競馬サロン
調教ライター 西村武輝
2024/11/28 16:35
チャンピオンズカップ【調教】出走全16頭調教診断レポート【重賞深掘りPROJECT】
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【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。
調教ライター・西村武輝です。それではさっそく「チャンピオンズC」全頭追い切り診断となります。
●12月1日 チャンピオンズC(GI、中京、ダ1800m)
■アーテルアストレア 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 1勝クラスを先導して入り、坂で併走。ラストは切れ負けして1馬身遅れ入線に終わったが、稽古ではいつも動かない馬なのでそこまでの懸念視は不要か。1週前のCW併せ馬でもズブさがあり、本当に良くなるのはこの先という感もあるが、ひとまず走れる状態と言える。【6】
■ウィルソンテソーロ 助手騎乗 美浦坂路単走 日曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は無理をさせず、終い重点の内容を消化した。雨で渋り、かなり力を要する馬場状態だったが、それをモノともせず力強く登坂。加速するにつれ、より力強く踏み込んでフィニッシュとした。体調万全、好気配。【7】
■ガイアフォース 長岡騎手騎乗 栗東坂路単走 先行する他厩舎の併せ馬を右前方視界に入れつつ登坂。それでいて変に力まず自分のリズムでジワジワと加速し、ラストはさらに体を大きく使って伸びていた。まったく無理をさせていなかったが、全体時計は4F51秒6と秀逸。1週前には坂路自己ベストを更新しているし、6カ月の休養効果はてきめんといったところ。【7】
■クラウンプライド 助手騎乗 栗東ポリ併せ馬 古馬1勝クラスを外先導する形でスタート。直線への入り際で鞍上がやや押っ付け気味となり加速に少し手間取ったが、直線半ばからはジワッと加速し一杯に追われた相手を寄せ付けず1馬身半の先着とした。やや気持ちの面で整っていなさそうだが、体調そのものは上々。【6】
■グロリアムンディ 助手騎乗 栗東坂路単走 走路が大混雑した時間帯ということもあるが、終始力んでいて走りのバランスもいまひとつ。鞍上が懸命に促してなんとかラスト1F12秒5(一杯)にまとめた。稽古はいつも地味なタイプではあるものの、攻め気配は強調しづらい。【5】
■サンライズジパング 武豊騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 稽古駆けする準オープン馬に取り付いて坂の序盤から併走。手応えはやや劣勢ながら気持ちの強さで食らいついていき、クビ差遅れの入線とした。見栄えは悪いが、ラスト2Fラップは12秒3-12秒1(強め)としっかり加速できていたのはいい。高いレベルで安定。【7】
■スレイマン 斎藤騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前にCWで負荷を掛けており、今週は坂路単走で終い重点の内容を消化した。少しトモが流れるような走りではあるが、折り合いはまずまずでラストは重い馬場を苦にせず、この馬としては上々の加速を示した。あとひと追い欲しい感はあるものの、悪くない状態。【6】
■セラフィックコール C.デムーロ騎手騎乗 栗東CW併せ馬 1週前にCWで自己ベスト更新の時計を出しており、今週は鞍上が反応面を確認するような終い重点の内容。直線序盤は3頭併せの形で、1頭が脱落し直線半ばからは2頭併せに。相手が追われてそこまで伸びなかったにせよ、セラフィックコールは首をリズミカルに使ってスパッと抜け出し3馬身の先着とした。5カ月ぶりを感じさせない、万全の状態。【7】
■テーオードレフォン 助手騎乗 栗東CW単走。中1週を考慮し、中間の時計は最終追いの1本のみ。序盤から速いラップを刻んで進み、外へ誘導された直線ではやや一本調子となってしまったが仕掛けに反応はできていた。中1週でもしっかりやれたあたり、体調面に不安なし。大幅な上積みはどうかも、この馬なりに順調。【6】
■ドゥラエレーデ 助手騎乗 栗東坂路単走 ゆったり入った序盤は掛かり気味となり、鞍上が懸命に制御。手綱を緩められたラストでは、スパッと弾けて鋭く切れた。折り合い面がどうかも活気は十分。前走時も状態としては悪くなく、引き続き順調と言える。【6】
