競馬サロン

2022/10/01 18:30
【スプリンターズS】 幾多の困難を乗り越えた先にある感動へ メイケイエール、いざGI制覇の時!


今年も秋のGIシリーズが開幕します。春のGIでは、1番人気馬の連敗が話題になりましたが、昨秋を振り返ると、3番人気のエフフォーリアが、天皇賞・秋でコントレイルとグランアレグリアの二大スターをまとめて撃破。1番人気で臨んだ次走の有馬記念も連勝し、年度代表馬のタイトルを獲得しました。
一方、敗れたグランアレグリアとコントレイルも、それぞれ次走のマイルCSとジャパンCを圧倒的な支持に応えて引退の花道を飾るなど、それなりに1番人気馬が結果を出しました。
ところが、有馬記念を最後に、ホープフルSから今年の宝塚記念まで、GIでは1番人気馬が13連敗中。当のエフフォーリアも、大阪杯と宝塚記念で掲示板に載れず敗れてしまいました。
そのエフフォーリアに替わって主役の座を手にしたのが、古馬では天皇賞・春と宝塚記念を制したタイトルホルダー。3歳馬では、桜花賞とオークスを制し牝馬2冠に輝いたスターズオンアースですね。
今週、記録はストップするのか。それとも、再来週の秋華賞で1番人気濃厚なスターズオンアースがストップし三冠牝馬となるのか。それもまた注目ポイントかもしれません。
さて、昨年のスプリンターズS。私が本命に推したファストフォースは15着に敗れましたが、対抗のピクシーナイトと単穴のレシステンシアが1、2着。さらに、3着には△を打った伏兵のシヴァージが入り、辛くも3連複が的中しました。
その後、年末の香港スプリントでアクシデントに巻き込まれてしまったピクシーナイト。父モーリス、母の父キングヘイローという血統構成からして、本格化はこれからと思っていただけに、残念な結果となりましたが、復帰に向け、焦らずじっくり調整してほしいと思います。
話は変わり、モーリスの産駒といえば、先週のオールカマーも制しましたね。この結果にも触れておきましょう。いや、超個人的な理由で触れさせてください・・・(笑)。
そのオールカマー。本命のジェラルディーナが見事に勝ち切って重賞初制覇を成し遂げました。さらに、枠順もありましたが、その四強がまさかまさかの総崩れで4着以下に敗戦。2着に6番人気のロバートソンキー、3着に7番人気のウインキートスが入り、単勝、馬単、ワイド、3連複と全券種が的中。良い配当を手にすることができました。
牝馬が強い時代といわれる昨今。GIを6勝以上し、なおかつ産駒が既にデビューした牝馬は、ジェンティルドンナ、ウオッカ、ブエナビスタの3頭ですが、ジェラルディーナがオールカマーを勝利したことにより、ついにこの3頭の名牝(ジェンティルドンナの産駒)から重賞ウイナーが誕生したことになります。
ちなみに、GIの勝利数を5勝以上に広げると、アパパネとメジロドーベルが加わりますが、それでも、重賞勝ち馬はアパパネが送り出したアカイトリノムスメ(秋華賞とクイーンC)のみ。競走生活で全力を使い切ってしまったのか、今のところ、超のつく名牝から名馬はあまり誕生していません。
もちろん、ジェラルディーナが次走のエリザベス女王杯を制する可能性も十分にありますが、順調にいけば、GIを9勝したアーモンドアイの産駒と、6勝したグランアレグリアの産駒がこれらに加わる予定。この歴史的名牝2頭により、そのジンクスもあっさりと破られるかもしれませんね。
と、どんどん話が逸れてしまいそうなので、そろそろスプリンターズSの予想に。
GIウイナーは2頭ですが近走好調な馬も多く、3歳から8歳まで6世代が顔を揃え、楽しみなメンバーとなった短距離王決定戦。
1番人気が予想されるメイケイエールが、GIでの連敗記録をストップさせ、初のビッグタイトルを獲得するのか。それとも、シュネルマイスターがそれを阻止し、2階級制覇を達成するのか。過去5年の傾向を深掘りし、予想を組み立てたいと思います。
(1)前走着順とクラス
(2)前走4コーナーでの位置取りと前走の枠順
(3)前走人気
(4)東西別
(5)種牡馬の系統
(6)キャリア
(7)前走距離
(8)母父の系統
(9)枠順
(10)前走の馬体重
(11)馬齢
(12)生産牧場
なんと今回は12項目。多くなりすぎて、自分で自分の首を絞めている気もしますが・・・。その中で、まずは(1)。前走着順とクラスについて。
