15 ヒップホップソウル
【買い目】
・馬単マルチ 6=1、2、3、4、5、8、10、12、15、16 計20点
・ワイド 6→1、3、4、10、12、15、16 計7点
・3連複軸1頭ながし 6→1、2、4、5、10、12 計15点
本命は、唯一3項目合致のリバティアイランド。以下、2項目に合致した馬が6頭いました。
もう少し多くの指標に該当するかと思っていたリバティアイランド。意外と少なく3項目に留まりました。気になるのは、馬体重よりも、直線の短い内回りコースできっちりと差し届くかどうか。
秋華賞といえば、デキがもう一つだったとはいえ、あのアーモンドアイでも苦戦した舞台。リバティアイランドも桜花賞でなかなか進んでいかなかったように、距離短縮は不安要素。単勝オッズもおそらく1倍台前半となるため、馬券的な妙味はかなり薄いといえます。
それでも、ここまでのGI3連勝は、いずれも圧巻の内容。展開のアヤはあるかもしれませんが、三冠達成はあくまで通過点として、夢は大きく現役最強。そして、史上最強レベルの名馬へ進化してくれることを願っています。
馬券は、リバティアイランドからの馬単マルチとワイド。そして、2項目以上に合致した相手6頭への3連複軸1頭ながしを購入。
印に関して説明させていただくと、1項目のみ合致した馬すべてに印をつけると、ノーマークの馬がほとんどいなくなってしまいます。そのため、1項目のみ合致の馬で、前走5着以下、前走6番人気以下、前走上がり8位以下のいずれかに該当した馬は無印に。そうすると、マラキナイア、モリアーナ、ヒップホップソウル、ピピオラの4頭が残ります。
さあ、ここから秋のGIシリーズが本格的にスタートします。
実質の開幕戦といえる秋華賞でリバティアイランドが歴史的名牝の仲間入りを果たし、現役最強への足掛かりとするか。それとも、穴馬が偉業を阻止して波乱の立役者となるのか。運命の瞬間を、しっかりと目に焼き付けたいと思います。
それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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