競馬サロン
UMAJIN.net編集部
2023/09/29 17:00
【凱旋門賞展望】悲願達成へスルーセブンシーズが挑戦
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10月1日、フランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞(GI、芝2400m)が開催される。
今年、日本調教馬として唯一参戦するのがドリームジャーニー産駒スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関)。
3歳時からオークスに出走するなど素質を見せてきた同馬は今年に入って一段と成長。中山牝馬Sで初めての重賞タイトルを手にすると、宝塚記念ではレーティング世界ナンバーワンのイクイノックスをクビ差まで追い詰めた。
実績こそ強豪海外馬に及ばないものの、目下の充実ぶりには目を見張るものがある。「世界中での活躍を願って」との思いが込められたその名前が、世界の檜舞台で輝きを放つ。
迎え撃つ海外馬の大将格は、無敗の仏ダービー馬エースインパクト(牡3、仏・JC.ルジェ)。重賞初挑戦となったその仏ダービーでは後方待機から直線だけで前を行く馬たちをごぼう抜き。レコードタイムのおまけつきでダービー馬の栄誉を手にした。
8月のGIIギヨームドルナーノ賞でも危な気ない勝ちっぷりを見せ、5戦5勝で凱旋門賞へ臨む同馬。仏ダービーで見せた珠玉の切れ味が10月のパリでも炸裂するか。
古馬の筆頭格は夏の12F路線の大一番・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制したフクム(牡6、英・O.バローズ)だ。一足先に引退した全弟バーイードとは異なり、古馬になってから本格化。長期休養を挟みながら現在3連勝中だ。
12Fの経験がないエースインパクトと異なり、距離への不安は全くない。史上初の6歳馬による戴冠を目指す。
12F路線の実力派ウエストオーバー(牡4、英・R.ベケット)も予定どおり参戦。昨年の愛ダービー、今年のサンクルー大賞とこの距離のGIで2勝を挙げている。相手がどうであれ自分の力はキッチリと出し切るタイプ。ここも持ち味の安定感を武器に好走なるか。
日本調教馬は1頭だけとなったが、日本とゆかりのある馬は少なくない。コンティニュアス(牡3、愛・A.オブライエン)もその1頭。父はハーツクライで日本のパカパカファームで生産された同馬。英クラシック最終戦のセントレジャーを制して、追加登録の後に参戦が決まった。
今年“バリードイル”から出走するのはこの馬のみ。名伯楽A.オブライエンの勝負仕上げにも注目だ。
この他にも、昨年のジャパンCに出走したオネスト(牡4、仏・F.シャペ)やシムカミル(牡4、仏・S.ワッテル)、同コースのGIパリ大賞を制したフィードザフレーム(牡3、仏・P.バリー)、ニエル賞を制した独ダービー馬ファンタスティックムーン(牡3、独・S.シュタインベルク)など、多士済済のメンバーが揃った今年の凱旋門賞。
発走は10月1日の23時05分(日本時間)。日本調教馬の悲願成就なるか。今年も目が離せない一戦になりそうだ。
(Text:Hiraishi)
<2023年凱旋門賞特集>
■レース展望
【凱旋門賞展望】悲願達成へスルーセブンシーズが挑戦(UMAJIN編集部)
■レース傾向
【海外馬券攻略】凱旋門賞をデータで斬る!(UMAJIN編集部)
今年、日本調教馬として唯一参戦するのがドリームジャーニー産駒スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関)。
3歳時からオークスに出走するなど素質を見せてきた同馬は今年に入って一段と成長。中山牝馬Sで初めての重賞タイトルを手にすると、宝塚記念ではレーティング世界ナンバーワンのイクイノックスをクビ差まで追い詰めた。
実績こそ強豪海外馬に及ばないものの、目下の充実ぶりには目を見張るものがある。「世界中での活躍を願って」との思いが込められたその名前が、世界の檜舞台で輝きを放つ。
迎え撃つ海外馬の大将格は、無敗の仏ダービー馬エースインパクト(牡3、仏・JC.ルジェ)。重賞初挑戦となったその仏ダービーでは後方待機から直線だけで前を行く馬たちをごぼう抜き。レコードタイムのおまけつきでダービー馬の栄誉を手にした。
8月のGIIギヨームドルナーノ賞でも危な気ない勝ちっぷりを見せ、5戦5勝で凱旋門賞へ臨む同馬。仏ダービーで見せた珠玉の切れ味が10月のパリでも炸裂するか。
古馬の筆頭格は夏の12F路線の大一番・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制したフクム(牡6、英・O.バローズ)だ。一足先に引退した全弟バーイードとは異なり、古馬になってから本格化。長期休養を挟みながら現在3連勝中だ。
12Fの経験がないエースインパクトと異なり、距離への不安は全くない。史上初の6歳馬による戴冠を目指す。
12F路線の実力派ウエストオーバー(牡4、英・R.ベケット)も予定どおり参戦。昨年の愛ダービー、今年のサンクルー大賞とこの距離のGIで2勝を挙げている。相手がどうであれ自分の力はキッチリと出し切るタイプ。ここも持ち味の安定感を武器に好走なるか。
日本調教馬は1頭だけとなったが、日本とゆかりのある馬は少なくない。コンティニュアス(牡3、愛・A.オブライエン)もその1頭。父はハーツクライで日本のパカパカファームで生産された同馬。英クラシック最終戦のセントレジャーを制して、追加登録の後に参戦が決まった。
今年“バリードイル”から出走するのはこの馬のみ。名伯楽A.オブライエンの勝負仕上げにも注目だ。
この他にも、昨年のジャパンCに出走したオネスト(牡4、仏・F.シャペ)やシムカミル(牡4、仏・S.ワッテル)、同コースのGIパリ大賞を制したフィードザフレーム(牡3、仏・P.バリー)、ニエル賞を制した独ダービー馬ファンタスティックムーン(牡3、独・S.シュタインベルク)など、多士済済のメンバーが揃った今年の凱旋門賞。
発走は10月1日の23時05分(日本時間)。日本調教馬の悲願成就なるか。今年も目が離せない一戦になりそうだ。
(Text:Hiraishi)
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