競馬サロン
馬体アナリスト 伊藤
《アルゼンチン共和国杯の馬柱》
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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
3場とも雨となった土曜競馬ですが、京都競馬は途中8Rが取りやめになるほどの雨量。一方で東京競馬場の雨量はメイン前は予報ほどではなかった印象です。
両場で2歳重賞が行われましたが、京都のファンタジーSは4番人気の◎ダンツエランが勝利し、東京の京王杯2歳Sは5番人気◎マイネルチケットが2着で、タワーオブロンドン産駒のパンジャタワーが1着。
あれ・・・。
なぜ両重賞とも私・馬体アナリスト伊藤の「軸馬」が来ているのに「的中」マークがないのか。
そう、ファンタジーSはフタ桁人気の2、3着馬、京王杯2歳Sでは8番人気の1着馬が抜けてしまいました。
「抜けたら意味がないでしょ」と言われればそうなのですが、シンガポールターフクラブ賞組を重く見ていたならファンタジーSのモズナナスターは押さえなきゃいけなかったと猛省。馬連で8390円ついていましたからね。
それでも伏兵馬の本命抜擢には手応えがあったので、アルゼンチン共和国杯とみやこSで土曜分を取り戻せるように頑張ります。
それではアルゼンチン共和国杯の予想を進めていきます。
まずアルゼンチン共和国杯の過去ラップ分析ですが、近10年分を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。
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2014年 前半5F59秒9 後半5F60秒4⇒イーブン
2015年 前半5F63秒1 後半5F58秒8⇒超後傾 ※重馬場
2016年 前半5F63秒0 後半5F59秒0⇒超後傾
2017年 前半5F60秒2 後半5F59秒2⇒後傾
2018年 前半5F62秒7 後半5F58秒2⇒超後傾
2019年 前半5F62秒0 後半5F57秒9⇒超後傾
2020年 前半5F59秒8 後半5F60秒1⇒イーブン
2021年 前半5F63秒3 後半5F58秒0⇒超後傾
2022年 前半5F61秒1 後半5F58秒4⇒超後傾
2023年 前半5F61秒1 後半5F59秒1⇒超後傾
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
※アルゼンチン共和国杯は前半5Fの正確な数値が発表されないため、前半900mの数値に全体を100m換算した数値を足した計算値となっています。
年によってレースが締まるケースもありますが、基本的には超後傾ラップになり、スローの上がり勝負が定番です。
ラップと飛節の連動性ですが、直飛が優勢という傾向は確認できます。ただし、曲飛、中間の勝ち馬もいますので、はっきり連動しているとは断言できません。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。
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2014年 フェイムゲーム 中間/中間
2015年 ゴールドアクター 瞬発/シャープ
2016年 シュヴァルグラン 持続/中間
2017年 スワーヴリチャード 瞬発/中間
2018年 パフォーマプロミス 瞬発/シャープ
2019年 ムイトオブリガード 瞬発/中間
2020年 オーソリティ 瞬発/中間
2021年 オーソリティ 瞬発/中間
2022年 ブレークアップ 瞬発/シャープ
2023年 ゼッフィーロ 瞬発/シャープ
--------------------------
上がり勝負になりやすい重賞と言うこともあって、持続力タイプより瞬発力タイプが明らかに優勢。
そして、筋肉隆々でボリューミーな馬が近10年で勝ち切ったケースはなく、多くの馬が胴、四肢とも長いステイヤーらしいシルエットをしています。
これは東京芝2500mのコース形態が大きく影響していると考えられます。東京芝2500mは直線の坂下がスタート地点で、スタート直後と最後の直線で2度の坂超えがあるコース。2400m戦と比べてよりスタミナが問われるため、ステイヤーの出番が到来します
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは6頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
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ミクソロジー 瞬発/シャープ
クロミナンス 瞬発/シャープ
マイネルウィルトス 持続/中間
サヴォーナ 持続/ボリューミー
セレシオン 中間/シャープ
ショウナンバシット 中間/中間
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いわゆる瞬発力タイプと見ているのが、ミクソロジーとクロミナンスの2頭。ミクソロジーは四肢が長く、クロミナンスは胴、四肢とも長いステイヤーです。
馬体的には甲乙つけ難い両馬ですが、ミクソロジーは脚部不安からの復帰戦となったオールカマー後の良化具合がスロー。ここをさらに叩いて中山のステイヤーズSが本線かもしれません。
クロミナンスは執筆時点で1番人気ですが、競走馬としてのタイプ、筋肉の付き方、全体のフォルムから減点材料が見当たりません。