■ハギノアレグリアス 岩田望騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前に併せ馬でしっかり追われており、今週は鞍上との呼吸を合わせることに主眼を置いたような内容。馬場が荒れた時間帯にも関わらずブレの少ないシャープなフォームで登坂し、ラストは前方にいた他厩舎の馬を目標にする形で気持ちを乗せスパッと切れた。中間の調整は快勝した前走時のパターンをきっちり踏襲。文句なしの好仕上がり。【8】
■ペイシャエス 横山和騎手騎乗 美浦ウッド単走 序盤から高いモチベーションを感じさせるような雰囲気でスピードに乗っていき、直線でも軽快そのもの。ラストの見せムチに対して機敏に反応し、重心を一気に沈めると鋭い加速を示した。精神面はかなりいい状況にありそう。前走時からの上積みを大きく見込める。【7】
■ペプチドナイル 藤岡佑騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 土曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は終い重点で相手に合わせての軽めの内容で十分だった。折り合い上々で 、仕掛けられた相手の加速にすぐ対応してこちらも楽々ギアチェンジ。最後は手応え圧倒で切れ勝ちし、クビほどの先着とした。高いレベルで安定。【7】
■ミックファイア 矢野貴騎手騎乗 大井競馬場単走 火曜日に大井競馬場の本馬場で追われる。どうしてもギアの枚数に限度があるような走りだが、一定の素軽さはあり、体調は悪くなさそう。持てる力は出せるのでは。【6】
■ミトノオー 木幡巧騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 オープン馬マスクオールウィンを4馬身ほど追走し、直線入口で取り付いていく。ややアオられ気味ではあったが、一定の軽快さを保ってジワッと伸び併走。手応え劣勢は追走差を考えれば許容範囲だろう。休み明けの前走を使われ、着実に良化。【6】
■レモンポップ 助手騎乗 美浦ウッド単走 1週前に自己ベスト更新の時計を出しており、これでほぼ仕上げは完了。総仕上げの今週は内目を回してバランスや操縦性の微調整に徹した。重苦しさは一切感じさせず、ラストは自然体で内ラチ沿いに加速できていた。ラストランに向け、万全の仕上がり。【7】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
調教ライター・西村武輝です。それではさっそく「チャンピオンズC」全頭追い切り診断となります。
●12月1日 チャンピオンズC(GI、中京、ダ1800m)
■アーテルアストレア 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 1勝クラスを先導して入り、坂で併走。ラストは切れ負けして1馬身遅れ入線に終わったが、稽古ではいつも動かない馬なのでそこまでの懸念視は不要か。1週前のCW併せ馬でもズブさがあり、本当に良くなるのはこの先という感もあるが、ひとまず走れる状態と言える。【6】
■ウィルソンテソーロ 助手騎乗 美浦坂路単走 日曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は無理をさせず、終い重点の内容を消化した。雨で渋り、かなり力を要する馬場状態だったが、それをモノともせず力強く登坂。加速するにつれ、より力強く踏み込んでフィニッシュとした。体調万全、好気配。【7】
■ガイアフォース 長岡騎手騎乗 栗東坂路単走 先行する他厩舎の併せ馬を右前方視界に入れつつ登坂。それでいて変に力まず自分のリズムでジワジワと加速し、ラストはさらに体を大きく使って伸びていた。まったく無理をさせていなかったが、全体時計は4F51秒6と秀逸。1週前には坂路自己ベストを更新しているし、6カ月の休養効果はてきめんといったところ。【7】
■クラウンプライド 助手騎乗 栗東ポリ併せ馬 古馬1勝クラスを外先導する形でスタート。直線への入り際で鞍上がやや押っ付け気味となり加速に少し手間取ったが、直線半ばからはジワッと加速し一杯に追われた相手を寄せ付けず1馬身半の先着とした。やや気持ちの面で整っていなさそうだが、体調そのものは上々。【6】
■グロリアムンディ 助手騎乗 栗東坂路単走 走路が大混雑した時間帯ということもあるが、終始力んでいて走りのバランスもいまひとつ。鞍上が懸命に促してなんとかラスト1F12秒5(一杯)にまとめた。稽古はいつも地味なタイプではあるものの、攻め気配は強調しづらい。【5】
