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血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/11/16 18:00

マイルチャンピオンシップ2024 最終結論【血統】"マイル仕様のコントレイル"が高配当を連れてくる!

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≪今週の動画・マイルCS≫
▼適条件替わりの穴馬で大盤振舞じゃ!





皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

この記事では日曜日の京都メイン・マイルCSの最終結論をば。

考察
チャリン
月曜展望で述べたとおり、配合としてはマッドクールによく似ており、ダークエンジェル、デインヒル、アホヌーラ≒スタトブレストが共通する。スピード性能は申し分なく、ちょっとタフな今の京都はなおプラスという感じ。

ヨーロッパを離れるのが初めてになる点、結果を残した騎手から乗り替わる点はいずれも少々気になるが、とはいえ手薄な日本短距離界に欧州マイル王がやってきた以上、地力に敬意を表す必要はあるだろう。スノーフェアリーがエリザベス女王杯をブチ抜いた時のようになる可能性は決して低くない。

ナミュール
連覇を狙う昨年の覇者。中距離指向の強いハービンジャー産駒がマイルの大レースで好走しようと思うと、前半ゆったり入っても間に合うレースになる必要がある。

テンからガンガン流れるマイル戦になると追走力で不安を露呈するのだが、その点でいくと3角に向けての登り坂でテンの入りが緩む京都外マイルは絶好の条件。京都のマイルCSでハービンジャー産駒が【2-1-1-1】なのは偶然ではないだろう。

ちなみにもうひとつの古馬マイルGI・安田記念では、ハービンジャー産駒はなかなか好走ができなかったのだが、今年ようやくナミュールが2着。ラップを見ると中盤で12秒0と緩む区間があった。稍重馬場の助けもあって追走スピードを求められないレースになったのが、ハービンジャー的に功を奏したものと考えられる。

この舞台であればナミュールは悠々と追走してラストに切れる脚を使える。リピート好走に期待できるはず。

ソウルラッシュ
ルーラーシップ×マンハッタンカフェという中距離馬感溢れる配合ながらソウルラッシュがマイルの距離で頭角を現したのは祖母の父ストームキャットの威光のお陰だろう。

ただルーラー×マンカフェであるがゆえ、マイルの距離でゴリゴリに追走力を求められると、本質的なマイラー血統の馬たちに一歩見劣りしてしまう。ナミュールと似たような適性と考えるのが良さそうだ。実際にこの2頭はセットで馬券になることが少なくない。

成績どおり京都の外マイルはベストコース。悲願の初GIタイトル奪取なるか。

オオバンブルマイ
父がストームキャット系ディスクリートキャットで、母父がディープインパクト。3代母アジアンミーティアが種牡馬アンブライドルズソングの全妹という組み合わせなので、配合のパーツとしては、ディープインパクト×アンブライドルズソング×ストームキャットの三冠馬コントレイルと似通っている。

オオバンブルマイの場合、サクラバクシンオーが入るのでコントレイルをやや短めに寄せたようなイメージだが、それでもさすがに1200mは短かった感あり。距離が延びるのはプラスに働く。

ディープとアンブライドルズソングの組み合わせからは、ラウダシオン(NHKマイルC)、ダノンプラチナ(朝日杯FS)、レッドベルジュール(デイリー杯2歳S)など大箱マイルを得意にする馬が多く出る。その点でも中山芝1200mから京都外芝1600mへ替わるのは条件好転だ。

前走のスプリンターズSは距離が足りなかったうえ、前にいたモズメイメイがヨレた影響で直線で進路を切り替えざるを得ない不利もあった。それでも上がりの脚は使っており十分に評価できる内容と言える。

リニューアル後の京都外マイルはカロ内包馬が強く、オオバンブルマイは4代母の父がカロ。薄いとはいえ好相性の血を引いているのもプラスに。タフ馬場の豪・ゴールデンイーグルを制したことからも荒れた馬場も歓迎。一発狙って振り回す手も。

ブレイディヴェーグ
前走のパフォーマンスからもミッキークイーンの姪にあたるカナロア産駒という配合からも、ベストは1800mだろう。今年のヴィクトリアマイルのようにペースの締まるマイルだと追走しにくいかもしれないが、京都マイルならナミュール同様に楽に追走できるはず。

後はこの枠からいかにして捌くか。同じようなポジションで進めるであろう差し脚質の有力馬が少なくないので、外への進路を塞がれると伸びない内を突かざるを得ない。その形が少々心配。

セリフォス
ダイワメジャー産駒は京都外マイルの古馬重賞で【0-4-1-30】。これまで一度も勝ったことがなく、複勝率も14.3%に留まる。直線に急坂があった方がベターなセリフォスにとっても歓迎できるコースではないだろう。

とはいえ外差し馬場を考えると8枠は歓迎。週頭の時点では消す気マンマンだったのだが、この枠だと無印にするのも正直怖い。△でコッソリ拾っておくのも一考。

マイルCSの最終結論
◎6 オオバンブルマイ
○4 ナミュール
▲11チャリン
☆13ソウルラッシュ
△2 ブレイディヴェーグ
△5 ジュンブロッサム
△10レイベリング
△17エルトンバローズ
△8 フィアスプライド
△15セリフォス

【馬連】6=4,11,13(3点)
【3連複/フォーメ】6=4,11,13=4,11,13,2,5,10,17,8,15(21点)
【馬単/BOX】4,11,13(6点)


オオバンブルマイに大盤振る舞いしてもらおう大作戦で。

海外遠征やスプリント挑戦で本来の適性が見えにくくなっている部分はあるが、配合としてはコントレイルを短めに寄せたイメージで大箱マイルがベスト。カロとプリンスリーギフトが入って下り坂を活かせる京都もピタリの感。

大箱マイル向きの配合という理由でキーンランドC、スプリンターズSで無印にしてきた人間としては、待望の京都外1600mに出てきてくれた以上、ホイホイ釣られざるを得ないのだ。思いのほか人気してしまったが、それでもここは狙ってみたい。

○▲☆に関してはマイルでの脚力・実績に加え、京都コース特有のテンが緩む1800m質なマイル戦での対応力を重視した恰好。タテ目決着も存分にあり得る。

馬券は◎オオバンブルマイから印上位に流す馬連と2列目に○▲☆を置いた3連複フォーメーションが本線。3連複は2列目を絞った効果で合成オッズがある程度取れそうなので、3列目はセリフォス含め手広く流す。最後にタテ目の押さえで○▲☆の馬単BOXを組んでおこう。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断/マイルCS】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ


【調教診断/マイルCS】調教ライター・西村武輝

 

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