7日は東西で重賞が1レースずつ。西のメインレースは、小倉開催になると荒れるプロキオンSです。

ところで、多くの人が使っている競馬情報提供サービスに「JRA-VAN」があります。30年分以上のJRA公式データや調教データ、オッズなど、様々な情報が閲覧できるサービスですが、その中で「My注目馬」という機能があり、気になる馬を「My注目馬」としてリストに登録しておくと、一覧からいつでも過去の戦績や出走予定などを確認することができます。

この「My注目馬」。7月4日時点で最も登録者数が多いのは、昨年、牝馬三冠を達成したリバティアイランドで、GI3勝のドウデュースが3位。そして同馬を上回る2位が、プロキオンSで1番人気が予想されているヤマニンウルスです。
セリにおいて高値で落札された超良血馬ではなく、かつダートを主戦場とする重賞未勝利馬が2位となるのは極めて異例。JRAの平地競走では最大となる2着に4秒3もの大差をつけた衝撃のデビュー戦や、「レジェンド」武豊騎手が主戦を務める点でも多くのファンが注目するのは分かりますが、それでも並み居る強豪やGI馬を抑えて2位というのは驚き。なかなか順調に使えないものの、まだ負けていない点も魅力で、夢を託したくなるようなスター候補。満を持しての重賞初挑戦となる今回もあっさり突破して欲しいところですが、先に言うと、私の本命はヤマニンウルスではありません！

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ということで、今回はプロキオンSの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を見つけ出し、そこから本命馬を探します。

（1）母父の系統
（2）生月
（3）前走4コーナーの位置取りと上がり
（4）前走着順（着差）
（5）毛色
（6）キャリア
（7）前走からの間隔

近年の好走傾向から買い条件となったのは上記7項目で、（1）は母父の系統。ここは2パターン紹介します。まずは、ロイヤルチャージャー系種牡馬を母父に持つ馬。
こちらは今回ブリンカーを装着せず、なおかつ前走がダートの稍重以外であれば［2-2-3-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率80％、複勝回収率340％と、該当馬の半数が好走。
◇該当馬＝ヴァンヤール、リプレーザ、ブルーサン

一方、ネイティヴダンサー系かニアークティック系種牡馬を母父に持つ馬は、前走から距離短縮。かつ、前走馬番が6から18だと［3-1-1-6/11］。勝率27.3％、複勝率45.5％。単勝回収率343％、複勝回収率352％。なかなかの成績でした。
◇該当馬＝ゲンパチルシファー、スレイマン、ハピ、ヤマニンウルスなど9頭

次は（2）。生月です。
2、3月生まれの好走率が高いプロキオンS。そのうち前走がJRAのレースで、前走時、馬体重が増減なしかプラスだった馬は［2-3-2-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率84％、複勝回収率351％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝ヴァンヤール、リプレーザ、ハピ、グロリアムンディ

（3）は、前走4コーナーの位置取りと上がりについて。
前走、先行しながらも速い上がりを使った馬が強い当レース。具体的には、前走4コーナーで7番手以内に位置して上がり3位以内。もしくは、前走海外のレースに出走した馬が［2-2-3-5/12］。勝率16.7％、複勝率58.3％。単勝回収率112％、複勝回収率179％。好走率は6割に迫ります。
◇該当馬＝ハピ、ブルーサン、ブラックアーメット

折り返しの（4）は前走着順（着差）。ここも2パターンご紹介します。まずは前走1着か、勝ち馬から0秒2差以内の惜敗を喫した馬。
このパターンは、前走と同じ騎手が騎乗（継続騎乗）すれば［2-1-3-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率102％、複勝回収率185％で、文句なしの成績。
◇該当馬＝ハピ、ヤマニンウルス、ブラックアーメット

一方、前走JRAか海外の重賞で5着以下だった馬も［1-4-0-3/8］。勝率12.5％、複勝率62.5％。単勝回収率247％、複勝回収率608％。該当馬は少ないものの、素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝ゲンパチルシファー、スレイマン、グロリアムンディ

（5）は毛色です。
なぜか栗毛の好走確率が高いプロキオンS。そのうち、前走と今回の出走頭数が同じ。なおかつ、今回の馬番が1から11だと［2-2-1-5/10］。勝率20.0％、複勝率50.0％。単勝回収率246％、複勝回収率364％。こちらも該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝スレイマン、メイショウダジン

（6）はキャリアについて。
さほど消耗していない馬が健闘している当レース。具体的には、キャリア11戦以上15戦以内。なおかつ、前走と斤量が同じか今回減る馬は［3-1-0-5/9］。勝率33.3％、複勝率44.4％。単勝回収率345％、複勝回収率140％と、まずまずの成績です。
◇該当馬＝ブルーサン

そして最後は（7）。前走からの間隔。
やや余裕のある間隔で臨む馬が好結果を残しているプロキオンS。前走からの間隔が中9週から24週で、前走の馬番が偶数。なおかつ、前走4番人気以内か海外のレースに出走した馬は［2-1-2-3/8］。勝率25.0％、複勝率62.5％。単勝回収率197％、複勝回収率206％。こちらも該当馬は少ないものの、好走率は6割を超えていました。
◇該当馬＝ヤマニンウルス、ブラックアーメット

これらの買い条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎9ハピ
○14ブラックアーメット
▲11ヤマニンウルス
☆13ブルーサン
△5スレイマン
△15グロリアムンディ
△3ゲンパチルシファー
△4リプレーザ

【馬単/マルチ】9⇔14,11,13,5,15,3,4（14点）
【ワイド】9＝14,13,5,15,3,4（6点）
【3連複/フォメ】9＝14,11,13,5＝14,11,13,5,15,3,4（18点）

本命は4項目に合致したハピ。以下、3項目に合致した馬が4頭いました。

天皇賞（春）で競走を中止するも幸い大事に至らず、ダートに戻った前走の平安Sで2着に好走したハピ。3歳時にチャンピオンズC3着の実績がありながら、意外なことに、ここまで重賞勝利はありません。
ただ、勝ち切れない反面、ダートでは14戦して昨年のマーチS以外は4着内に好走。重賞未勝利でもGI3着の実績は抜きん出ており、3連複の軸としては最適です。

馬券はまず、ハピからの馬単マルチとワイドを購入。そして、1列目にハピ、2列目に3項目に合致した4頭、3列目に対抗以下の7頭を塗った3連複フォーメーションを買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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