競馬サロン
田原基成
「環境が人を作る」
これはどの世界でも共通して言えることだ。
例えば今年のメジャーリーグでホームラン王のタイトルをほぼ手中にしている「大谷翔平」という存在。球界の常識を覆す二刀流への挑戦は、北海道日本ハムファイターズという環境以外ではたして成り立ったのだろうか。
中央大学陸上部・長距離ブロックもそうだ。
箱根駅伝シード落ち、予選会敗退と地獄を味わった時代を経て今では優勝候補の一角に。藤原監督の就任、吉居大和というスーパーエースの入学がチームの雰囲気をガラリと変えた。多感な時期を過ごす学生スポーツだからこそ、ひとりが周りに与える影響は計り知れない。
シリウスSにも、環境の変化によって新境地を切り開いた2頭が出走する。
初ダートで勝利を飾ったアイコンテーラー。
長期休養を挟んだのち、重賞ウィナーに上り詰めたハギノアレグリアス。
アイコンテーラーの前走は、まったくスキのない競馬だった。ダート経験の浅い馬は出足がつかないケースがままあるが、この馬に関してそういったところはない。未経験の砂をものともせず、早め先頭で押し切った前走は強かった。
ハギノアレグリアスは年齢の割に使い減りしていない点が魅力。オープン馬にとって魅力的なレースが多いダート戦線において、適度な休養を入れつつ実戦に臨んでいる点は好感が持てる。
ここも評価が上がる2頭だが、前者は久々の右回り。後者は大外枠かつ斤量58.5キロと人気とのバランスで心もとない印象も拭えない。妙味を含めて別の馬から攻めたいシチュエーションだ。
本命に抜擢するのはカフジオクタゴン。
3歳時にレパードSを制した馬。当時負かした馬にはハピ(チャンピオンズC3着)の名前もあり、本レースに出走するトウセツ、ヘラルドバローズの名前も。レベルの高い一戦を制した価値は計り知れない。
「環境が人を作る」
冒頭で記したこの言葉をカフジオクタゴンに当てはめると、今年使われた5戦はすべて渋ったダート。良馬場ダート【4-1-1-2】の同馬にとって決して恵まれた環境とは言い難いものだった。阪神ダート2000mは3馬身差勝利がある舞台。条件は間違いなく好転する。
良馬場濃厚の土曜阪神ダート。
ブリンカー着用。
主戦騎手への乗り替わり。
今回用意された環境は申し分なし。カフジオクタゴンが私の本命だ。
相手本線にはアイコンテーラーを。
初ダートの前走BSN賞を快勝。外枠で砂を被らない競馬が向いたとはいえ、重賞馬券内歴がある馬を下したパフォーマンスは立派だ。【0-0-2-6】と良績に乏しい右回り替わりがどうかも、芝スタートの阪神ダート2000mは広いコース形態。再度の好走が期待できる1頭と言える。
ハギノアレグリアスはこの位置。
前走帝王賞は4着と健闘。昨年秋から重賞でも大崩れなく走っており、ダート路線の安定株と言える馬だ。阪神ダートは【2-2-0-0】連対率100%。目標は次走かもしれないが、GIIIのメンバーなら斤量58.5キロでも無様な競馬はできないだろう。
穴妙味を求めるならヘラルドバローズ。
人気に推された前走は8着惨敗。外から被されて位置取りを悪くし、前半で脚を使ってしまったことが敗因だろう。4走前に阪神ダート2000mでの連対歴がある馬。阪神ダートの成績【3-1-0-1】も含め、見限るにはまだ早い。
【阪神11R シリウスS予想の印】
◎9 カフジオクタゴン
〇7 アイコンテーラー
▲14 ハギノアレグリアス
☆4 ヘラルドバローズ
△5 フルヴォート
△6 ニューモニュメント
△3 ヴァンヤール
△1 キリンジ
【単勝】9(1点)
【馬連/ながし】9-7,14,4(3点)
【3連複/ながし】9-7,14,4,5,6,3,1(21点)
【3連単/フォーメ】9→7,14,4→7,14,4,5,6,3,1(18点)
田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「ナムラクレア・アグリほか、スプリンターズS全16頭分析」
関連コラム「ハギノアレグリアスほか、シリウスS全14頭分析」
2023/09/29 18:45