近走、好調な馬が強いスプリンターズS。中でも、前走GI、GII、オープン(GIII以外)で5着以内の馬は[5-3-3-12/23]。勝率21.7%、複勝率47.8%。単勝回収率71%、複勝回収率179%と、好成績。
そして、これら3着内馬11頭は、すべて今回1枠から6枠に入った馬で、その成績は[5-3-3-8/19]。複勝率57.9%、複勝回収率217%と、数値はさらにアップします。
対して、前走GIII組は、前走着順に関わらず[0-1-2-36/39]と苦戦。ただ、前走GIIIで3着以内、かつキャリア15戦以下なら[0-0-2-2/4]で、複勝回収率は200%と、買えます。
一方、前走6着以下の馬は、枠や前走クラスなどに関係なく[0-1-0-33/34]と、さすがに狙えません。
(2)は、前走4コーナーでの位置取りと前走の枠順について。
前走外枠から先行した馬が強い当レース。具体的には、前走5枠から8枠に入り、なおかつ4コーナーで3番手から7番手に位置した馬が[4-3-3-12/22]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率60%、複勝回収率162%と、こちらもかなりの好成績。
今年の該当馬は、ダイアトニックだけです。
続いては(3)。前走人気について。
(1)で触れたとおり、前走GI、GII、オープン(GIII以外)に出走した馬が強いスプリンターズS。その中でも、前走3番人気以内の馬は[5-4-2-8/19]。勝率26.3%、複勝率57.9%。単勝回収率86%、複勝回収率159%と、超のつく好成績。
特に、前走1番人気は[2-2-2-2/8]。複勝回収率は217%と、積極的な買い材料です。
一方、前走4番人気以下の馬は、前走クラスに関係なく[0-0-2-36/38]。厳しい結果に終わっていました。
(4)は、東西別の成績です。
関東馬優勢の当レースですが、1枠から4枠に入れば関西馬も好調。その中でも、牡・せん馬は[2-1-3-11/17]。勝率11.8%、複勝率35.3%。単勝回収率47%、複勝回収率165%と、まずまずの成績でした。
対して、同じ牡・せん馬でも5枠から8枠に入ってしまうと、東西、外国調教馬関係なく[0-0-0-24/24]と、消しの材料。シュネルマイスターにとっては、良くないデータです。
(5)は種牡馬の系統について。
内枠優勢のデータでもう一つ取り上げたいのが、ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒との関係。スプリンターズSで、同系の産駒が1枠から4枠に入ると[3-3-3-7/16]。勝率18.8%、複勝率56.3%。単勝回収率55%、複勝回収率184%で、上記(3)に匹敵する素晴らしい成績。
他、サンデーサイレンス系を中心とする、ロイヤルチャージャー系の種牡馬を父に持つ牝馬も[1-1-1-5/8]。複勝率37.5%、複勝回収率122%と、まずまずの成績でした。
(6)は、キャリアについて。
当レースで強いのは、キャリア11戦から15戦の馬で[1-2-3-7/13]。複勝率46.2%、複勝回収率150%と、こちらもかなりの好成績です。
続いては(7)。前走の距離について。
前走から距離短縮で臨む馬が強いスプリンターズS。その成績は[2-1-2-6/11]で、勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率49%、複勝回収率154%。シュネルマイスターをはじめとする、前走安田記念組にとっては心強い指標です。
次は(8)。母父の系統について。
ナスルーラ系の種牡馬を母の父に持つ馬が強い当レース。この中でもとりわけ強いのは、やはり1枠から4枠に入った馬で、その成績は[2-0-2-6/10]。勝率20.0%、複勝率40.0%。単勝回収率57%、複勝回収率245%で、二桁人気馬が2頭激走。今年の該当馬は、テイエムスパーダとファストフォースの2頭です。
(9)は枠順について。
スプリンターズSが内枠有利のレースということは、上述したとおりですが、中でも強いのは1枠で[0-1-3-6/10]。複勝率40.0%、複勝回収率259%と、複穴が飛び出しています。
ようやく終わりが見えてきました。(10)は、前走の馬体重。
どちらかといえば、牝馬が強い当レース。前走460kg未満で出走していた馬は[0-1-2-6/9]。複勝率33.3%、複勝回収率251%と、サンプルは少ないもののまずまずの成績。好走したこれら3頭は、7、13、11番人気と、全て穴馬でした。
