競馬サロン
調教ライター 西村武輝
2024/11/28 16:31
チャレンジカップ2024 【調教】出走予定全15頭調教診断レポート【重賞深掘りPROJECT】
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【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。
調教ライター・西村武輝です。それではさっそく「チャレンジC」全頭追い切り診断となります。
●11月30日 チャレンジC(GIII、京都、芝2000m)
■アウスヴァール 古川吉騎手騎乗 栗東CW単走 今週はセーブ気味の入りだったが、それでも稽古駆けする馬らしく軽快に速いラップを刻んで直線へ。直線入口で他厩舎の馬が走路上にいたが、これを仮想敵としてスパッと抜き取り、抜け出しても気持ちを切らさず加速できていた。前走は結果こそ案外も、状態は悪くなく、引き続き好調を維持。【7】
■アルビージャ 嶋田騎手騎乗 美浦坂路併せ馬 2勝クラスを追走し坂の入口で取り付いていく。ただ、相手の脚勢が優勢でアルビージャは重馬場を苦にするように伸び切れない。結局手応え劣勢で切れ負けし1馬身の遅れ入線に終わっている。 ただし、復帰後はズブくなっており負荷をしっかりかけたこと自体は評価していい。力は出せるデキだろう。【6】
■エアファンディタ 助手騎乗 栗東坂路単走 ベテランらしくまとまりのあるフォームで登坂し、折り合いもまずまず。ただし脚はしっかり溜まっていたはずだが、手前を替えてからの伸びがいまひとつでストライドも小さいままだった。まだ走る方に気持ちが向いていないのかもしれない。良化には時間が掛かりそう。【5】
■エピファニー 杉原騎手騎乗 栗東CW単走 序盤はピタッと折り合い、時計となったのは4Fあたりから。素軽さを保ってスルスルと加速していき、ラストは首を上手に使って豪快な加速を示した。4カ月ぶりをまったく感じさせない、絶好の仕上がりにある。【8】
■コガネノソラ 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 1週前にウッドで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は坂路で楽な相手との併せ馬で微調整に徹した。相手の加速へスムーズ対応し、手応え優勢を保って併入とした。GIを走ったあとだが、デキ落ちはなく引き続き好調と言っていい。【6】
■セイウンハーデス 助手騎乗 栗東坂路単走 活気十分の雰囲気で坂に向かい、ブレの少ないフォームで登坂。まったくの馬なりを保ったまま軽快に加速し、駆け抜けた。1週前には自己ベストタイの時計を出せているし、1年5カ月ぶりでも攻め気配は好調時と遜色なし。あとは本番でのレース勘がどうかだけだろう。【7】
■ダノンエアズロック 助手騎乗 美浦坂路併せ馬 1週前のウッド追いで速い時計を出しており、輸送を控える今週は坂路で終い重点の内容。準オープン馬を先導して進み、馬場が渋っていた分そこまでスパッとは弾けなかったが馬なりのまま1馬身の先着としている。4カ月半ぶりだった前走を使われ、順当に良化。【6】
■ディープモンスター 助手騎乗 栗東CW単走 中1週を考慮して70-40程度の調整。重心が高いのは許容範囲で、溜めるだけ溜めたラストでは意図した通り弾けることができていた。久々だった前走を使われ、グンと良くなってきたか。【7】
■バビット 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に団野騎手が跨り、自己ベストを出したのが実質の最終追い。今週は終い重点の内容だったが、促されたラストで力強い踏み込みから上々の加速を示した。前走からの上積みは大きそうだ。【7】
■ボルドグフーシュ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に自己ベストを更新する速い時計を出しており、今週は終いの反応を確認する程度の内容。やや重苦しさがあり、ラストも鞍上がおっつけてから加速するような感じだった。体調は悪くなさそうだが、気持ちの面でまた整っていないのかも。【6】
■マイネルモーント 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 外先導の形で古馬2勝クラスを迎え撃つ併せ馬。輸送を控えた当週とすれば意欲的なラップを刻んで進み、直線での併走でも余力を十分に残したまま力強い伸びを見せて併入とした。先週まではかなりモタモタしていたようだが、このひと追いで走れる態勢は整ったようだ。【6】
■マキシ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前のCW追いである程度負荷を掛けており、今週はリズム重視に徹した内容。いかにも体幹が強そうな、シャープな走りでジワジワと加速していく。ラストまでまったく無理をさせなかったが、渋った馬場のなか軽快に脚を伸ばした。中間は遅れ入線連発だが、稽古でトボける面がある馬なのでそこまで割り引く必要はない。最終追いの動きから、ほぼ万全に仕上がったと判断したい。【7】
■ラヴェル 助手騎乗 栗東CW単走 GI激走後の中2週なので、3Fあたりから時計になる終い重点の内容。鞍上の手が動いてやや素軽さに欠けるが、いつもこんなところがある馬なので問題ない。伸びそのものは迫力があった。デキ落ちはなく、引き続き好調。 【7】
■ラーグルフ M.デムーロ騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 掛かり気味に進んでしまい、直線入口で早々に目標とした馬をパス。抜け出してやや気が抜けたような面もあったが、鞍上がしっかり叱咤し2馬身のリードを保って先着とした。精神面のブレは気になるが、体調は良さそう。秋に2戦使われ、この馬なりに前進か。【6】
■ルペルカーリア 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に自己ベスト更新の坂路時計を出しており、今週は微調整程度の内容をこなした。折り合いはしっかりついており、促されたラストでは四肢を大きく使って軽快に動けていた。あと少し鋭さは欲しいところだが、1年半ぶりと考えれば悪くない状態。【6】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
