競馬サロン
2024/11/22 18:00
京都2歳ステークス2024 最終結論【調教】どこまで行ってもこの2頭【重賞深掘りPROJECT】
「ジャパンC」全頭追い切り診断動画はこちら!
【ジャパンC 2024|調教診断】1週前調教に好走の秘訣あり 泰然自若の攻めを見せた馬を【S評価】!
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黄金の11月競馬もいよいよフィナーレ。カレンダー的には11月30日の土曜開催が残ってますが、この日からは中山・中京の師走開催(関西は引き続き京都ですけど)に移ってますから、やはり今週末でひと区切りというイメージが強いかもしれません。
そんな今週末、土曜に行われるのは2歳重賞「京都2歳S」ですね。
昨年の勝ち馬シンエンペラーはホープフルSで2着、日本ダービーで3着。4着ダノンデサイルは日本ダービーを勝ち、8着コスモキュランダは皐月賞2着。
先週東スポ杯の予想コラムで書いたことの繰り返しになりますが、“クラシック直結レース”のお株を奪ったような出走馬の活躍ぶりでした。
今後東スポ杯組と京都2歳S組の勢力図がどう変転していくか、楽しみに見守りたいと思います。
余談ついでに京都2歳Sの正式名称は「ラジオNIKKEI杯京都2歳S」で、ラジオNIKKEIが正賞(ラジオNIKKEI杯)を寄贈するレース。以前は阪神芝2000mの2歳重賞が「ラジオNIKKEI杯2歳S」でしたが、そのレースがGII(のちにGI)格上げかつ中山開催の「ホープフルS」に名称変更。
それに伴ってもともとオープン競走(ヴィクトワールピサやエピファネイアが制した名門オープンでしたが)だった京都2歳SをGIIIに格上げし、ラジオNIKKEIが正賞を寄贈する対象もこちらにスライドとなった経緯があります。
マスコミから正賞が寄贈されるレース名は宣伝効果もある程度期待されているはずですが、我々含めた媒体やネット上での取り扱いでは長くなるレース名は削りたくなるもので、だいたいが「京都2歳S」で落ち着いてますよね。「東京スポーツ杯」のようにどんな媒体、取り扱いでも正賞を寄贈したマスコミ名が表記されるケースと比べると、不憫な印象は否めません。
単純に「京都」を取っちゃって昔のレース名を復活させてもいいのでは?と思いたくなるところですが、そのあたりの改善要求が出る気配はなく、おそらくはずっとこの状態なのかも。ラジオNIKKEIが正賞を寄贈する重賞は「ラジオNIKKEI賞」もありますから、ある意味余裕があるのかもしれません。
閑話休題とし、まずは予想にあたって調教傾向を見ていくことにします。対象は京都で行われた過去3回、2023年、2019-2018年の馬券対象馬9例。
最終追いは坂路が5、コース(すべてCW)が4で拮抗。坂路組5例のうち中間にコースで追っていたのは4例でした。例外の1は昨年2着のプレリュードシチーで中3週からの中2週というタイトなローテを考慮したものだったようです。
またCW組4例はすべてで中間に坂路でも調整。坂路&コースの併用調整がほぼマストと考えていいでしょう。そして日曜追いは9例すべて行っていました。
また調教負荷で言えば中2週だった昨年のワンツー(シンエンペラー、プレリュードシチー)こそ馬なりオンリーでしたが、他7例は中間どこかで強い負荷を掛けられていました。2000mの重賞を走るにあたって、強い攻めでスタミナ面の底上げをしておくのが肝要ということでしょう。
以上を踏まえ、「京都2歳S」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。
■エリキング【8】
中内田師騎乗 栗東坂路併せ馬 オープン馬エスコーラを先に行かせ坂の手前で取り付いていく。先輩に貫禄負けせず、シャープなフォームで併走するとラストは優勢の手応えを保って切れ勝ちし、半馬身の先着とした。1週前のCW追いでも準オープン馬を圧倒しており、文句なしの好仕上がりだ。
■サラコスティ【7】
池添師騎乗 栗東坂路単走 1週前にC.デムーロ騎手が騎乗しCW5F66秒3(一杯)を出したのが実質の最終追い。今週は池添師が反応を確認する程度の内容だった。緩いペースでも力まずにまとまりのあるフォームで駆け上がっていく。ラストは促しに対しスッと手前を替え、加速ラップで締めくくれていた。終始落ち着いていたのは好感。中13週でもフルに力を出せそう。
■ジョバンニ【7】
