・ウインマイティー
過去10年のエリザベス女王杯において、同年秋競馬で3着内実績のないJRA所属3歳馬は【0-0-1-11】。唯一の馬券圏内は無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーのみとなっており、好走へのハードルは高い。

・ウインマリリン
過去10年のエリザベス女王杯において、GI未勝利の関東馬成績は【0-0-0-8】。ホエールキャプチャやノームコアといったのちのGI馬もこのデータに引っかかっていた点は気がかりだ。

・ウラヌスチャーム
中京より西の開催における成績は【0-0-0-4】。GII以上のクラスでは【0-0-0-5】と厚い壁に阻まれており、連続好走は容易ではないだろう。

・エスポワール
全4勝を直線の長いコースで挙げる馬。そのなかには京都芝外回りも含まれていた。施行条件変更はこの馬にとってマイナスと言わざるを得ない。

・カーロバンビーナ
3勝クラスですらフタ桁着順に敗れる現状。厳しい。

・サトノガーネット
全5勝中4勝が直線の長いコース。エスポワールと似たようなタイプで、テンに行けない脚質も小回りコースでは足枷となってしまいそうだ。

・サムシングジャスト
芝1600-1800mを主戦場とする馬。ここは距離不適の印象をける。

・サラキア
連勝中の勢いは気に留めておくべきだが、この馬が克服すべき課題は距離。芝2000m以上では【0-0-1-4】と良績に乏しく、斤量55キロ以上では【0-0-0-3】馬券圏内なし。上位進出に向けた道のりは険しいものとなりそうだ。

・シャドウディーヴァ
関西圏では【0-0-0-4】と精彩を欠く馬。ベストの距離とは言い難く、苦戦は免れられないか。

・センテリュオ
この馬で強調したいのは非根幹距離に対する適性の高さ。芝2200mでの成績【2-2-0-1】は群を抜く数字だ。さらに同馬の馬券圏外6戦を紐解くと、5戦が直線の長いコース。施行条件替わりの恩恵をもっとも受ける馬といっても過言ではない。

・ソフトフルート
稍重-重馬場での成績【0-0-2-3】に対し、良馬場では【3-0-1-1】。阪神芝内回りコースはバビット（セントライト記念勝ち）とタイム差なしの接戦を演じているように一定の適性あり。週末想定される馬場を踏まえると、3着のゾーンに据えたい1頭と言える。

・ノームコア
寒い時季の中山牝馬S、重馬場の高松宮記念、稍重の安田記念……パフォーマンスを落としたレースは時計のかかる馬場に集中している。例年通り連続開催の京都芝なら評価を落としたいところだったが、今年は高速馬場の阪神開催。ゴールまで減速することなく駆け抜けた紫苑Sに近い条件が見込める以上、やみくもに評価を落とすことはできない。

・ミスニューヨーク
芝1800mでの成績【3-0-1-0】に対し、芝2000mでは【0-0-0-2】。さらなる距離延長がプラスに働くとは思えない。

・ラヴズオンリーユー
「昨年のオークスを10とすると、前走（府中牝馬S）は7ぐらい。鳴尾記念は3か4。今回は9に近づいてくる」……これは矢作師のコメントだ。それを踏まえると、3か4の状態で勝ち馬とタイム差なし2着の鳴尾記念は相当に高い価値があるだろう。忘れな草賞、鳴尾記念のパフォーマンスから、阪神芝内回りコース替わりは大歓迎。高速馬場を得意とするディープインパクト産駒、復活のシーンは想定すべきだ。

・ラッキーライラック
絶好調のC.ルメールを鞍上に迎えるディフェンディング・チャンピオン。大阪杯勝利が示すようにコース適性も申し分ないが……特殊な馬場コンディションを差し引いても、宝塚記念は少々だらしない負け方だった。阪神芝2200mで【0-1-1-9】と凡走が目立つオルフェーヴル産駒。万全の信頼を置ける馬とは言い切れない。

・リアアメリア
これまでフタ桁着順に敗れた2戦はいずれも渋った馬場。良馬場では【3-0-0-2】と一定の成績を残しており、得意の馬場が見込めるここは何らかの印を打っておきたいところだ。

・リュヌルージュ
重賞での好走は渋った馬場に限定。良馬場想定のここでは厳しいだろう。

・ロサグラウカ
オープンクラスでは【0-0-0-5】と苦戦を強いられる現状。こちらも厳しい印象は否めない。

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