スポーツメディア『SPREAD』の山田です。

「雌雄を決する」という言葉がしっくりくる、イクイノックスvs.リバティアイランドの第43回ジャパンC。

この言葉、負けたほうが「雌（メス）」を意味し、女性蔑視と指摘する声もありますが、今や競馬界では牝馬が強く（人間社会も……）、もはや意味をなさない用語かもしれません。

牝馬三冠ジェンティルドンナが、前年の三冠馬オルフェーヴルと激しく馬体をぶつけながら叩き合いを制した2011年ジャパンCは印象深く、今年も「お嬢さん」が世界ナンバーワンホースを撃破するか、焦点はそこに絞られます。

しかし、前売りオッズを見ると……2頭が絡む組み合わせはやはりオッズが低く、馬連・馬単は1番人気2倍台では手が出せない状況。

今回はオッズとにらめっこしながら「買い方」を重視し、第43回ジャパンCの予想を組み立てたいと思います。

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■リバティアイランドを負かす

結論から言えば、本命◎はイクイノックス。

前走天皇賞・秋は前半1000m57秒7のペースを楽々と3番手で追走し、脱落していく先行馬をあっさり交わしレコードV。2、3着に最後方で構えた2頭が上がった点からも、イクイノックスの異常な強さが際立つ。

本馬はジャパンCを制すれば、1着賞金5億円に加え、ドバイシーマCとの同一年制覇による褒賞金200万ドル（約2億6300万円）を獲得する。負けてもいいのは、天皇賞・秋だった。ジャパンCは負けられない。

ここは、1着イクイノックスでも万馬券を穫る方法を考えたい。

イクイノックスの逆転候補に挙がるのが、リバティアイランド。三冠牝馬はジェンティルドンナ、アーモンドアイが制し、デアリングタクトもアーモンドアイやコントレイルを相手に3着と、斤量面も含め好走確率は高い。

ただ、ジェンティルドンナはオルフェーヴルを負かしたとはいえ、相手は凱旋門賞からの帰国初戦。アーモンドアイは古馬が手薄だったことを考えれば、古馬トップクラスが順調に駒を進めてきた今回のメンバーは手強い。

そもそも、ジャパンCは長距離タイプが好走する傾向にある。キタサンブラック、トーセンジョーダン、エピファネイア、シュヴァルグラン、キセキ……過去の好走馬に天皇賞・春や菊花賞など3000m以上の実績がある馬が多い点は見逃せない。

■ステイヤー2騎が浮上する

オークスとジャパンCが大きく異なるのは、上がり最速の成績。上がり最速はオークスが【7.2.1.2】に対し、ジャパンCは【2.5.1.6】。ジャパンCでは上がり2位が【5.1.2.6】で上回り、いかに好位からの持久力が重要かを物語る。

大逃げ宣言のパンサラッサが参戦する今回、テンの速いタイトルホルダーが序盤のハナ争いに顔を覗かせることで、パンサラッサは押しながら先手を奪うことになる。

上がり勝負を嫌うタイトルホルダーは3コーナーからさらにペースを上げ、イクイノックスもこれを潰しにかかる。テンから速いラップを刻み、3コーナーで再加速。直線はやはり持久力勝負か。

ならば、○タイトルホルダーと▲ディープボンドのステイヤー2騎が、元来は2000m前後に適性が高いリバティアイランドに先着する可能性は秘める。これに、京都記念で見せた息の長い末脚が印象に残る☆ドウデュースも加わる。

馬券はリバティアイランドの3着を想定し、3連単は1着◎イクイノックス、3着☆リバティアイランドを固定、○▲☆を2着に置く。▲ディープボンドが割って入れば万馬券が射程。これに軸2頭の3連複を押さえ、両獲りを狙いたい。

印と買い目は以下の通り。

■ジャパンカップ2023予想・買い目

◎２イクイノックス
○３タイトルホルダー
▲14ディープボンド
☆５ドウデュース
☆１リバティアイランド
△10ダノンベルーガ
△17スターズオンアース

【3連単F】2→3,14,5→1（3点）
【3連複F】2＝1＝3,14,5,10,17（5点）

以上、ジャパンCの予想でした！

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