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競馬サロン

田原基成

2020/12/05 19:26

【チャンピオンズC】◎について、昨年私が下した評価を覚えているだろうか?/中山9R/阪神11R

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【中京11R チャンピオンズC】

「一見さんお断り」

この言葉を聞いて連想するのは京都だろうか。

とある記事の抜粋だが、京都の地で求められるのは「恩送り」の精神。先人が残してくれた「誇れる街」を未来に引き継ぐ想いが人を動かし、互いに成長し合う関係性を作るという。

仕事の依頼は人間関係が超重要。その代わり、人との関係性で起業の段階を飛び越えてしまえるのもこの地の特徴。どちらが良いとは明言しないが、たとえば競馬界にも多くの競馬ファンと互いに成長し合う関係性……そんなコミュニティがあって良いはずだ。

書籍。
Twitter。
YouTube。

今となっては、その全部を私は経験済み。百聞は一見にしかず。以前は尻込みしていたYouTubeも一度はじめてしまえばドップリとその魅力にハマッてしまった。私は事あるごとに「斜め45度」をイジるアシタカさんのYouTubeデビューを待っている。あの人の馬体を見る眼は本物だ。

話は変わるが、冒頭で書いた「一見さんお断り」はチャンピオンズCにも当てはまる。

コパノリッキーにゴールドドリーム、そしてモーニン……同じ左回りのGI・フェブラリーSの勝ち馬がことごとく「一見さん」の壁に跳ね返されてきた。上り坂の途中がスタート地点となる特殊なコースで重視すべきはリピーターの存在。培った経験値は何よりも重視したいところだ。

8枠15番、クリソベリル。

昨年私が下した評価を覚えているだろうか?

(見解ここから)
クリソベリルはバッサリ切る。

デビュー以降、無傷の5連勝でこの舞台に駒を進めた馬。少なくとも同世代に敵はいないだろう。問題は古馬との比較だが……チャンピオンズカップ好走をはたした3歳馬(ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴ)にあって、凡走を喫した3歳馬(オメガパフューム、ゴールドドリーム)になかったのは古馬混合のマイル重賞勝利実績。各距離における持ち時計も決して優秀とは言えず、全幅の信頼を置くことはできない(見解ここまで)。

見るも無残な結果。この馬にとって「一見さん」など関係なかったのだ。

年が明けてサウジCは惨敗も、帰国後2戦はいずれも盤石のレース運び。国内ダートではいまだ土つかず、帝王賞、JBCクラシックと同馬の2着に入ったオメガパフュームはここをパスし東京大賞典へ……舞台適性もあるとはいえ、戦前からライバル勢が白旗を上げているように捉えられるのは私だけだろうか?

「もう少し内の枠がよかったけど……」

枠順確定後、音無調教師が語った言葉にウソはない。過去のチャンピオンズCにおいて、7-8枠を引き当てた馬の成績は【0-2-0-21】。2014年コパノリッキーも2017年サウンドトゥルーも馬券圏外に葬り去られた「死に枠」だ。

しかし、私は何の心配もしていない。

前を行く馬(アナザートゥルース、アルクトス、インティ、エアアルマス、メイショウワザシ、ヨシオ)はお世辞にもここで勝負になるような自力の持ち主とは言い難い。それぞれ距離、レース格、馬場適性など割引材料がありすぎると言わざるを得ない面々。

仮にクリソベリルが内枠を引いたら、どうなるか。

前述の馬たちが勝負どころで脱落していくのは明白。その結果、下がってくる馬を捌くのに手間取り、仕掛けが遅れるリスクが生じる。それだけならまだしも、前が完全に壁となりズルズル後退……そんなシーンも頭をよぎる。

距離ロスがある枠であることは事実。ただ距離ロスと不利を受けるリスクを天秤にかけたとき、前者のほうがまだ最低限の能力発揮を保証できる。それさえ叶えば国内ダート無敗の自力でしかるべき結果を示してくれるだろう。

迷いはない。

クリソベリルが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはゴールドドリーム。

7歳を迎えた今年は6→3→6着と不振に喘いでいる。終わった、とする向きもあると思われるが注目すべきは調教内容だ。レース週の追い切りで坂路4F51秒以内を記録した際の成績は【1-4-1-2】。今週はその時計を今年はじめてクリアしており、好走パターンを再現できたのは好材料と言える。叩き2戦目での成績【3-3-0-2】も含め、軽視はできない。

チュウワウィザードも軽視禁物。

今年はダート2000m以上に絞ったローテーション。直近の中央場所2戦、平安SとチャンピオンズCを見るより道中位置取りは後ろ寄りになることだろう。クリソベリルが前を掃除する展開はこの馬にとって願ってもないもの。スタミナが活きる展開を想定したうえでの3番手評価だ。

スタミナならクリンチャーも双璧。

川田将雅が「早め早めに動かしていって他の馬が脚を無くすような競馬を……」と作戦を立てた前走。ズブい面を覗かせるこの馬には、ああいった競馬が合う。12-2月の冬競馬での成績は【3-1-0-2】、良馬場ダートでは【1-1-0-0】。同馬への騎乗経験がある三浦皇成なら特徴を理解しているはず。GIの舞台でも要注意の1頭と言える。

【中京11R チャンピオンズC予想の印】
◎15 クリソベリル
〇2 ゴールドドリーム
▲11 チュウワウィザード
☆5 クリンチャー
△8 サンライズノヴァ
△12 モズアスコット
△1 タイムフライヤー
△7 カフェファラオ

【3連複/フォーメ】15-2,11,5-2,11,5,8,12,1,7(15点)
【3連単/フォーメ】15-2,11,5-2,11,5,8,12,1,7(18点)


次に、自信の一鞍。

【中山9R 舞浜特別】

間隔を詰めて凡走→間隔をあけて好走→間隔を詰めて凡走を繰り返すアルーフクライ。

再び間隔をあけて臨むわけだが、陣営も馬の性質をすでに理解しているのだろう。東京開催には目もくれず、得意の冬の中山ダート1800mまでスタンバイ。悪い表現をしてしまえば新境地が見えにくい6歳馬だけに、得意条件にメイチ仕上げは容易に想像ができる。軸不動。

【中山9R 舞浜特別予想の印】
◎6 アルーフクライ
〇10 プレシオーソ
▲14 ショウナンマリオ
☆1 デルマオニキス
△7 プントファイヤー
△8 コンドゥクシオン
△5 グリニッジシチー
△4 ビップデヴィット

【3連複/フォーメ】6-10,14,1-10,14,1,7,8,5,4(15点)


最後に太鼓判レース。

【阪神11R りんくうS】

阪神ダート1200mでは【3-0-0-0】負け知らずのジェネティクス。枠順や馬場、脚質不問で勝ち切っているのだからその適性は疑いようがない。

メンバーを見渡すと、確たる逃げ馬不在。ダート1200mで最内枠を引いた馬は疑うのがベースだが、テンが速いうえに外から被せる馬がいないとなれば話は別。最短距離で先手を主張できる今回、大崩れは考えにくい。

【阪神11R りんくうS予想の印】
◎1 ジェネティクス
〇4 ロードラズライト
▲16 ミッキーワイルド
☆8 コパノフィーリング
△7 スナークライデン
△14 レシプロケイト
△5 サトノラファール
△9 スマートアヴァロン

【3連複/フォーメ】1-4,16,8-4,16,8,7,14,5,9(15点)


田原基成のプロフィールはこちら
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