【シリウスS】本命はハギノアレグリアスにあらず。【4-1-1-2】条件で待ち望んだ本命◎
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「環境が人を作る」
これはどの世界でも共通して言えることだ。
例えば今年のメジャーリーグでホームラン王のタイトルをほぼ手中にしている「大谷翔平」という存在。球界の常識を覆す二刀流への挑戦は、北海道日本ハムファイターズという環境以外ではたして成り立ったのだろうか。
中央大学陸上部・長距離ブロックもそうだ。
箱根駅伝シード落ち、予選会敗退と地獄を味わった時代を経て今では優勝候補の一角に。藤原監督の就任、吉居大和というスーパーエースの入学がチームの雰囲気をガラリと変えた。多感な時期を過ごす学生スポーツだからこそ、ひとりが周りに与える影響は計り知れない。
シリウスSにも、環境の変化によって新境地を切り開いた2頭が出走する。
初ダートで勝利を飾ったアイコンテーラー。
長期休養を挟んだのち、重賞ウィナーに上り詰めたハギノアレグリアス。
アイコンテーラーの前走は、まったくスキのない競馬だった。ダート経験の浅い馬は出足がつかないケースがままあるが、この馬に関してそういったところはない。未経験の砂をものともせず、早め先頭で押し切った前走は強かった。
ハギノアレグリアスは年齢の割に使い減りしていない点が魅力。オープン馬にとって魅力的なレースが多いダート戦線において、適度な休養を入れつつ実戦に臨んでいる点は好感が持てる。
ここも評価が上がる2頭だが、前者は久々の右回り。後者は大外枠かつ斤量58.5キロと人気とのバランスで心もとない印象も拭えない。妙味を含めて別の馬から攻めたいシチュエーションだ。
本命に抜擢するのはカフジオクタゴン。
3歳時にレパードSを制した馬。当時負かした馬にはハピ(チャンピオンズC3着)の名前もあり、本レースに出走するトウセツ、ヘラルドバローズの名前も。レベルの高い一戦を制した価値は計り知れない。
「環境が人を作る」
冒頭で記したこの言葉をカフジオクタゴンに当てはめると、今年使われた5戦はすべて渋ったダート。良馬場ダート【4-1-1-2】の同馬にとって決して恵まれた環境とは言い難いものだった。阪神ダート2000mは3馬身差勝利がある舞台。条件は間違いなく好転する。
良馬場濃厚の土曜阪神ダート。
ブリンカー着用。
主戦騎手への乗り替わり。
今回用意された環境は申し分なし。カフジオクタゴンが私の本命だ。
相手本線にはアイコンテーラーを。
初ダートの前走BSN賞を快勝。外枠で砂を被らない競馬が向いたとはいえ、重賞馬券内歴がある馬を下したパフォーマンスは立派だ。【0-0-2-6】と良績に乏しい右回り替わりがどうかも、芝スタートの阪神ダート2000mは広いコース形態。再度の好走が期待できる1頭と言える。
ハギノアレグリアスはこの位置。
前走帝王賞は4着と健闘。昨年秋から重賞でも大崩れなく走っており、ダート路線の安定株と言える馬だ。阪神ダートは【2-2-0-0】連対率100%。目標は次走かもしれないが、GIIIのメンバーなら斤量58.5キロでも無様な競馬はできないだろう。
穴妙味を求めるならヘラルドバローズ。
人気に推された前走は8着惨敗。外から被されて位置取りを悪くし、前半で脚を使ってしまったことが敗因だろう。4走前に阪神ダート2000mでの連対歴がある馬。阪神ダートの成績【3-1-0-1】も含め、見限るにはまだ早い。
【阪神11R シリウスS予想の印】
◎9 カフジオクタゴン
〇7 アイコンテーラー
▲14 ハギノアレグリアス
☆4 ヘラルドバローズ
△5 フルヴォート
△6 ニューモニュメント
△3 ヴァンヤール
△1 キリンジ
【単勝】9(1点)
【馬連/ながし】9-7,14,4(3点)
【3連複/ながし】9-7,14,4,5,6,3,1(21点)
【3連単/フォーメ】9→7,14,4→7,14,4,5,6,3,1(18点)
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