(11)は、馬齢について。
3歳から8歳まで、6世代が顔を揃えた今年のスプリンターズS。ただ、馬齢を見ると、過去5年で抜けて強いのは4歳馬。その中でも牝馬は[1-2-2-3/8]。複勝率62.5%。複勝回収率188%と、サンプルは少ないものの、超のつく好成績。
今年は、メイケイエールのみ該当します。
最後は、(12)の生産牧場。
近年は、スプリント路線でも強い「絶対王者」ノーザンファームの生産馬。とりわけ、前走480kg以上で出走した大型馬は[2-1-1-4/8]。勝率25.0%、複勝率50.0%。単勝回収率93%、複勝回収率147%と、こちらも素晴らしい成績です。
以上の12項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。
◎13 メイケイエール
○8 ファストフォース
▲7 ウインマーベル
☆4 ダイアトニック
△15 シュネルマイスター
△1 テイエムスパーダ
△9 ナムラクレア
△2 ジャンダルム
△12 ヴェントヴォーチェ
△3 メイショウミモザ
△6 ナランフレグ
△11 トゥラヴェスーラ
△5 エイティーンガール
【買い目】
・馬単マルチ 13=8、7、4、15、1、9、2、12、3、6、11、5
8=7 計26点
・ワイド 13→8、7、4、1、2、12、3、6、11、5 計10点
・ワイドボックス 8、7、4 計3点
・3連複軸1頭ながし 13→8、7、4、15、1、9 計15点
枠順が出て頭を抱えましたが、本命は6項目に該当したメイケイエール。以下、4項目該当のファストフォースを対抗とし、同じく4項目該当のダイアトニックは、前走大敗しているため1つ評価を下げ、3項目該当のウインマーベルを単穴にしました。
いつ顔を覗かせるか分からない「真面目すぎる」性格。さらに、前走から中2週、関東遠征、外枠と、越えるべき壁が多いメイケイエール。GIタイトルはいまだ手にしていませんが、ここまで重賞は6勝。そのうちGIIは3勝。GIウイナーの資格は、十分に有しています。
幾多の困難を乗り越え手にしたGI制覇の先にあるものは、これまでにないほどの感動となるでしょう。
馬券は、いつもどおり馬単マルチとワイドで、ワイドに関しては、人気が予想されるシュネルマイスターとナムラクレアは外します。
さらに、これらに加えて○=▲の馬単マルチと、○▲☆のワイドボックスも購入し、メイケイエールから相手6頭に絞った3連複軸1頭ながしも買います。
激走を期待しているのはロードカナロア産駒の2頭。特に、全く人気にならないと思いますが、ダイアトニックが絡めば、メイケイエールとの組み合わせでも、かなりの配当が見込めるのではないでしょうか。
このスプリンターズSが終わると、夕方には盛岡でダービーグランプリが。夜はフランスで凱旋門賞が行なわれますね。
凱旋門賞で注目しているのはオネスト。昨年の覇者で、今年も出走するトルカータータッソは、Alya=Allegrettaの全姉妹クロス3×4を有していますが、オネストは、ガリレオとシーザスターズの母でもあるアーバンシーの3×3のクロスを持っています。
そのアーバンシーの母がAllegrettaで、アーバンシーは1993年に、シーザスターズは2009年にそれぞれ凱旋門賞を勝利。さらにさらに、アーバンシーの半弟キングズベストは、種牡馬として2010年の英ダービーと凱旋門賞を制したワークフォースを送り出すなど、凱旋門賞に選ばれし血統といっても過言ではありません。
馬券は、オネストの単勝と、いつもどおり馬単マルチ、ワイドを手広く買います。もちろん、日本馬もしっかり応援しますし、ステイゴールド産駒のステイフーリッシュが好走したら・・・、想像するだけで涙が出そうになりますね。
そして、来週はJRAのGIこそないものの、週中に白山大賞典、東京盃、レディスプレリュードとダートグレード競走が3連発に、週末は3日間開催。さらに、その最終日の10日は、盛岡でマイルCS南部杯が開催と、もうたまらない1週間です。競馬を、骨の髄までしゃぶり尽くしましょう!
それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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