重賞で勝ち味に遅いタイプではあるものの、前走の目黒記念では後に京都大賞典に勝つシュヴァリエローズとアタマ差の接戦を演じていて、近3走はチャックネイト、ボッケリーニ、シュトルーヴェという骨っぽい相手に僅差の争いができています。
当日の馬場状態はかなり読みづらいですが、3走前のAJCCでは不良馬場をこなせていて馬場状態を問わないのはいいですね。
C.ルメール騎手、川田将雅騎手、武豊騎手、横山武史騎手ら不在の重賞なら、美浦のエース・戸崎圭太騎手が跨ることは強調材料となります。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、馬場回復が見込まれる日曜東京芝の馬場状態などを考慮した最終結論は次のとおりです。
《アルゼンチン共和国杯の最終結論》
◎4クロミナンス
○10マイネルウィルトス
▲14セレシオン
☆13サヴォーナ
△1ミクソロジー
△16ショウナンバシット
本命はクロミナンス。スローの上がり勝負になった際の強さは4走前に証明済みです。重賞の惜敗続きにそろそろ終止符を打ちそうですね。
対抗評価は東京芝2500m重賞の巧者でまだ見限れないマイネルウィルトス。今年の目黒記念は伸び切れなかった印象ですが、相手関係緩和のここなら反発がありそう。執筆時点で8番人気なら買いです。
対抗評価は切れに秀でるセレシオン。ただし、馬場が渋ったままだと強烈な末脚は使えないかもしれません。
☆評価はボリューミーでステイヤーという見た目ではないものの、スタミナが豊富なサヴォーナ。ジリジリと脚を伸ばすタイプだけに理想は持久力戦かもしれません。
馬券は◎クロミナンスから相手と点数を絞った馬連と3連複で勝負します。
《アルゼンチン共和国杯の買い目》
◎4クロミナンス
○10マイネルウィルトス
▲14セレシオン
☆13サヴォーナ
△1ミクソロジー
△16ショウナンバシット
【馬連】4=10,14,13,1,16(5点)
【3連複/軸1頭】4=10,14,13,1,16(10点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
《重賞深掘りPROJECT関連動画》
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【2024年アルゼンチン共和国杯をデータで的中!】ルメール&川田の居ぬ間に笑うのは、クロミナンスか?セレシオンか?はたまたサヴォーナか?
【アルゼンチン共和国杯 2024|調教診断】自身最高のデキ!重賞初Vの好機到来の実力馬を【S評価】!
2024/11/02 18:30
アルゼンチン共和国杯2024 最終結論【馬体】東京芝2500mはステイヤーが輝く舞台 点数を絞って勝負【重賞深掘りPJ】
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《アルゼンチン共和国杯の馬柱》
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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
3場とも雨となった土曜競馬ですが、京都競馬は途中8Rが取りやめになるほどの雨量。一方で東京競馬場の雨量はメイン前は予報ほどではなかった印象です。
両場で2歳重賞が行われましたが、京都のファンタジーSは4番人気の◎ダンツエランが勝利し、東京の京王杯2歳Sは5番人気◎マイネルチケットが2着で、タワーオブロンドン産駒のパンジャタワーが1着。
あれ・・・。
なぜ両重賞とも私・馬体アナリスト伊藤の「軸馬」が来ているのに「的中」マークがないのか。
そう、ファンタジーSはフタ桁人気の2、3着馬、京王杯2歳Sでは8番人気の1着馬が抜けてしまいました。
「抜けたら意味がないでしょ」と言われればそうなのですが、シンガポールターフクラブ賞組を重く見ていたならファンタジーSのモズナナスターは押さえなきゃいけなかったと猛省。馬連で8390円ついていましたからね。
それでも伏兵馬の本命抜擢には手応えがあったので、アルゼンチン共和国杯とみやこSで土曜分を取り戻せるように頑張ります。
それではアルゼンチン共和国杯の予想を進めていきます。
まずアルゼンチン共和国杯の過去ラップ分析ですが、近10年分を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。
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2014年 前半5F59秒9 後半5F60秒4⇒イーブン
2015年 前半5F63秒1 後半5F58秒8⇒超後傾 ※重馬場
2016年 前半5F63秒0 後半5F59秒0⇒超後傾
2017年 前半5F60秒2 後半5F59秒2⇒後傾
2018年 前半5F62秒7 後半5F58秒2⇒超後傾
2019年 前半5F62秒0 後半5F57秒9⇒超後傾
2020年 前半5F59秒8 後半5F60秒1⇒イーブン
2021年 前半5F63秒3 後半5F58秒0⇒超後傾
2022年 前半5F61秒1 後半5F58秒4⇒超後傾
2023年 前半5F61秒1 後半5F59秒1⇒超後傾
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
※アルゼンチン共和国杯は前半5Fの正確な数値が発表されないため、前半900mの数値に全体を100m換算した数値を足した計算値となっています。