高倉騎手騎乗 栗東CW単走 序盤はやや集中を欠くような雰囲気もあったが、主戦でない乗り手が跨っていた影響もあるか。直線半ばからは体を大きく使い、素軽さ十分でいい加速ができていた。前走時と異なるCWでの最終追いがどう出るかだが、デキは高いレベルで安定。
▼「京都2歳S」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/20483/0/112
調教採点【8】点でメンバー最高評価としたのはエリキングでした。
ご存知の通り、ここまで2連勝の内容は圧巻。
前走・野路菊Sは我の強さが出たようでスタートで後手を踏むも、なんなく二の脚で挽回。5頭立てと少頭数だったのでペースが極端に緩みましたが、そういうレースで出遅れた馬が“挽回”にかかると引っ掛かってしまうのがあるあるだったりします。
しかしエリキングはピタッと鞍上・川田騎手が3番手で収まりをつけ、早め先頭から押し切りました。2着馬ジョバンニには半馬身差ですが、目標とされたことを考えれば見た目の差以上に強い内容だったと言っていい。
中間はここ一本に目標を据え、順調そのものですね。速い時計のCW追い2本で、前走(成長分があったにせよ)大きく増えていた体も絞れているはず。2週前は馬なりとはいえCW5F67秒0、1週前は強めで同66秒1。負荷は十分に掛かっていますし、坂路調整も組み込まれており、好走パターンにはぴったり合致。
京都での新馬戦では重馬場を苦にせずあっさり抜け出しており、コース適性はもちろん最終週のタフな馬場にも対応可能。
今週の併走ではまったく力まず進めており、前走で見せたメンタルのブレはもう気にしなくていいでしょう。
まず負けないと思います。本命。
対抗はサラコスティ。新馬戦でエリキングに1馬身半差と決定的な差をつけられての2着でしたが、続く未勝利戦(中京芝2000m)で9馬身差圧勝。その前走は逃げて上がり最速の横綱相撲で、かつ前半62秒7-後半57秒7という後傾ラップを自ら作り出したもの。能力もですが、センスも抜群。
中13週を考えると攻めはもう1本欲しいかな……という感はあるものの、1週前のCW6F79秒7(一杯)で息は仕上がっているはず。今週の坂路は時計平凡ながらいい意味でゆっくり走ることを馬が理解しているような雰囲気で、溜めた脚は鞍上のゴーサインひとつでいつでも弾けさせることができそう。
初戦でエリキングに完敗したのは馬が実戦を理解しておらず、まともに引っ掛かった影響があったようだし、跳びの大きなフットワークも重馬場向きではなかった。良馬場想定の今回は逆転があって驚けません。対抗とします。
勝ち負けになるのはまずこの2頭でしょう。
3番手は必然的にジョバンニ。攻めは全体的にやや粗削りですが、踏み込みなんかはパワフルでした。1週前は古馬2勝クラスに手応え劣勢ながら気持ちの強さで併入に持ち込んでおり、このあたりも実戦で活きてきそう。前走でエリキング以上の末脚を繰り出し、半馬身差。能力は世代内でも上位クラスと考えていい。
前走は最終追いが坂路、今回がCWとなりますが、新馬勝ち時はCWだったので問題なし。
あと1頭だけ押さえるとすればスリーキングス。2歳未勝利に若干勢い負けしたので調教採点は【6】としましたが、ラスト2Fラップが馬なりで13秒0-12秒3なら悪くありません。前走は1着入線後に1角を曲がり切れず外ラチに突っ込むバッドボーイぶりを見せるも、中間は上村師が付きっ切りで稽古に跨っており、懸命に矯正を施したようです。最終追いだけ岩田康騎手に託したあたり、上村師自身が丹念に教え込んできた成果を盟友に確認してもらいたかったのかも。
実際の動きは若干だけ右に張る面はあったものの、ゴーサインへの反応は上々でした。重賞でもやれていい。
ある程度人気となりそうなクラウディアイは最終追いでどうにも非力さが目立つ動き。直線平坦な京都なら……とも思いましたが、馬なりオンリーでもありここは無印としました。
以下、最終結論です。どうぞご参考に!
<調教ライター・西村武輝「京都2歳S」最終結論>
◎8 エリキング
○2 サラコスティ
▲4 ジョバンニ
☆7 スリーキングス
【単勝】8(1点)
【馬単/BOX】8,2(2点)
【3連複/2頭軸】8,2=4,7(2点)
【3連単/2頭軸マルチ】8,2=4,7(12点)
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