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田原基成

2020/10/09 19:58

【サウジアラビアRC】テンよし中よし終いよし。私のなかで45年前の名馬が重なったアノ馬に◎を託す。/新潟9R/東京12R

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【東京11R サウジアラビアRC】

皆さまはテスコガビーという馬をご存じだろうか?

デアリングタクトと同じく春に牝馬クラシック二冠を達成。その結果だけでも称賛に値するが、特筆すべきはレース内容。桜花賞は驚愕の大差勝ち、オークスは8馬身差の圧勝。まさしく「クレイジーホース」だ。

シンザンの登場。
シンボリルドルフの登場。
サンデーサイレンスの登場。
ディープインパクトの登場。

日本競馬史を彩ってきたエポックメイキングの数々。あまり馴染みがないかもしれないが、テスコガビーが与えた衝撃はそれらに匹敵するものだと私は思う。仮にリアルタイムであの時代を体験できたとしたら……私の競馬観もまるごと覆されていたことだろう。

さて、テスコガビーを語るうえで必要不可欠な表現がある。

「テンよし中よし終いよし」

スタートも良く、鞍上との呼吸もピッタリ。さらには瞬発力も兼ね備えた名牝。加えて「どこでも寝転がってしまうような図太さ」まであったのだから一瞬の隙すら見当たらない。私がその時代の話をできるのも、歴史と伝統ある競馬が生み出すストーリー性が成せる業だろう。

こうした歴史を頭に入れたうえで、こちらをご覧いただきたい。

「スタートが良く、二の脚もスッとつきました。楽な流れで好位で競馬ができました。最後まで脚色は衰えませんでした。レースセンスのある馬です」

テスコガビーだ……。

北村友一がインフィナイトを評したレース後コメントから、私は稀代の名牝を頭に浮かべていた。

改めて新馬戦を振り返ると、好スタートから先頭を窺おうかという勢い。その後スッと番手に控えると、道中の折り合いは良好。3-4コーナー付近で外から進出してきた馬を意に介さず、本格的にゴーサインが出されたのは直線半ば。

「よし、行こう」

鞍上の意図を汲み取ったインフィナイトはスムーズにギアチェンジを敢行。思わず脚を取られそうになる道悪をまったく苦にせず、新潟芝外回りの長い直線を上がり3F最速で真っ直ぐ駆け抜けた。これが2020年8月9日、新潟6Rで起きた出来事だ。

さらに注目したいのは、レース時における北村友一の動き。

堂々と先頭に躍り出たのち、北村友一はターフビジョンをチラチラと確認しながらゴールへと向かっていたのだ。

レース未経験ゆえ、何をしでかすかわからない2歳新馬戦においてリスクがあるその手法。同馬と同じキャサリーンパー一族(クリソライト、リアファル、ダンビュライトetc)への豊富な騎乗経験が「気性面で問題なし」との結論を導いたのだろう。今回も前走と同じ左回りの芝1600m戦、再現性の高いシチュエーションを整えた陣営の采配もまた絶妙。

迷いはない。

インフィナイトが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはスペシャルトーク。

重賞格上げ後のサウジアラビアRCにおいて、前走中山芝1600m組の成績は【0-0-0-16】。その前走も特筆すべきラップを刻んだわけではないが、キョウヘイやブルーバードなど道悪巧者を輩出した父リーチザクラウンの血は注目に値する。今週末の東京芝は馬場悪化が避けられない状況。特殊な馬場想定だからこそ、データを鵜呑みにしすぎないようにしたい。

ステラヴェローチェ、キングストンボーイは3.4番手評価。

2頭とも、新馬戦で負かした相手が微妙。とはいえ前者は直線の長いコースでの道悪経験があり、後者はスタミナが要求される馬場コンディションにおいて1800m経験ありと大きなアドバンテージを持つ。スプリンターズSの時も同じようなことを記したが「どちらかは来るのでは」とのニュアンスを含ませた2列目の評価だ。

【東京11R サウジアラビアRC予想の印】
◎5 インフィナイト
〇4 スペシャルトーク
▲9 ステラヴェローチェ
☆8 キングストンボーイ
△1 ピンクカメハメハ
△7 ダディーズビビッド
△2 ジャンカズマ

【単勝】5(1点)
【馬単/ながし】5-4,9,8(3点)
【3連複/フォーメ】5-4,9,8-4,9,8,1,7,2(12点)
【3連単/フォーメ】5-4,9,8-4,9,8,1,7,2(15点)


次に、自信の一鞍。

【新潟9R 3歳上1勝クラス】

フラッフィクラウドが馬券圏外に敗れた2戦はいずれも間隔の詰まったローテーション。典型的な使い減りタイプなのだろう。新馬戦を含め、中2か月以上のレース間隔では【1-1-2-0】と安定。得意ローテなら巻き返せる。

【新潟9R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎5 フラッフィクラウド
〇11 アンブローニュ
▲6 サトノスライヴ
☆10 ネルソンタッチ
△8 セイカヤマノ
△9 メイショウシャガ
△2 アモレッタ

【3連複/フォーメ】5-11,6,10-11,6,10,8,9,2(12点)


最後に太鼓判レース。

【東京12R 3歳上2勝クラス】

レッチェバロックは1400mダートで2戦2勝。あり余るスピードで他馬を圧倒したレース内容は圧巻だった。脚質の融通が利かない点がネックも、この距離なら押し切れるだろう。次走以降がこの馬の試金石になると思う。

【東京12R 3歳上2勝クラス予想の印】
◎14 レッチェバロック
〇9 スリーグランド
▲4 オーロラテソーロ
☆2 コマノゼニト
△1 アポロチーター
△16 カミノコ
△11 オルクリスト
△8 セイヴァリアント
△15 シセイタケル

【3連複/フォーメ】14-9,4,2-9,4,2,1,16,11,8,15(18点)


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