《オールカマーの馬柱》

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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

諸般の事情によりしばらくの間は動画公開を休止とさせていただきます。

また、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、今週分のコラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

それではオールカマーの予想を進めていきます。

そのオールカマーですが、2014年の新潟開催を除いて2015年以降のラップを分析していくとまず「スローの上がり勝負」になるという傾向が確認できます。例外はイーブンで流れた2016年だけで、今年もこの傾向に変化はないでしょう。

「スローの上がり勝負」なら一瞬の瞬発力に優れる曲飛の馬に出番がありそうですが、2015年以降の優勝馬で典型的な曲飛と判断できるのは2022年のレースに勝ったジェラルディーナくらい。

ゴールドアクター、ルージュバック、ローシャムパークなどのような直飛の好走が目立ち、中山らしく長くいい脚を使えるかどうかが問われると考えられます。

また、過去優勝馬の馬体を細かく見ていくと共通するのは前駆が発達していてブ厚いことですね。

出走当時442キロだったスティッフェリオもブ厚い前駆が特徴で、体重以上に体を大きく見せる馬でした。

オールカマーが行われる中山芝2200mはスタート後と最後の直線で坂超えが2度あるタフな舞台。中山の急坂をこなせるだけのパワーが必要だと考えられます。

よって「飛節が直飛」で「前駆がブ厚い」馬を今年のオールカマーで見つけられるようなら要チェックです。


続いて今年の出走有力馬の馬体を見ていきましょう。「飛節が直飛」で「前駆がブ厚い」と判断できるのが

サリエラ
リカンカブール
の2頭です。

サリエラは全体をシャープに見せることが多いですが、今回はふっくらした仕上がりです。ただし、ネックなのは東京コース以外ではパフォーマンスが落ちてしまうこと。速い時計の下地も見つかりません。

リカンカブールは、函館記念出走時と比べて馬体全体がギュッと引き締まりました。前走の函館記念は案外でしたが、重賞勝ちの実績がある中山替わりで警戒したいですね。

この2頭のうち、どちらかから攻める方法も考えましたが、結論は直飛かつデキ良好の◎レーベンスティールを本命とします。

レーベンスティールは昨年のセントライト記念の勝ち馬で、中山芝戦は3戦3連対の巧者。そのセントライト記念の時計が優秀で、前走のエプソムCでは59キロを背負って1800m戦の速い時計にも対応済みです。

本馬は父リアルスティールと比べて父父ディープインパクトの影響が強く、基本的なシルエットはシャープ。ただし、付くべきところには筋肉がしっかりと付き、とてもバランスがいいです。

背中と比べて胴まわりが長い長駆短背で馬体構造上しなって切れます。実際に国内では海外遠征明けで何も出来ずに終わった新潟大賞典以外は全て上がり最速をマークしている切れ者ですね。

3枠4番の枠で包まれるのだけは怖いのですが、月曜のセントライト記念でアーバンシックを先行させ、内から綺麗に捌いたC.ルメール騎手なら問題なしと判断します。

対抗評価以下の印は次の通りです。

《オールカマーの最終結論》
◎4レーベンスティール
○11サヴォーナ
▲5ステラヴェローチェ
☆1サリエラ
△3アウスヴァール
△7ヤマニンサンパ
△14リカンカブール
△15ミクソロジー

馬券はレーベンスティールを軸に馬連と3連複で勝負。大きな波乱はないと見ますが、穴ならリカンカブール。

【馬連】4＝11,5,1,3,7,14,15（7点）
【3連複/フォーメ】4＝11,5,1＝11,5,1,3,7,14,15（15点）

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
???????競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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