従来、「チームUMAJIN」として競馬サロンに参加していた金沢2000勝の元騎手【渡辺壮（わたなべ・たけし）】と、元専門紙記者【小笠原（おがさわら）】がコラムを一新！

元騎手ならではの展開を読むダートの渡辺壮、元専門紙記者のネットワークを活用した芝の小笠原。両主宰者による［芝×ダート］ニコイチ勝負！をお届けしてまいります。

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■【ダート・渡辺】中山10R　鹿島特別


3歳勢の争いになりそうな1戦。ダート戻りで伸びしろありそうな◯タンゴバイラリンは魅力も、ここでは相手が強すぎる。

本命◎はサクラトップリアル。前走の1勝クラスは道中徐々にポジションを上げながら運ぶと直線もよく伸びて1分35秒4の猛時計で勝利。これは翌日の錦秋S（3勝クラス)よりも速く、さらには馬場状態が違うとはいえ翌週の武蔵野Sよりも速いという11月の同条件では1番の好タイムで、それなら昇級即通用と見る。

中山ダ1800mはデビュー戦で経験済み。その時は2着に敗れるも3着は10馬身離す濃い内容でコース替わりに不安なし。確たる逃げ馬不在のここは、同じく3歳勢で人気を競いそうなクーアフュルストが前に押し出される隊列になりそうで、そこを目標にしながらのレースが出来れば運びは盤石。あちらが1番人気になるなら今回はこれ以上ない狙い目。

対抗◯は先述のタンゴバイラリン。芝への挑戦をしていた馬でダートでの戦績に特筆すべきところはないが、未勝利での3戦は走る度にタイムを1秒以上ずつ詰めているところを見るに未だ底が見えていない。前走はセントライト記念だった為掲示板外に敗れたが、芝の自己条件でも好走していながらダートへ戻ってきた事を鑑みると、陣営は「ダートでこそ」という判断と推理。◎が開けた進路を上手く突いてのワンツー希望。

▲はクーアフュルスト。1800mに拘って使ってきた馬でここでは力上位だが、砂かぶりを嫌がるところもあり、先にも書いたようにこのメンバー構成では逃げて目標にされる懸念がある。流れが向かなければ前走のような案外なところもある馬。他に主張する馬がいて外の2番手を取り切れればアタマまで浮上もあるが、その可能性は低いと考えてこの評価。

2列目には☆ホウオウプレミア、☆メジャーデビュー、☆ジャスパーバローズをマーク。

◎9サクラトップリアル
◯6タンゴバイラリン
▲12クーアフュルスト
☆13ホウオウプレミア
☆7メジャーデビュー
☆10ジャスパーバローズ
△15シンヨモギネス

【単勝】9（1点）
【馬単/フォーメ】9,6→9,6,12,13,7,10（10点）
【馬単】12→9,6（2点）
【3連複/フォーメ】9,6＝9,6,12＝9,6,12,13,7,10,15（13点）

■【芝・小笠原】中京12R　3歳上1勝クラス


新馬戦の勝ちっぷりからクラシック路線に乗ってくると思われた◎ファーヴェントだが、気性の幼さがあってレースでモタれたり、前走の京都新聞杯も1角で不利があったりと本来の能力を発揮できなかった。立て直して自己条件からの再スタートだが、調教では「春よりモタれる面もマシになってきた」と陣営の話があり、素質はOP級の馬だけにまともならここは通過点だろう。

対抗のシルキーガールは未勝利を勝ち上がるまで時間はかかったが、相手も強かったし、こちらも厩舎から出世の見込まれている馬。開幕週で最内枠を引けたので逆転候補に挙げたい。

◎13ファーヴェント
○１シルキーガール
☆３ティムール
☆４サダムオプシス
△８ダノンブリザード
△６トラストエムシー
△２ジーティームソウ
△５モアナフリューゲル

【3連単/フォーメ】13,1→13,1,3,4→13,1,3,4,8,6,2,5（36点）

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