週末に行なわれる2歳戦（1勝クラス以上）の中から注目レースをピックアップする好評企画「今週の2歳戦・注目ポイント！」。好走・激走が期待できそうな馬や予想に役立つレース傾向を紹介するコーナーです。

2022年JRA開催最終日、来週の28日（水）には、中山でGI・ホープフルSが行なわれます。先週の朝日杯FSが小粒なメンバーだった分、こちらはなかなかの顔ぶれが揃いました…！

東スポ杯勝ち馬・ガストリック、京都2歳S優勝のグリューネグリーン、野路菊S1着のファントムシーフ、葉牡丹賞圧勝のミッキーカプチーノ、萩S勝ち馬・トップナイフ、百日草特別1着のキングズレインなどなど、どれが勝っても不思議ではない力のある馬ばかり。ここを勝てばクラシック候補の1番手になることは間違いナシ！

どこからでも入れるために予想は難しそう。でも今年最後のGIですから、ビシッ！と的中で締めくくりたいところです！

今回はこのホープフルSと土曜阪神9R・万両賞の見解をご用意しました。週末の馬券検討の一助、ならびに「Weekly POG」の参考にしていただければ幸いです！

【12月24日・土曜日】
■阪神9R・万両賞（1勝クラス、芝1400m）
近9年で前走重賞組が【3.1.0.8】で、このうち小倉2歳Sなどの1200m戦以外だと【3.1.0.2】、単複回収率は810%・421%と高値安定。

今年は該当馬2頭のうち、トーセントラムは【0.1.1.16】と不振傾向にあるキャリア5戦以上馬なので静観。ここは人気でも残る1頭、ペースセッティング（牡2、栗東・安田隆）を推したい。

前走の京王杯2歳Sは1ハロン延長で初の1400m。行きたがって序盤に折り合いを欠き、内枠にもかかわらず好位をとれず。レースは先行勢が上位を独占する結果で、ポジショニングが明暗をわけたのだが、それでも0秒2差の4着だったのだから情状酌量の余地は十分。2度目の1400m戦で反撃に期待できる。

展開面からは、今年のように9頭立て以下で行われたのが5回で、逃げ先行馬が【4.4.2.12】と前残り傾向にあった。一方、10頭立て以上で行われた際は【1.2.2.15】と先行勢には厳しい流れになりやすい。頭数が多いと決め手を求められるが、少頭数なら先行力をもっとも重要視するべきだろう。

その点で言うと、前走はやや急仕上げながらさざんか賞で2着したダンシングニードル（牝2、栗東・斉藤崇）にもチャンスがありそう。

1200mの経験しかないが、2走前、新潟で未勝利勝ちした際の時計は近5年同条件では最速と、ひじょうに優秀。1ハロン延長もこのメンバーレベルなら立ち回り次第で好走可能と見る。

【12月28日・水曜日】
■中山11R・ホープフルS（GI、芝2000m）
GI昇格後の2017年以降のデータを参照する。

前走3着以下は【0.0.0.18】と全滅、好走における最低条件は連対していること。前走連対馬のうち前走1勝クラス以上で1番人気だった馬に限ると【5.3.2.3】、毎年該当馬が優勝。複勝率は76.9%をマークする。

前走芝戦で上記に該当するのはシーウィザード、セブンマジシャン、ミッキーカプチーノの3頭。

また中4-8週だと【5.4.1.27】で、ほどよく間隔のあいた馬が優勢。シーウィザードは中11週、ミッキーカプチーノは中2週、そして中5週で該当するのがセブンマジシャン（牡2、栗東・高野）だ。

叔母に名牝クロノジェネシスがいる良血で父はジャスタウェイ。同産駒は2018年にアドマイヤジャスタが2着し、2020年にはダノンザキッドが勝利している。

初戦、2戦目と違ったレース運びになったが、いずれも終いにしっかり脚を伸ばす競馬で2連勝。前走の黄菊賞で後方からとなったのはスタートで寄られたのが原因だ。本来なら初戦のような好発が切れる。

対応力の高さを示した2戦からまだ伸びしろがありそうで、C.デムーロ騎手がうまく導いてくれることに期待したい。

▽ホープフルS・重賞攻略データコラムはコチラ▽
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