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田原基成

2023/11/25 19:01

【ジャパンC】本命はイクイノックスにあらず。同馬を負かすのはこの馬一択

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分岐点は、最強世代の登場だった。

見解を述べる前にジャパンCの歴史を紐解くと、世界との差を見せつけられた第1回にはじまり、しばらくは外国馬の独壇場。“世界に追いつけ追い越せ”がテーマとして与えられていたレースの性質がうかがえる。

その流れをガラリと変えたのが、冒頭に挙げた最強世代。

エルコンドルパサーがこのレースを世界進出への足がかりとし、スペシャルウィークが凱旋門賞馬モンジューを下した。ジェンティルドンナ、アーモンドアイらが歩んできた“日本を制し、世界の舞台へ”という筋道は、1995年生まれのサラブレッドによって作られたのだ。

そんな最強世代の誕生から25年以上。

今年の3歳牝馬はそれに匹敵するのでは……という声がある。

世代レベルを推し量る方法として主要GIレースでの勝ちタイム、古馬相手における重賞成績などが挙げられる。その基準に照らし合わせると、桜花賞の勝ち時計は歴代2位、オークスの勝ち時計も歴代2位。阪神JFの勝ち時計も歴代2位だったことは興味深い。

そして、古馬相手での重賞成績。

記憶に新しいところで取り上げたいのがエリザベス女王杯。1着ブレイディヴェーグ、3着ハーパーはいずれも3歳牝馬。夏のクイーンSを制したドゥーラにも言えることだが、3歳牝馬のレベルは果てしなく高い。私が近年最強だと思っている2019年牝馬クラシック世代(グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス)をも越えうる可能性を秘めた世代と言えよう。

そこで、リバティアイランドだ。

先ほど記した“歴代2位”のオンパレードだが、すべてこの馬による勝利である事実は見逃せない。600m通過33秒7の激流かつ終いがかかるラップを難なくこなした阪神JF、前残り馬場を上がり3F32秒9で大外一気の桜花賞。それぞれ異なるシチュエーションにもかかわらず好時計を叩き出した内容は優秀の一言に尽きる。

極めつけはオークス。

後半1000mのラップを分解すると、12秒0-12秒0-12秒0-11秒6-11秒5。後半にかけて加速ラップを刻んでいたのだが、これは“あり得ない”と言い切れるパフォーマンス。例えばスペシャルウィーク、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナといった東京芝2400mで圧勝歴がある馬も加速ラップには至っていない。さすがに異次元すぎる。

三冠達成が至上命題だった前走秋華賞はプラス10キロ。「余裕残しでも勝てる」と言いたげな仕上がりで狙い通りに三冠制覇を成し遂げた。秋華賞→ジャパンCのレース間隔は阪神JF、オークスですでに経験済み。1枠1番を引き当てる運もまた、この馬が“持っている”証拠だろう。

アーモンドアイvsコントレイル。
クロノジェネシスvsフィエールマン。
グランアレグリアvsシュネルマイスター。

近年の雌雄を決する2強対決は牝馬の勝利が目立つ。牡馬と牝馬の力差がなくなってきた近代競馬において、性別によるセックスアローワンスは大きい。ましてや3歳牝馬リバティアイランドと古馬イクイノックスの斤量差は4キロ……これが最後の決め手となる。勝つのはリバティアイランドというのが私の結論。

迷いはない。

リバティアイランドが私の本命だ。

相手本線にはイクイノックスを。

日本を飛び越え、世界最強の称号を手にした現役最強馬。軽く仕掛けられただけでレコード勝ちの前走天皇賞・秋はその称号に恥じない圧巻のレースぶりだった。過去10年のジャパンカップにおいて、前走天皇賞・秋かつ前年秋にGI勝利の4歳馬は【4-1-0-0】。この馬自身最短のレース間隔で臨む点が数少ない不安材料と言えるが、それでも大崩れするシーンは想像しにくい。

タイトルホルダーも要注意。

昨年はGIを連勝、凱旋門賞にも参戦した馬。それを思うと今年のパフォーマンスはやや物足りない印象だが、有馬記念は凱旋門賞帰りと良績に乏しい冬競馬、2走前の天皇賞・春は競走中止のアクシデント、前走オールカマーは坂路改修工事の影響で普段とは異なる調整を強いられていた。翻って、今回は新坂路で順調に乗り込みを消化。馬番6番以内の成績は【5-2-0-1】馬券外は競走中止のレースに限定されており、前に残る1頭をチョイスするならこの馬一択だ。

【東京12R ジャパンC予想の印】
◎1 リバティアイランド
〇2 イクイノックス
▲3 タイトルホルダー
☆5 ドウデュース
△9 ヴェラアズール
△17 スターズオンアース

【単勝】1(1点)
【馬連/ながし】1-2,3,5(3点)
【3連複/ながし】1-2,3,5,9,17(10点)
【3連単/フォーメ】1→2,3,5→2,3,5,9,17(12点)

田原基成のプロフィールはこちら
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