年によってレースが締まるケースもありますが、基本的には超後傾ラップになり、スローの上がり勝負が定番です。
ラップと飛節の連動性ですが、直飛が優勢という傾向は確認できます。ただし、曲飛、中間の勝ち馬もいますので、はっきり連動しているとは断言できません。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。
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2014年 フェイムゲーム 中間/中間
2015年 ゴールドアクター 瞬発/シャープ
2016年 シュヴァルグラン 持続/中間
2017年 スワーヴリチャード 瞬発/中間
2018年 パフォーマプロミス 瞬発/シャープ
2019年 ムイトオブリガード 瞬発/中間
2020年 オーソリティ 瞬発/中間
2021年 オーソリティ 瞬発/中間
2022年 ブレークアップ 瞬発/シャープ
2023年 ゼッフィーロ 瞬発/シャープ
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上がり勝負になりやすい重賞と言うこともあって、持続力タイプより瞬発力タイプが明らかに優勢。
そして、筋肉隆々でボリューミーな馬が近10年で勝ち切ったケースはなく、多くの馬が胴、四肢とも長いステイヤーらしいシルエットをしています。
これは東京芝2500mのコース形態が大きく影響していると考えられます。東京芝2500mは直線の坂下がスタート地点で、スタート直後と最後の直線で2度の坂超えがあるコース。2400m戦と比べてよりスタミナが問われるため、ステイヤーの出番が到来します
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは6頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
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ミクソロジー 瞬発/シャープ
クロミナンス 瞬発/シャープ
マイネルウィルトス 持続/中間
サヴォーナ 持続/ボリューミー
セレシオン 中間/シャープ
ショウナンバシット 中間/中間
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いわゆる瞬発力タイプと見ているのが、ミクソロジーとクロミナンスの2頭。ミクソロジーは四肢が長く、クロミナンスは胴、四肢とも長いステイヤーです。
馬体的には甲乙つけ難い両馬ですが、ミクソロジーは脚部不安からの復帰戦となったオールカマー後の良化具合がスロー。ここをさらに叩いて中山のステイヤーズSが本線かもしれません。
クロミナンスは執筆時点で1番人気ですが、競走馬としてのタイプ、筋肉の付き方、全体のフォルムから減点材料が見当たりません。
重賞で勝ち味に遅いタイプではあるものの、前走の目黒記念では後に京都大賞典に勝つシュヴァリエローズとアタマ差の接戦を演じていて、近3走はチャックネイト、ボッケリーニ、シュトルーヴェという骨っぽい相手に僅差の争いができています。
当日の馬場状態はかなり読みづらいですが、3走前のAJCCでは不良馬場をこなせていて馬場状態を問わないのはいいですね。
C.ルメール騎手、川田将雅騎手、武豊騎手、横山武史騎手ら不在の重賞なら、美浦のエース・戸崎圭太騎手が跨ることは強調材料となります。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、馬場回復が見込まれる日曜東京芝の馬場状態などを考慮した最終結論は次のとおりです。
《アルゼンチン共和国杯の最終結論》
◎4クロミナンス
○10マイネルウィルトス
▲14セレシオン
☆13サヴォーナ
△1ミクソロジー
△16ショウナンバシット
本命はクロミナンス。スローの上がり勝負になった際の強さは4走前に証明済みです。重賞の惜敗続きにそろそろ終止符を打ちそうですね。
対抗評価は東京芝2500m重賞の巧者でまだ見限れないマイネルウィルトス。今年の目黒記念は伸び切れなかった印象ですが、相手関係緩和のここなら反発がありそう。執筆時点で8番人気なら買いです。
対抗評価は切れに秀でるセレシオン。ただし、馬場が渋ったままだと強烈な末脚は使えないかもしれません。
☆評価はボリューミーでステイヤーという見た目ではないものの、スタミナが豊富なサヴォーナ。ジリジリと脚を伸ばすタイプだけに理想は持久力戦かもしれません。
馬券は◎クロミナンスから相手と点数を絞った馬連と3連複で勝負します。
《アルゼンチン共和国杯の買い目》
◎4クロミナンス
○10マイネルウィルトス
▲14セレシオン
☆13サヴォーナ
△1ミクソロジー
△16ショウナンバシット
【馬連】4=10,14,13,1,16(5点)
【3連複/軸1頭】4=10,14,13,1,16(10点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
《重賞深掘りPROJECT関連動画》
【アルゼンチン共和国杯2024|血統診断】府中の名物ハンデ重賞は●●の血が強い!
【2024年アルゼンチン共和国杯をデータで的中!】ルメール&川田の居ぬ間に笑うのは、クロミナンスか?セレシオンか?はたまたサヴォーナか?
【アルゼンチン共和国杯 2024|調教診断】自身最高のデキ!重賞初Vの好機到来の実力馬を【S評価】!
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