「東京大賞典とは外枠の祭典である」

これが私の予想における前提だ。

大井ダート2000mは1コーナーまでの距離が長く、多少の出遅れでもカバーできるコース形態。また、内枠は外からプレッシャーを受け続けるため、砂の深い箇所を通らされてもがき苦しむケースが後を絶たない。

わかりやすい例がキングズソード。1枠1番を引き当てた昨年の東京大賞典は大外一気のウシュバテソーロに飲み込まれ、前を行くウィルソンテソーロ、ドゥラエレーデを捕まえられず。反対に8枠12番の帝王賞は気分よく先行し、あっさりと勝利。大井ダート2000mはそういう舞台だ。

それを踏まえ、有力馬を分析していきたい。

フォーエバーヤングは国内ダートで【4-0-0-0】と負け知らず。世界の強豪相手に3着の前走BCクラシック、ケンタッキーダービーとその実力は国内の枠をとうに超えている。当日は単勝1倍台が濃厚、まず大崩れは考えにくい。

本レース連覇のウシュバテソーロは前走大敗から臨む一戦。7歳馬ゆえピークアウトの可能性も考えなくてはならないが、昨年も馬券外に敗れたように米国の舞台が合わないだけなのかもしれない。2戦2勝の大井ダート2000m、外枠も含めやはり評価すべき1頭。

昨年惜しくもタイトルを逃したウィルソンテソーロ。コリアCから始動し、JBCクラシック、チャンピオンズCと強豪相手に覇を競った。舞台適性はすでに証明済みだが、韓国→佐賀→中京→大井と4カ月で転戦するローテ＋内枠は気がかり。

フォーエバーヤングで仕方ないか……。

その結論に手を伸ばしかけたが、待ったをかける存在として私が白羽の矢を立てたのはクラウンプライドだ。

昨年のチャンピオンズC以降、立て直しに時間を要した馬。秋初戦のマーキュリーCを制すると、返す刀でコリアCを連覇。コンディションの差があったにせよ、ウィルソンテソーロを相手にしなかったパフォーマンスに偽りはない。

グランデマーレ、ウシュバテソーロと、どうあがいてもテンにいけない2頭が両隣にいる枠の並びは願ったり叶ったり。フォーエバーヤングに先着をはたすことは容易ではないが、ストレスなく先行できれば能力発揮に支障なし。クラウンプライド本命で攻めの一手を打つ。

相手本線には前述のフォーエバーヤング。3歳馬どうこうというより、すでに国内敵なしが現実味を帯びる馬。馬券外に敗れるシーンは想像しにくい。今回はクラウンプライドとフォーエバーヤングの2頭軸とし、テソーロ冠2頭に加えてラムジェット、デルマソトガケ、グランブリッジと地方の砂に慣れた実績馬をケアする。

【大井9R　東京大賞典予想の印】
◎９ クラウンプライド
〇４ フォーエバーヤング
△10 ウシュバテソーロ
△２ ウィルソンテソーロ
△３ ラムジェット
△５ デルマソトガケ
△７ グランブリッジ

【3連複/軸2頭】9＝4＝10,2,3,5,7（5点）

▽その他主宰者の【東京大賞典】予想コラム
◆【血統の鬼・覆面馬主1号】「現時点では、この仔が頂点にいると思って間違いはない」

◆【競馬事情通・覆面馬主7号】「勝てないまでも『2、3着』というイメージはしやすい馬」

◆【SPREAD編集長・山田】「その差は少なくとも縮まる」打倒フォーエバーヤングの筆頭◎　馬連1点＋3連複4点＋3連単8点

◆【無料｜金沢2000勝の元騎手・渡辺壮】2025年に夢が広がる締めくくりを　馬単4点＋3連単4点の鬼絞りで決める