■サンライズジパング 武豊騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 稽古駆けする準オープン馬に取り付いて坂の序盤から併走。手応えはやや劣勢ながら気持ちの強さで食らいついていき、クビ差遅れの入線とした。見栄えは悪いが、ラスト2Fラップは12秒3-12秒1(強め)としっかり加速できていたのはいい。高いレベルで安定。【7】
■スレイマン 斎藤騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前にCWで負荷を掛けており、今週は坂路単走で終い重点の内容を消化した。少しトモが流れるような走りではあるが、折り合いはまずまずでラストは重い馬場を苦にせず、この馬としては上々の加速を示した。あとひと追い欲しい感はあるものの、悪くない状態。【6】
■セラフィックコール C.デムーロ騎手騎乗 栗東CW併せ馬 1週前にCWで自己ベスト更新の時計を出しており、今週は鞍上が反応面を確認するような終い重点の内容。直線序盤は3頭併せの形で、1頭が脱落し直線半ばからは2頭併せに。相手が追われてそこまで伸びなかったにせよ、セラフィックコールは首をリズミカルに使ってスパッと抜け出し3馬身の先着とした。5カ月ぶりを感じさせない、万全の状態。【7】
■テーオードレフォン 助手騎乗 栗東CW単走。中1週を考慮し、中間の時計は最終追いの1本のみ。序盤から速いラップを刻んで進み、外へ誘導された直線ではやや一本調子となってしまったが仕掛けに反応はできていた。中1週でもしっかりやれたあたり、体調面に不安なし。大幅な上積みはどうかも、この馬なりに順調。【6】
■ドゥラエレーデ 助手騎乗 栗東坂路単走 ゆったり入った序盤は掛かり気味となり、鞍上が懸命に制御。手綱を緩められたラストでは、スパッと弾けて鋭く切れた。折り合い面がどうかも活気は十分。前走時も状態としては悪くなく、引き続き順調と言える。【6】
■ハギノアレグリアス 岩田望騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前に併せ馬でしっかり追われており、今週は鞍上との呼吸を合わせることに主眼を置いたような内容。馬場が荒れた時間帯にも関わらずブレの少ないシャープなフォームで登坂し、ラストは前方にいた他厩舎の馬を目標にする形で気持ちを乗せスパッと切れた。中間の調整は快勝した前走時のパターンをきっちり踏襲。文句なしの好仕上がり。【8】
■ペイシャエス 横山和騎手騎乗 美浦ウッド単走 序盤から高いモチベーションを感じさせるような雰囲気でスピードに乗っていき、直線でも軽快そのもの。ラストの見せムチに対して機敏に反応し、重心を一気に沈めると鋭い加速を示した。精神面はかなりいい状況にありそう。前走時からの上積みを大きく見込める。【7】
■ペプチドナイル 藤岡佑騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 土曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は終い重点で相手に合わせての軽めの内容で十分だった。折り合い上々で 、仕掛けられた相手の加速にすぐ対応してこちらも楽々ギアチェンジ。最後は手応え圧倒で切れ勝ちし、クビほどの先着とした。高いレベルで安定。【7】
■ミックファイア 矢野貴騎手騎乗 大井競馬場単走 火曜日に大井競馬場の本馬場で追われる。どうしてもギアの枚数に限度があるような走りだが、一定の素軽さはあり、体調は悪くなさそう。持てる力は出せるのでは。【6】
■ミトノオー 木幡巧騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 オープン馬マスクオールウィンを4馬身ほど追走し、直線入口で取り付いていく。ややアオられ気味ではあったが、一定の軽快さを保ってジワッと伸び併走。手応え劣勢は追走差を考えれば許容範囲だろう。休み明けの前走を使われ、着実に良化。【6】
■レモンポップ 助手騎乗 美浦ウッド単走 1週前に自己ベスト更新の時計を出しており、これでほぼ仕上げは完了。総仕上げの今週は内目を回してバランスや操縦性の微調整に徹した。重苦しさは一切感じさせず、ラストは自然体で内ラチ沿いに加速できていた。ラストランに向け、万全の仕上がり。【7】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
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