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１号「オヤジさん、明けましておめでとうございます！」

オヤジ「１号さん、あけましておめでとうございます！本年も、うちで食事して下さいね。１号さんだけが、うちのお客さんなんで。」

と、２階から、若い女性が降りてきた。

アリス「１号さん、はじめまして。いつも父がお世話になっております。娘のアリスといいます。」

１号「ああ、これはこれは、新年おめでとうございます。東京に帰ってきてたんですね。はじめまして。いつも、お父様には、大変お世話になっております。アリスとは、不思議の国のアリスですね。ルイス・キャロルだ。」

アリス「はい。でも、幼い頃は、フォークグループとも言われてました。」

１号「アリスね。ヨウローリンサンダー！ね。遠くで汽笛を聴きながらね。」

オヤジ「アリスは、当分、こっちにいるみたいでね。東京でファンドを立ち上げるんだってよ。自分たちのファンドだけで十分なんだけど、ほんと誰に似たのか、お金が大好きで、困ったよ。」

アリス「何よ、お父さん、お父さんに仕込まれたからこうなったんでしょ。あ、そうそう、１号さん、私も、こっちで馬主申請しようかと思ってます。私は、日本もフランスも国籍あるので、両方の国で、馬主申請しようかと。」

１号「それは、凄いね。フランスで馬主になって、凱旋門賞とか勝っちゃったりして。」

アリス「やるからには、もちろん目指しますよ。」

オヤジ「ということでね、アリスは今、競馬の勉強中でね。今年は、馬券の予想にも参加したいって。」

１号「おおお！それは楽しいね。やろうやろう！」

オヤジ「じゃあね、まず、私からね。新年一発目だからね、私は、京都の４レース！４番のマテンロウブラボーからいくよ。単勝２万、複勝５万、馬連の総流し１５点、２０００円ずつ。これで買うよ。マテンロウブラボーは、モーリス産駒なんだけど、母父が、ダート中距離で最高のマンハッタンカフェだ。兄のレッドプロフェシーは、ダート２０００ｍ以上で、３勝してるね。ここは、岩田望騎手が、先行して押し切るとみた。」

アリス「私も、参戦します！私は、まだよく分からないんですが、中山の５レース、１５番のミッキーラッキーの単勝を５万、複勝を１０万買います。騎手が、レイチェル・キングさんで、彼女、札幌でも大活躍してました。札幌のオールスタージョッキーズの第２戦、札幌２０００ｍで、人気薄のポッドボレットという馬で好位置を確保して、最後２着。かなり上手いと思いますので、まずは、このレースで勝負します。」

１号「おおお！ねえ、アリスちゃん、いきなりそんなに買うの？１５万も？」

アリス「だって、円安だから。大丈夫です。」

１号「ぐぐぐぐぐ。そっか。じゃあオレは、中山の３レース。１５番のフェデラルスタイルの単勝２万、複勝５万、枠連で、８枠から、２，４，５，６，７，８へ流し、５０００円ずつ。フェデラルスタイルは、ニューイヤーズデイ産駒で、母が、ダート短距離で３勝しているコロニアルスタイル。母は、新馬戦も２着で、いきなりから走ってくる気がするね。おそらく人気もないので、面白いと思う。」

アリス「あれ？１号さんって、一回のレースに１００万円くらい買うと思ってましたけど・・。」

１号「んな訳ないでしょ。破産しちゃうよ。」

ということで、オヤジさん父娘と１号とで、新年一発目の馬券、炸裂するのか？アリスちゃんだけ当たりそうだが。