競馬サロン

2023/11/17 19:00
【東京スポーツ杯2歳S】 好調、横山武史騎手に導かれ、出世街道を駆け上がるかファーヴェント
201
早くも11月の折り返しを迎えた今週末は、中距離重賞が2レース。土曜日に東京スポーツ杯2歳S、日曜日にはGIマイルチャンピオンシップがおこなわれます。
早速、予想へと移りたいところですが、まずは先週の振り返りを。4レースおこなわれた平地重賞の中から、デイリー杯2歳Sを取り上げます。
勝ったのは1番人気ジャンタルマンタル。デビューからの戦績を2戦2勝としました。
レースは、スタートでクリーンエアが1馬身ほど出遅れ。一方、前は僅かに好スタートを切ったエンヤラヴフェイスを、メイショウサチダケとジューンブレア、テイエムチュラランが交わし、3頭が横一線となりました。
2馬身離れた第2集団は、ややいきたがるのをなだめられながらの追走となったジャンタルマンタルと、ダノンキラウェア、エンヤラヴフェイスの3頭が同じく横並び。3、4番人気のカンティアーモとフルレゾンは第3集団に位置し、さらに1馬身半離れた最後方にナムラフッカーが構えていました。
600m通過は35秒7で、800mが47秒4の平均ペース。全11頭はほぼ一団で、前から後ろまでは8馬身ほどの差となりました。
その後、勝負所の坂の下りを迎えても隊列に大きな変化はなかったものの、全体はさらに凝縮。そんな中、マーカンド騎手が促してもなかなか反応しないカンティアーモは最後方に下がってしまい、レースは直線勝負を迎えます。
直線に入ると、内ラチ沿いからジャンタルマンタルが末脚を伸ばし、残り200mでメイショウサチダケを交わして先頭。後続との差を徐々に開き始めます。
一方、2番手争いは、馬場の真ん中から伸びてきたエンヤラヴフェイスがメイショウサチダケを追い、さらに大外から同じ勝負服のナムラエイハブとナムラフッカーが追い込むも、突き抜けたジャンタルマンタルが最後は2馬身のリードを取って先頭ゴールイン。2着はエンヤラヴフェイスで、ナムラフッカーがそこから1馬身1/4離れた接戦の3着争いを制しました。
稍重馬場の勝ち時計は1分34秒5。今回と同じ京都でおこなわれた新馬戦から中4週の間隔で出走したジャンタルマンタルが、2連勝で重賞制覇。既に、次走が朝日杯フューチュリティSになることも発表されています。
ジャンタルマンタルは、2013年のベルモントSを制したパレスマリス産駒の持ち込み馬。パレスマリスの半弟は、今年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレス(父ディープインパクト)と、長距離GII2着が2度あるアイアンバローズ(父オルフェーヴル)です。
JRAに出走実績のあるパレスマリス産駒は、現2歳世代を除けばアクイール(現在は園田に所属)だけ。対して、2歳馬はジャンタルマンタルを含めて既に4頭がデビューし、そのうちの一頭ノーブルロジャーは、翌12日、東京芝1600mの新馬戦を勝利。19日東京5レースの新馬戦でも、イラーナがデビューを予定しています。
パレスマリス自身は、現役時、芝のレース未出走。ただ、この日の京都芝は重でスタートし、メインレース時は稍重で、高速馬場でなかったことも味方したかもしれません。
それでも、まずまずのタイムで走破しており、ジャンタルマンタルとノーブルロジャーを見る限り、芝は十分にこなしそう。少なくとも、今回のジャンタルマンタルに関しては間違いなく完勝でした。
一方、2着以下で気になったのが上位人気馬の凡走。まず、カンティアーモは、勝負所の手応えを見るとよく6着まで盛り返しましたが、エピファネイア産駒特有の、気難しさが出てしまったでしょうか。
初年度産駒がデビューして以来、芝の新馬戦における単複の回収率がいまだ100%を超えているエピファネイア産駒。ところが、今回のカンティアーモのように、キャリア1戦の2歳馬が重賞に出走すると[0-1-0-19/20]。大幅にパフォーマンスを落とします。対して、キャリア2戦の2歳馬が重賞に出走すると[1-2-4-10/17]。単勝回収率は100超で、悪くありません。
他、2番人気ダノンキラウェアと4番人気フルレゾンは、道中、多少いきたがる面はあったものの、それぞれ9、10着と敗戦。前者は、GI馬の全弟という血統と川田将雅騎手が騎乗。後者も、ライアン・ムーア騎手騎乗ということで、やや人気し過ぎだったかもしれません。来年以降の活躍に期待したいところです。
それでは予想に。
今回は、結果がクラシックに直結するといっても過言ではない東京スポーツ杯2歳Sの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。
(1)今回の枠順
(2)前走の枠順
(3)前走場所
(4)母父の系統
(5)前走人気
(6)騎手の東西別成績
(7)前走クラスと着差
(8)前走馬体重
(9)前走の馬場状態
近年の傾向から重視できそうな指標は、上記9項目。その中で、(1)は今回の枠順です。
内枠有利の当レース。今回1から3枠に入った馬を買うだけで[4-3-3-8/16]。勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率306%、複勝回収率163%。単複とも大幅プラスになります。
(2)は、前走の枠順。
内枠有利の当レースは、前走内枠に入った馬も好成績。前走1800m以下のレースで1から4枠に入り、その時、馬体重が減っていたか増減なし。もしくは、前走が初出走だった馬は[3-2-3-8/16]。勝率18.8%、複勝率50.0%。単勝回収率333%、複勝回収率133%。該当馬の半数が好走していました。
(3)は、前走場所について。
