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血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/10/13 18:00

府中牝馬ステークス2024 最終結論【血統】連対率60%の激走配合に当てはまる想定10人気以下の大穴とは…?

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皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

この記事では月曜祝日の東京メイン・府中牝馬Sの最終結論をば。

考察
イメージ以上に差しが届くのがこのレース。過去10年で逃げ・先行馬が【4-2-2-33】で複勝率19.5%に対し、差し・追い込み馬は【6-8-8-74】で複勝率22.9%。競馬に限らずかけっこは前を走る者が有利なのにも関わらずこの数字ということは、後ろから買えるレースであると結論付けて問題なかろう。

差し・追い込みが利くということは、スタミナ&持久力が求められるレース質ということ。現代の日本で流通するスタミナ血統と言えば、サドラーズウェルズやトニービンあたりになるだろうが、この2頭の血を併せ持つ馬の当レース成績を調べてみると、過去10年で【0-3-0-2】で連対率60.0%と、サンプル数こそ少ないながら好成績をマークしていた。

マスクトディーヴァ
ヴィクトリアマイル(以下、VM)では直線不利がありながら3着。競馬としては強い内容だったし、ブレイディヴェーグをローズSで下していながら、今回は別定戦のためブレイディヴェーグより1キロ斤量が軽いのは魅力的。

血統的にもマイルより1800mだろうし、今回も上位有望だろうが、目標はこの次だろうからその点がどうか。仕上がり次第ですね。

ブレイディヴェーグ
「距離が長いんでないの?」と思っていたエリザベス女王杯をブチ抜かれ腰を抜かしたのがおおよそ1年前。今回はそれ以来の復帰戦となる。

東京芝2000mの1勝クラスで見せたパフォーマンスが圧巻だったので、ベストは東京の中距離だろう。エリザベス女王杯より条件好転と見るが、後は仕上がりがどうか。目標はここではないだろうから、取りこぼしはあり得る。

ルージュリナージュ
この馬のパフォーマンスで驚いたのが2走前のVM。距離が短いだろうと思っていて、そのうえレースは超ハイペース。やはり追走に窮々としていたのだが、直線で外に出してからはまぁ伸びること伸びること。上がり最速で5着まで押し上げた。外を回して伸び切るのはスピルバーグの母系に入るヴェイグリーノーブル・オリオールみを感じる。揉まれ弱いなら外に出せばいいじゃない。

そのVMでマスクトディーヴァに同斤量で0秒2差なら、1キロもらいの今回は机上の論理では併入に持ち込める計算。もちろん先方に不利があったのは重々承知ではあるが。

今年の出走馬のうち、サドラーとトニービンを併せ持つ唯一の馬であり、差し競馬になったときの一発に期待。道中は死んだふりで直線だけ脚を使う競馬でなにとぞ。大外に持ち出したのを確認してあとはひたすらに叫ぼう。

セントカメリア
超絶レコードの出た小倉記念で5着掲示板。高速戦らしく道中内を通った馬がワンツーを決めるレースにあって、8枠12番から枠なりに外を回して直線も外選択ではドモナラズ。

父ドゥラメンテからトニービンを引き、母父エリシオの父フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟。そのうえ半兄はオーストラリアで12FのGIを制したアドマイヤラクティ。潜在的なスタミナは間違いないので、前が崩れる府中牝馬Sらしい展開になればワンチャンある。

モリアーナ
クイーンSでは大敗したがGII勝ちで他馬より斤量が1キロ重かったことに加え、大外枠では流石に厳しいレースに。

母父ダイワメジャーではあるが、エピファネイアや牝系の影響が強くベストは中距離。クリスエス≒ハビタットがあるので、阪神のような急坂コースよりも東京のダラダラ坂の方がこなせるイメージ。阪神牝馬Sでマスクトディーヴァにつけられた0秒3差はこの条件ならもう少し縮まるはず。

府中牝馬Sの最終結論
◎15ルージュリナージュ
○11セントカメリア
▲6 マスクトディーヴァ
☆4 モリアーナ
△5 ブレイディヴェーグ
△12コンクシェル
△7 フィアスプライド
△14ライラック

【馬連/フォーメ】15,11=15,11,6,4(5点)
【ワイド/フォーメ】15,11=15,11,6,4(5点)
【3連複/フォーメ】15=11,6,4=11,6,4,5,12,7,14(15点)


ルージュリナージュでホームラン狙い。ヴィクトリアマイルで上がり最速で掲示板に載った馬がこのオッズで買えるならという印象もあり、狙うならここじゃなかろうかと。

同コースのエプソムCで大敗しているが、これは直線で外に張り付かれたのが敗因。ケツからいって大外ブン回しでよろしくお願いしたい。

セントカメリアも差し決着に期待したパターン。東京では1戦して6着があるのみだが、その府中Sはなかなかメンバーが豪華で、2-4着馬は後の重賞連対馬かつ5着馬も後にOP特別勝ち。そこと差のない競馬をしていたのであればコース適性も問題なかろうという発想で。差しが届くといいですね。

マスクトディーヴァは実力を評価して。1年ぶりのブレイディヴェーグよりは買いやすかろうと。そもそもローズSで下しているわけだし。

モリアーナは岩田パパとお手手が合いそう。紫苑Sのようにインを捌ける馬なので、必殺のイン差し炸裂に期待した。目指せ、イズジョーノキセキということで。

馬券は◎から2列目に○▲☆を置いた3連複フォーメーションと、◎&○からの二正面作戦で2列目に印上位を置いた馬連ワイドフォーメーションで。

この原稿を書いている13日13時半の時点で6-15のワイドがべらぼうに売れているのだが、きっと締め切り時点では落ち着いてくれると信じたい……。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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