調教ライター・西村武輝です。それではさっそく「チャレンジC」全頭追い切り診断となります。
●11月30日 チャレンジC(GIII、京都、芝2000m)
■アウスヴァール 古川吉騎手騎乗 栗東CW単走 今週はセーブ気味の入りだったが、それでも稽古駆けする馬らしく軽快に速いラップを刻んで直線へ。直線入口で他厩舎の馬が走路上にいたが、これを仮想敵としてスパッと抜き取り、抜け出しても気持ちを切らさず加速できていた。前走は結果こそ案外も、状態は悪くなく、引き続き好調を維持。【7】
■アルビージャ 嶋田騎手騎乗 美浦坂路併せ馬 2勝クラスを追走し坂の入口で取り付いていく。ただ、相手の脚勢が優勢でアルビージャは重馬場を苦にするように伸び切れない。結局手応え劣勢で切れ負けし1馬身の遅れ入線に終わっている。 ただし、復帰後はズブくなっており負荷をしっかりかけたこと自体は評価していい。力は出せるデキだろう。【6】
■エアファンディタ 助手騎乗 栗東坂路単走 ベテランらしくまとまりのあるフォームで登坂し、折り合いもまずまず。ただし脚はしっかり溜まっていたはずだが、手前を替えてからの伸びがいまひとつでストライドも小さいままだった。まだ走る方に気持ちが向いていないのかもしれない。良化には時間が掛かりそう。【5】
■エピファニー 杉原騎手騎乗 栗東CW単走 序盤はピタッと折り合い、時計となったのは4Fあたりから。素軽さを保ってスルスルと加速していき、ラストは首を上手に使って豪快な加速を示した。4カ月ぶりをまったく感じさせない、絶好の仕上がりにある。【8】
■コガネノソラ 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 1週前にウッドで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は坂路で楽な相手との併せ馬で微調整に徹した。相手の加速へスムーズ対応し、手応え優勢を保って併入とした。GIを走ったあとだが、デキ落ちはなく引き続き好調と言っていい。【6】
■セイウンハーデス 助手騎乗 栗東坂路単走 活気十分の雰囲気で坂に向かい、ブレの少ないフォームで登坂。まったくの馬なりを保ったまま軽快に加速し、駆け抜けた。1週前には自己ベストタイの時計を出せているし、1年5カ月ぶりでも攻め気配は好調時と遜色なし。あとは本番でのレース勘がどうかだけだろう。【7】
■ダノンエアズロック 助手騎乗 美浦坂路併せ馬 1週前のウッド追いで速い時計を出しており、輸送を控える今週は坂路で終い重点の内容。準オープン馬を先導して進み、馬場が渋っていた分そこまでスパッとは弾けなかったが馬なりのまま1馬身の先着としている。4カ月半ぶりだった前走を使われ、順当に良化。【6】
■ディープモンスター 助手騎乗 栗東CW単走 中1週を考慮して70-40程度の調整。重心が高いのは許容範囲で、溜めるだけ溜めたラストでは意図した通り弾けることができていた。久々だった前走を使われ、グンと良くなってきたか。【7】
■バビット 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に団野騎手が跨り、自己ベストを出したのが実質の最終追い。今週は終い重点の内容だったが、促されたラストで力強い踏み込みから上々の加速を示した。前走からの上積みは大きそうだ。【7】
■ボルドグフーシュ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に自己ベストを更新する速い時計を出しており、今週は終いの反応を確認する程度の内容。やや重苦しさがあり、ラストも鞍上がおっつけてから加速するような感じだった。体調は悪くなさそうだが、気持ちの面でまた整っていないのかも。【6】
■マイネルモーント 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 外先導の形で古馬2勝クラスを迎え撃つ併せ馬。輸送を控えた当週とすれば意欲的なラップを刻んで進み、直線での併走でも余力を十分に残したまま力強い伸びを見せて併入とした。先週まではかなりモタモタしていたようだが、このひと追いで走れる態勢は整ったようだ。【6】
■マキシ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前のCW追いである程度負荷を掛けており、今週はリズム重視に徹した内容。いかにも体幹が強そうな、シャープな走りでジワジワと加速していく。ラストまでまったく無理をさせなかったが、渋った馬場のなか軽快に脚を伸ばした。中間は遅れ入線連発だが、稽古でトボける面がある馬なのでそこまで割り引く必要はない。最終追いの動きから、ほぼ万全に仕上がったと判断したい。【7】
■ラヴェル 助手騎乗 栗東CW単走 GI激走後の中2週なので、3Fあたりから時計になる終い重点の内容。鞍上の手が動いてやや素軽さに欠けるが、いつもこんなところがある馬なので問題ない。伸びそのものは迫力があった。デキ落ちはなく、引き続き好調。 【7】
■ラーグルフ M.デムーロ騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 掛かり気味に進んでしまい、直線入口で早々に目標とした馬をパス。抜け出してやや気が抜けたような面もあったが、鞍上がしっかり叱咤し2馬身のリードを保って先着とした。精神面のブレは気になるが、体調は良さそう。秋に2戦使われ、この馬なりに前進か。【6】
■ルペルカーリア 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に自己ベスト更新の坂路時計を出しており、今週は微調整程度の内容をこなした。折り合いはしっかりついており、促されたラストでは四肢を大きく使って軽快に動けていた。あと少し鋭さは欲しいところだが、1年半ぶりと考えれば悪くない状態。【6】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
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