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馬体アナリスト 伊藤

2024/10/13 18:30

マイルCS南部杯2024 最終結論【馬体】厳選2点勝負【重賞深掘りPROJECT】

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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

明日10月14日(月)は中央競馬3日間開催の最終日。東京競馬場では府中牝馬Sが行われますが、同日に盛岡競馬場で開催されるGI級競走がマイルCS南部杯です。舞台は盛岡ダート1600mで、斤量は定量ですね。

まずは盛岡ダート1600mのコース解説から進めていきましょう。

コース図は↓の通り。



中央競馬では見られない独特のレイアウトで、2角に引き込み線があり、その最奥がスタート地点。引き込み線の角度がついている部分が1400m戦のスタート地点で、約400m走ってコースに合流します。

地方競馬でワンターンのダートマイル戦が可能なのは盛岡競馬場のみ。大井、船橋、門別などはコーナーを4つ回る必要がありますね。

盛岡競馬場ダートコースの砂厚は11cm。時計の出方は近2年で大きな変化はありません。

南部杯は芝並の時計が出ることがありますが、1角から3角にかけて緩やかに上り、3角から4角にかけて一気に下る地方競馬場としては珍しい高低差のあるコース形態が影響していると考えています。


続いて過去ラップ分析ですが、近5年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

------------------------------
2019 前半4F45秒7 後半4F48秒5⇒超前傾
2020 前半4F45秒5 後半4F47秒2⇒超前傾 ※稍重馬場
2021 前半4F46秒7 後半4F48秒6⇒超前傾 ※不良馬場
2022 前半4F45秒9 後半4F48秒7⇒超前傾 ※不良馬場
2023 前半4F47秒4 後半4F46秒4⇒後傾  ※稍重馬場
------------------------------
※前半と後半の4Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

南部杯は馬場状態を問わず基本的に前傾になりやすいレースです。

また、ラップと飛節の連動性も確認でき、直飛の馬が有利ですね。

そして近5年の好走馬の馬体を見ていくと、

(1)パワーがある馬に見られる腹袋の大きい馬体
(2)馬体全体がゴツく重量感がある
(3)飛節は直飛寄り


という共通点が確認でき、その分かりやすい例が2020年、2021年のレースを連覇したアルクトスです。キャリア後半のカフェファラオもアルクトスに近い馬体でしたね。


さて、今年のマイルCS南部杯ですが、登録のあった森厩舎の2頭(マニバドラ、メタマックス)とヘリオスが直前で回避し、最終的にJRA勢は補欠だったキタノリューオーとキタノヴィジョンを加えた6頭が出走します。

南関東所属のミックファイアとサヨノネイチヤは実績から掲示板はありそうですが、基本的にはJRA勢6頭による争いです。

ただし、JRA勢6頭は力量差が激しく、キタノ冠の2頭はJRAのOPで苦戦傾向。ダイシンピスケスは白山大賞典で踏ん張りましたが、今回はレモンポップに早めに来られると厳しい戦いとなりそうです。

最終的にはレモンポップが単勝オッズ1倍台前半の圧倒的な人気に推され、ペプチドナイルが少し離れた2番人気、タガノビューティーはそこからさらに離れた3番人気でしょう。

ここからは上記3頭について、実績、馬体、本レースにおける課題を簡潔に述べていきます。

■レモンポップ
実績:日本国内ではダートGI級レースを4連勝中。間違いなく国内ダートマイル路線における最強馬で、国内では14戦14連対。

馬体:筋肉質で馬体全体に厚みがあり、それでいて走りと歩きに素軽さがある。四肢が短く重心も低いためマイルがベスト。

課題:実戦並みの時計を記録した2日の段階でほぼできていたが、10日のウッドでは新馬2頭にまさかの遅れ。その遅れを考慮してか12日にも時計を出した。この遅れをいかに判断するかがカギ。

■ペプチドナイル
実績:昨年12月のベテルギウスSで差し切り勝ちを収めると、折り合いを欠いて6着に敗れた東海SをステップにフェブラリーSへ参戦し好位抜け出しの競馬で優勝。GIウィナーの座に輝いた。前走のかしわ記念は何とか踏ん張って3着。

馬体:全体的に詰まり気味で距離適性はマイル前後。5歳まではシャープな馬体だったが、6歳になり馬体がドシッとしてトモがさらに発達。馬体の完成がそのまま結果に繋がったと考えられる。

課題:レモンポップに早めにこすられるとさすがに辛くなりそう。脆い時は脆いままというのはおそらく変わっていない。

■タガノビューティー
実績:重賞勝ちこそないが、GI級競走では2023年かしわ記念でクビ差の2着、2024年かしわ記念で2着がある。前走のさきたま杯は早めにマクるも前有利の馬場が影響し4着。

馬体:腹袋が大きく全体がパンパンに張ったパワーマイラーという見た目。7歳後半を迎えたが、馬体的な衰えは見られない。

課題:小回りなら小回りでマクる競馬が可能だが、脚質的にどうしても展開に左右されてしまうこと。仮にレモンポップが不発に終わり先行勢が残るようだと届かないおそれがある。

ペプチドナイルは盛岡の舞台が合うと思いますし、揉まれ弱い同馬にとって8枠14番の枠はプラスでしょう。タガノビューティーは先にパワーマイラーと表現した通りで、時計がかかって力が要る船橋1600mが現状のベストかもしれませんが、ある程度前が速くなる盛岡ダート1600mという舞台は悪くありません。

ただし、2頭ともレモンポップの出方次第ですね。

で、レモンポップが10日の併せ馬で2歳馬2頭相手に2馬身も遅れたことをどう考えるかですが、私は馬がレースと調教の違いを認識してセーブしてしまったと捉えています。調教師のジャッジはかなり厳しく、12日に坂路で追試を施すほどでしたが、遅れた1本だけで競走馬としての闘志の炎が小さくなっていると判断はできません。

逆に考えると、併走遅れの影響で多少は単勝、馬単、3連単がつくかもしれません。今回の併走遅れには目を瞑りたいですね。

他にも枠順、展開、実績、基礎能力なども考慮した最終結論は次の通りです。

《マイルCS南部杯の最終結論》
◎1レモンポップ
○14ペプチドナイル
▲4タガノビューティー

本命はレモンポップ。前述したように併走遅れには目を瞑ります。1枠1番に入りましたが、今回のメンバー構成なら楽にハナを切れるはず。余裕をもって先頭ならそのまま逃げ切るでしょう。

対抗評価は地力上位のペプチドナイル。かしわ記念はシャマルを追った分、最後にタガノビューティーに交わされ3着でしたが、フェブラリーSの競馬がフロックではないことを証明。被されにくい外枠はこの馬にとってプラスです。

単穴評価はタガノビューティー。レモンポップ、ダイシンピスケス、ペプチドナイルが引っ張る流れはこの馬にとって向くと考えます。

ダイシンピスケスはマイルのGI級だと少し忙しそうで切り、地方競馬の代表として挑むミックファイア、サヨノネイチヤは4、5着までと見て同じく切りとしています。

馬券はレモンポップを1着に固定した3連単2点で勝負します。

《マイルCS南部杯の買い目》
◎1レモンポップ
○14ペプチドナイル
▲4タガノビューティー

【3連単/フォーメ】1→14,4→14,4(2点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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