2024年4月「競馬をより深く楽しんでいただく」ため新たなPROJECTがスタート！
その名も「重賞深掘りPROJECT」。

重賞のことなら「ここを見れば完璧！」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します！
『重賞深掘りPROJECT』では血統、DATA、馬体、追い切り、情報の5大ファクターを中心にその道のプロが各重賞の最終結論まで導き出していきます。

『重賞深掘りPROJECT』深掘り隊の今後の活躍にどうぞご期待ください！

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【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。

調教ライター・西村武輝です。

今週も「週末重賞全頭追い切りレポート」を公開いたします。

今週から夏の福島、小倉が開幕。本格的な夏競馬に突入ですね。

福島開幕を飾るのは例年通り3歳のハンデ重賞「ラジオNIKKEI賞」。

夏場独特の絶妙なコンディション調整のサジ加減、そして小回り福島への対応をしっかり行えているかを調教から見極めたいところです。

まずはシンプルに調整過程と動きの部分での気配評価、採点を行った以下のレポートをご確認ください。週末にはこの「調教診断」を軸として調教ライター・西村武輝の「印・見解・買い目」を公開する重賞の最終結論コラムもお届けいたします。こちらもどうぞご期待ください。

それでは以下「ラジオNIKKEI賞」全頭追い切り診断となります。

●6月30日　ラジオNIKKEI賞（GIII、福島、芝1800m）
　
■アレグロブリランテ　坂口騎手騎乗　美浦ウッド併せ馬　中京記念出走を視野に調整されているオープン馬ボーデンと最終スパーリング。外先導の形で意欲的に速いラップを刻み、直線では貫禄負けすることなくいい手応えを保って併走し、そのまま併入とした。立て直し成功。いい状態で走れそうだ。【7】
　　
■ウインマクシマム　松岡騎手騎乗　美浦ウッド単走　1週前に猛時計を出しており、今週は確認程度の内容だった。直線入り際で若干力みを見せるも、許容範囲。スッと収まりをつけて滑らかに加速していく。ラストは首を上手に使って持てるパワーをしっかり推進力に変換し、豪快に伸びた。万全。【7】
　　
■オフトレイル　助手騎乗　栗東坂路単走　1週前に自己ベストを更新しており、輸送を控える今週は終いだけ重点。折り合って脚を溜め、ラストは渋った馬場を苦にすることなく力強い踏み込みからしっかり加速した。馬体維持を気にすることなく調整できているのは好感。高いレベルで安定と言える。【7】
　　
■サトノシュトラーセ　助手騎乗　栗東坂路単走　中間にCWである程度負荷を掛けられており、輸送を控えた今週は坂路で単走調整。全体的に重心が高く、ラストの仕掛けにもスッとは反応せず、一本調子の走りに留まっている。脚捌きそのものは軽快な部類も、迫力の面でどうも物足りない。本番までにどう変わってくるか。【5】
　　
■ジュンゴールド　助手騎乗　栗東CW単走　1週前に強い負荷を掛けられており、今週は70-40ペースで調整。ピタッと折り合えており、精神面はいい状況のよう。ラストは四肢をしっかり使って加速できていた。あと少し切れて欲しかった感はあるものの、中14週を考えれば悪くない状態。【6】
　　
■ショーマンフリート　助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　2歳馬2頭を先に行かせての3頭併せ。最内に進路を取った直線では脚力の違いで早々に抜け出し、そのまま気持ちを維持して力強く伸び最先着とした。先週はソールオリエンスと併せて見劣らなかったし、好調と言える。【7】
　　
■シリウスコルト　三浦騎手騎乗　美浦ウッド単走　1週前に速い全体時計を出しており、今週は鞍上と息を合わせることに主眼を置いた内容。リズム重視ではあったが、それでも高いモチベーションを感じさせるように、グイグイと序盤から気迫のこもった走りで進んでいく。外ラチ沿いに誘導されたラストでは、さらに気持ちを乗せ鋭く伸びた。しっかり立ち直ってきた感があり、絶好の気配。【8】
　　
■セッカチドラゴン　助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　3歳未勝利を追走し、直線手前で取り付いていく。並び際に力んだかバランスを崩しかけるが、鞍上がなんとか制御。相手が脱落したため体を併せる形で直線走れなかったのは誤算も、この馬なりにしっかり負荷を掛けられ、まずまずの伸びを披露した。芝の重賞でどうかだが、体調自体は悪くない。【6】※出走回避
　　
■セットアップ　戸崎騎手騎乗　美浦ウッド併せ馬　2頭を先行させての3頭併せ。緩いペースの中の追走で序盤はやや力みが目立つ。直線手前で2頭に取り付き、相手に合わせるようにして併入とした。直線半ばでおっつけられたように気持ちのブレはまだありそうだが、海外帰りの4カ月ぶりとすれば悪くない仕上がり。【6】
　　
■ミナデオロ　助手騎乗　栗東ポリ単走　先週西塚騎手を背に追走先着の速い時計を出しており、今週は疲れを残さずリラックスさせて走らせる調整。外ラチ沿いを気分よく進み、ラストは自然体を保って滑らかに加速した。レース間隔は詰まっているが疲れは感じさせず、一連の勢いをキープ。【7】
　　
■メイショウヨゾラ　助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　デビュー前の新馬を外でリードする併せ馬。追われてバタつく相手を横目に手応え優勢を保って進み、1馬身の先着を果たした。手応えを考えればあと少し突き放して欲しかった感はあるものの、この馬なりに順調と言える。【6】
　　
■ヤマニンアドホック　辻師騎乗　美浦ウッド単走　1週前に速い時計を出しており今週は指揮官が脚捌きを確認する程度の内容に留まる。まずまず折り合って直線は外ラチへ誘導。手応えほど切れなかったものの、最後まで集中して走り切った。中10週とひと息入っているが、自分の競馬はできそうな状態。【6】
　　
■ログラール　助手騎乗　栗東CW単走　重心が高く粗削りな走りながら、手前を替えてからの伸びはいいものがあった。体調はすこぶる良さそう。持てる力は出せる。【6】

＜追い切り評価＞は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価（10が最高、1が最低）です。