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田原基成

2023/09/30 18:37

【スプリンターズS】本命◎は「ロードカナロア級」の可能性あり。フォーメ3列目で高配当狙う/中山10R/阪神10R

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【中山11R スプリンターズS】

混迷を極めるスプリント路線。

ロードカナロアやレッドファルクス、グランアレグリア級の馬がいたときは軸馬選びに苦労しなかったが、両馬がターフを去ったあとは主役が入れ替わり立ち替わり。まるでオムニバスドラマを観ているような、確たる主役不在の期間が続いている。

その一方で、幅を利かせるようになったのは“古豪”と呼ばれる馬たち。

前述の2頭クラスならいざ知らず、今年のスプリント路線激走馬には「もう終わったのでは……」という馬がズラリと並ぶ。

ファストフォース。
トゥラヴェスーラ。
サンキューユウガ。
テイエムスパーダ。

この事実が導く仮説は「スプリント路線において、経験は勢いに勝る」というもの。シンデレラ・ストーリーの如く駆け上がった馬もゼロではないが、ストレイトガールやレッドファルクスのように紆余曲折を経て頂からの景色を見た馬は強い。そうでなければスプリントGIで何度も何度も好走することはできないだろう。

ここはアグリから入る。

1400-1500mで破竹の4連勝を飾ったのち、スプリント戦線へと参入した異色の馬。私がさきほど記した「経験は勢いに勝る」と矛盾してしまう印象もあるが、注目すべきは香港遠征を敢行した2走前にある。

「秋はスプリンターズSを目指すために速い流れを経験させたい」

陣営がそう語った、ある種の無謀な挑戦。結果は5着も、ハイレベルな香港スプリント路線を経験したことは大きな収穫だ。Jリーグでは海外でのプレー経験を有する大迫勇也、鈴木優磨が日本人得点ランキングの上位を独占。競技は違えど、普段と異なる環境を経験する意味の大切さがうかがえる。

「レースの幅が広がったということでは収穫のあった前走でした」

ベクトルこそ異なるが、前走セントウルSもまた経験値を高めた一戦。これまで先行押し切りを自身のスタイルとしていたアグリ×横山典弘が敢行した後方待機策……上がり3F最速の脚を使えたことは当レースを戦うにあたって大きなアドバンテージとなる。

ロードカナロア。
ストレイトガール。
レッドファルクス。
タワーオブロンドン。

中団待機策からの直線鋭進がスプリンターズSの勝ちパターン。前走培った経験は、このレースのヴィクトリー・ロードを切り拓くうえで計り知れない価値を持つだろう。

「とにかく騎手に任せます、あとは見ているだけです」

安田隆行調教師が語るように、私も最後の仕上げは“狂気の天才”横山典弘に任せるとしよう。

最後に、アグリ◎の阪急杯予想で記した見解を再びご覧いただきたい。

(見解ここから)
「もういい加減、ロードカナロアみたいのが出てこないかな……」

私はその可能性をアグリに感じている。

この馬で強調したいのは近2走のパフォーマンス。スローを刻んだ2走前のラスト3Fは11秒6-11秒0-11秒0と減速することなく駆け抜けたが、一転して前走は600m通過33秒7の激流。そのなかでラスト3Fは11秒4-11秒7-12秒2と減速ラップを強いられたものの難なく勝利してしまった。2戦で証明した強さは本物だろう。

私はこの馬を低レベルのスプリント戦線に風穴を開ける存在だと信じている。こんなとこで負けていられない(見解ここまで)。

厩舎の先輩・ロードカナロアの後釜へ。アグリの本命に迷いはない。

相手本線に抜擢するのはマッドクール。

単勝1倍台に支持された前走CBC賞。結果は9着と、陣営も首をひねる不可解な惨敗だった。敗因として考えられるのは夏競馬の酷暑と斤量か。昨年同時期に勝利実績がある季節替わりと斤量減で臨む今回、侮れない1頭だ。

さらにはママコチャ。

前走北九州記念は2着と好走。初のスプリント戦だったが、楽に追走しつつ勝ち馬と0秒1差なら上々と言える。叩き2戦目は【3-0-0-0】と負け知らず。3勝はいずれも2着に0秒4差以上の完勝で、スプリント2戦目かつ得意ローテで一気にパフォーマンスを上げる可能性は想定すべきだ。

ナムラクレアはこの位置。

前走キーンランドCは貫禄勝ち。今年の馬券外はマイル戦に限定されており、スプリント戦での安定感には目を見張るものがある。昨年の当レースは4角で外に振られたのが堪えた一戦。昨年との比較で3キロ増の斤量は楽ではないが、ノーマークにはできない。

【中山11R スプリンターズS予想の印】
◎9 アグリ
〇10 マッドクール
▲6 ママコチャ
☆1 ナムラクレア
△15 キミワクイーン
△3 ピクシーナイト
△4 ナランフレグ
△13 ジャスパークローネ

【単勝】9(1点)
【馬連/ながし】9-10,6,1(3点)
【3連複/ながし】9-10,6,1,15,3,4,13(21点)
【3連単/フォーメ】9→10,6,1→10,6,1,15,3,4,13(18点)


次に、自信の一鞍。

【中山10R 茨城新聞杯】

17頭立てと頭数が揃った一戦。中山芝2000mは1コーナーまでの距離が長く、たとえこの頭数であっても潜在能力に秀でた馬が順当に上位進出をはたすと考える。

本命はマイネルモーント。自己条件に戻って確勝を期した前走は2着。それでも自身の上がり3F最速を更新する瞬発力を披露したのは好材料だ。中山芝2000mはマクリ差しでの勝利実績あり。当時と同じ馬番13番を引き当てた今回、その再現が期待できる。

【中山10R 茨城新聞杯予想の印】
◎13 マイネルモーント
〇4 シテフローラル
▲12 ウィズグレイス
☆10 トーホウガレオン
△14 クレバーテースト
△15 シャドウマッドネス
△11 ウインシュクラン
△3 ディープレイヤー

【単勝】13(1点)
【馬連/ながし】13-4,12,10(3点)
【3連複/ながし】13-4,12,10,14,15,11,3(21点)
【3連単/フォーメ】13→4,12,10→4,12,10,14,15,11,3(18点)


最後に、太鼓判レース。

【阪神10R 堺S】

左回りの成績【0-0-0-5】に対し、右回りでは【3-1-2-4】と明確な開きがあるラインオブソウル。左回りの前走は参考外と言えるし、阪神ダート1800mを使われた2走前は良馬場で1分51秒4の好時計勝ちを収めた。この中間は坂路で入念に乗り込まれており、状態は申し分ない。舞台替わりでの巻き返しが期待できる1頭だ。

【阪神10R 堺S予想の印】
◎2 ラインオブソウル
〇11 ロコポルティ
▲8 タガノエスコート
☆3 クロニクル
△1 キュールエフウジン
△5 カズプレスト
△6 ホウオウルーレット
△7 ホウオウフウジン

【単勝】2(1点)
【馬連/ながし】2-11,8,3(3点)
【3連複/ながし】2-11,8,3,1,5,6,7(21点)
【3連単/フォーメ】2→11,8,3→11,8,3,1,5,6,7(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
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