近年の東京スポーツ杯2歳Sは、どういうわけか、前走も東京競馬場のレースに出走した馬が[1-1-0-19/21]と、不振。一方、前走東京以外のレースに出走し、キャリア3戦以下。なおかつ、前走4コーナーで3番手以内に位置していた馬は[3-3-2-8/16]。勝率18.8%、複勝率50.0%。単勝回収率271%、複勝回収率145%。(2)と同じく、該当馬の半数が好走していました。
次は(4)。母父の系統です。
当レースは、ロイヤルチャージャー系や、ナスルーラ系種牡馬を母の父に持つ馬が今ひとつ。一方、母父がニアークティック系、ネイティヴダンサー系、マンノウォー系種牡馬のいずれかで、なおかつ前走から斤量が増える馬は[4-3-3-6/16]。勝率25.0%、複勝率62.5%。単勝回収率120%、複勝回収率123%。なんと、好走率は6割を超えていました。
折り返しの(5)は、前走人気。
東京スポーツ杯2歳Sは前走1番人気馬の好走率が高く、その中でも、前走9頭立て以上のレースに出走していた馬は[1-4-3-7/15]。複勝率53.3%。複勝回収率131%。該当馬の半数以上が好走しています。
続いて、(6)は騎手の東西別成績について。
栗東所属騎手と、短期免許で来日する外国人騎手が活躍している当レース。その中でも、前走が西日本開催(中京、京都、阪神、小倉)のレースで上がり1位。かつ、前走3コーナーで2番手以下に位置していた馬は[2-1-5-4/12]。勝率16.7%、複勝率66.7%。単勝回収率35%、複勝回収率106%。複勝回収率はやや低いものの、好走率は7割に迫るという驚異的な成績です。
終わりが見えてきた(7)は、前走クラスと着差。
近年の東京スポーツ杯2歳Sは、前走、新馬戦で0秒2以上の差をつけ勝ち上がってきた馬が好調。その中でも、前走から中12週以内の間隔で出走してきた馬は[3-2-2-4/11]。勝率27.3%、複勝率63.6%。単勝回収率159%、複勝回収率106%。これまた複勝回収率はやや低いものの、好走率は6割を超えていました。
(8)は、前走の馬体重について。
ややピンポイントですが、当レースは前走馬体重が480kg以上、500kg以下の馬が[1-3-2-4/10]。勝率10.0%、複勝率60.0%。単勝回収率17%、複勝回収率146%。素晴らしい成績でした。
そして最後は(9)。前走の馬場状態。
東京スポーツ杯2歳Sは、前走、稍重か重のレースに出走した馬が[1-2-2-5/10]。勝率10.0%、複勝率50.0%。単勝回収率17%、複勝回収率140%。該当馬の半数が好走していました。
これら9つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。
◎3 ファーヴェント
○2 サークルオブジョイ
▲9 フォルラニーニ
☆1 シュバルツクーゲル
△6 ガイアメンテ
△5 ショウナンラプンタ
△4 ミカエルパシャ
△8 シャンパンマーク
【買い目】
・単勝 2、3
・馬単マルチ 3=1、2、4、5、6、8、9 計14点
・ワイド 3→1、2、4、5、6、8、9 計7点
・3連複フォーメーション 2、3、9→2、3、9→1、2、3、6、9 計7点
本命候補は、5項目に合致したサークルオブジョイ、ファーヴェント、フォルラニーニの3頭。そのうちフォルラニーニは、冒頭の振り返りで書いた「キャリア2戦目で重賞に出走するエピファネイア産駒の2歳馬は不振」に該当してしまいます。ただ、残った2頭はまさに究極の選択。本当に迷いましたが、ファーヴェントを本命としました。
2年前の勝ち馬イクイノックスと同じく、新潟芝1800mの新馬戦を勝利したファーヴェント。直線に入ってすぐ進路がなくなりかけたものの、前が開くと素晴らしい瞬発力を発揮。残り200mを切ったところで鞭が2発入ると、一気に後続を引き離しました。
母トータルヒートの産駒は、これまでデビューした4頭すべてを藤原英昭調教師が管理しており、血統の特徴を知っている点も強み。1つ上の半姉は、当コラムでも何度か触れたダートの超新星サーマルソアリングですが、東京で3週連続重賞制覇がかかる横山武史騎手とコンビを組むファーヴェントも、出世街道を駆け上がるか注目です。
馬券は、ファーヴェントの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイド。ただ、サークルオブジョイもかなり気になるので、こちらの単勝も購入。さらに、本命候補となった3頭を1、2列目に塗り、3列目に4項目以上に合致した計5頭を塗った3連複フォーメーションも買います。
それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▽その他主宰者の予想コラム
◆【無料】エリザベス女王杯で情報馬ルージュエヴァイユが5人気⇒2着!【馬クダンカード】イエロー 東京11R 東京スポーツ杯2歳S、京都11R アンドロメダS、東京12R 3歳上1勝クラス
◆【無料】武蔵野Sで推奨馬・タガノビューティーが6番人気で2着に好走!【重賞イチオシDATA!東京スポーツ杯2歳S】好成績の内枠 取捨のカギは前走の○○にあり!
◆【無料】渡辺壮が先週・観月橋Sで3連複4050円をゲット!UMAJIN.net編集部「チームUMAJINの重賞攻略、自信の一鞍、太鼓判予想&栗東R氏のメイン予想、追い切り特注馬!」
この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)
この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます
新着記事

