おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
今週は上級クラスの特別戦がなく、2歳戦の番組は未勝利・新馬のみとなっている。 新馬戦の注目レースは日曜阪神4Rだろうか。ここには「エーシン」の外国産馬、エーシンウェズン(牡、栗東・野中)が出走する。ファシグティプトン・コールダーのトレーニングセールで取引されたこの馬はドラフト時期からも評判になっていた1頭で、野中師の期待も高く、ここまで丹念に乗り込まれてきた。仕上がりの速さを武器にというタイプではなく、陣営は大物感に期待している様子。1週前に坂路で速いところをやり、51秒2。じっくりの調整だったが、仕上がってきたようだ。 ここには週中のニュースでもお伝えしているオーシャンエイプスの半弟オーシャンキャスト(牡、栗東・石坂)など、有力馬が揃った1戦となっているが、編集部の注目馬は本日夕方配信のPOGメルマガでお伝えすることにする。 土曜阪神4Rではヒシアトラスの半妹グレナディーン(牝、栗東・橋口)がデビューする。橋口師の期待馬でマイル戦でおろすプランもあったが、牝馬限定のここに決めたことで、武豊騎手も確保できた。姉にはルミナスハーバーもおり、姉同様の早い仕上がりならおもしろそう。相手にはトーホウシンバル(牝、栗東・川村)、ショウナンナックル(牝、栗東・北出)などを警戒しておきたい。 中山では日曜の芝1800m戦が見どころだろうか。ここではサイレントメロディ(牡、美浦・国枝)が8月の下旬に美浦に入厩後から実に順調な調整を見せている。先週の動きでは物足りない印象も、ウッドコースでは動かない馬とのことで心配はない。現に今週のポリトラックでの追い切りでは既走馬に先着と素晴らしい動きを披露した。血統的にもスティンガーなどが叔母にあたり、その血統的な背景からも将来性も含めて楽しみな逸材だろう。 このレースではコスモネモシン(牝、美浦・清水英)にも注目。牧場からしっかり乗り込まれ、初戦から期待が大きい1頭で、清水英師は「牧場から乗り込んできたし、入厩してからの動きも素晴らしい。素直な気性で器用さがあるから、中山1800mという条件も合いそうだね。素質的に初戦から好レース必至でしょう」と力が入っていた。 その他、二風谷軽種馬共同育成センターで完成度が高いと期待されていたスペシャルマン(牡、美浦・天間)もこのレースでデビューを迎える。マークしておきたい1頭だ。 土曜中山5Rではハングリージャック(牡、美浦・加藤征)に注目が集まっている。仏国GIで入着暦もある活躍馬の母は日本でコンスタントな繁殖成績を出しているが、本馬も前向きな気性と調教の動きで、初戦から動けそう。また、このレースではランドスパウト(牝、美浦・尾形)も息遣いが良く、好仕上がりとのこと。 今週も新馬戦を中心に熱い2歳戦が見られそうだ。