-
SPREAD編集長・山田2025/08/07 18:00
競馬サロン更新終了へ向けてWinsightプロデューサー・山田よりご挨拶
※無料登録後、特別優待コード【25SS08welcome39】を入力!今なら3000ptプレゼント! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「パドック診断」「前走不利」...
-
198
- 固定記事
-

-
UMAJIN.net編集部2025/11/25 12:00
「WINDEX」Winsight移行のご案内
平素よりWINDEXをご利用いただき、誠にありがとうございます。 2013年10月のサービス開始以来、多くのお客様にご愛用いただきましたWINDEXですが、新競馬サイト「Wi...
-
213
- 固定記事

-
ホースエージェント 岡井元憲2025/09/20 22:35
オールカマー2025予想・人気を集めそうなドゥラドーレスは買い目からはバッサリ切らせて頂くわい
※岡井元憲その他の勝負レースは『Winsight』で掲載中です。 土曜は自信の一本に抜擢した中山12Rは3連複1万2210円万馬券的中!! 的中されたユーザー様はおめで...
印買い目見解コラム -
186

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!
こちらの記事はサロンメンバー限定となります。
先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中
月額コースはコチラ
※競馬サロン閉鎖に伴い、
新規加入受付は終了いたしました。
ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!
全コラムが見放題
月額コースはコチラ
この記事のみをご覧になりたい方はコチラ
単品購入(500pt)に進む本記事は単品購入限定となります









