おしらせ
【緊急コラム】元騎手の<<フェブラリーS>>直前予想!
明日はいよいよ2010年中央競馬における初のGI・フェブラリーS。 UMAJIN.netでは「プロの勝負馬券」や「本音マル秘報告」などでこのレースを徹底解剖しているが、急遽ここに金沢競馬の元トップジョッキー・渡辺壮から直前予想が届いた! その全貌をご覧ください! ◎ 2枠4番エスポワールシチー JCダートがとにかく強かった。ハナを切って自分の形に持ち込んで競馬ができれば、後ろの馬には交わされないと思う。このメンバーでは力が抜けているし、ポン駆けの利く馬なので、間隔が開いたのも全く問題ないはず。一番嫌なのはスタートで行けなくて揉まれる展開になった時だけ。 ○ 3枠6番サクセスブロッケン 去年このレースを勝っているので、ジョッキーも勝ちパターンの競馬はイメージできると思う。内田君も間に合ったという事で、運も向いてきたのかもしれない。彼もエスポワール1頭だけを徹底的にマークして競馬をするはずで、展開次第では逆転のチャンスがあるかもしれない。 ▲ 6枠11番スーニ エスポワールとサクセスの2頭が勝ちを意識してやり合う展開になると、この馬にチャンスがあるかも。前走は道中引っ掛かって自分の競馬ができなかった。今回は流れが速くなるし、中団で折り合いも付けやすいはず。枠順が真ん中あたりなので、意識して下げにかかると位置取りが悪くなる危険があるが、川田君は思い切りのいいジョッキーなので、中団で流れに乗れればいい競馬ができると思う。今回一番競馬がしやすいのはこの馬。 △ 6枠12番グロリアスノア ◎○▲の3頭を見ながらの競馬になると思うが、その3頭を差し切るだけの力があるかどうか。展開にも左右されるところもあるし、ジョッキー(小林慎)に中央GIの経験がないのもどうか。前に行って止まらないような馬が相手なだけに、押さえまで。ただ、ローテーション的にベストなのはこの馬。完調ではなかった根岸Sで勝ってたのは大きいし、上積みも少なくないはず。 △ 4枠8番レッドスパーダ 血統的にダートで走れないはずがないし、力強いフットワークからもこなせるはず。最近の充実振りには目を見張るものがある。好位から競馬ができる馬だし、ダート替わりで評価を下げる必要はないと思う。ノリ(横山典騎手)が乗るので、思い切った競馬をしてくると思うが、簡単にバテる事はないはず。勝ち負けまではどうかと思うが、芝からの転戦組で一番魅力のある馬はこの馬。あとは砂を被った時にどうか。 無印 7枠13番ローレルゲレイロ ハナに主張するとすれこの馬だが、エスポワールが主張すれば抑えなくては仕方がないし、そうなるとこの馬は競馬にならない。 無印 7枠14番リーチザクラウン エスポワールが抑えたとしてもリーチに乗る武豊クンは折り合いに専念すると思うので、2?3番手で我慢するはず。ただ、それでもある程度は引っ掛かってしまうだろうし、もし掛からなくても前を追い掛けたら、流れが速い分、直線は止まると思う。 他で気になるのはミリオンディスク。自分の競馬に専念すれば際どい競馬ができるかもしれない。他ではエスポワールを負かすような魅力ある馬はいない。ごまかしの利かない東京コースなら順当に決まりそうな気がする。 元騎手が読み切った! 展開予想 エスポワールシチーは無理をしてまでは行かないと思うが、ハナを切ったJCダートが強い競馬だったので、少々速い流れくらいだったら行き切るかもしれない。展開としては、エスポワールがハナを切って、2?3番手にローレルとリーチ。ローレルがハナを主張してくるかもしれないが、最近はテンにそれほど速い訳ではないだけに、行けないと分かればエスポワールを潰しに行くような真似は藤田ジョッキーもしないと思う(平場ならともかく、G?なので)。それでも流れそのものは速くなるはず。ローレルとリーチは脚抜きのいい馬場ならともかく、週末の天気を見てもある程度力の要る馬場になると思うので、ダートで芝と同じように行ったら止まるのも早いと思う。そう考えると、この2頭はムチャクチャなレースはしないはず。そうなるとエスポワールがある程度速いペースになっても単騎で楽に逃げられるかもしれない。その直後に付けられるのがサクセスブロッケン。エスポワール1頭を見ながら競馬をすると思う。あとは届くか届かないかだけ。サクセスが勝ちを意識して動くのが早くなると、後ろの馬にもチャンスがあるかもしれない。 ワンポイント・アドバイス ■冬場のダート競馬の特徴として、雨や雪が降らない限りは乾燥してパサパサになるので、力の要る馬場になることが多い。そうなると後ろで脚を溜めて直線で勝負するような差し、追い込み馬の切れは鈍る。どちらかというと前へ行って辛抱できるタイプの方がいい。 ■小柄で馬格のない馬は非力なので走らない。脚抜きのいい馬場の方がいい。やはり筋肉質で馬格のあるパワータイプがいい。そういう意味でも、500キロを越す大型馬であるエスポワールとサクセスはやはり有力。 ■ヴァーミリアンなどが代表格だが、ダートの強い馬は大崩れが少ない。マイル戦なので、前に行ける力のある馬が有利。 金沢の伝説的ジョッキー 渡辺壮(わたなべ たけし) 85年に金沢競馬場から騎手デビュー。91年から95年まで5年連続でリーディングジョッキーに輝き、通算で2000勝以上の勝ち星を挙げた。勝率27.1%、連対率43.6&という驚異的な数字と誰にもまねのできない騎乗テクニックから、金沢では伝説的な名手として知られる。 渡辺壮、加賀武見、坂井千明が、注目馬の前走にあったレース中の有利・不利・コースロスなどをジャッジする「元騎手の相馬」は毎週更新中! 元・乗り役にしかわからない、細かいツボを見逃すな! ※関連情報 ★その他のニュース、重賞追い切り速報など最新情報もチェック! ★気になるあの馬の能力順位は? 究極の予想数値「指数X」はコチラ! ★現役騎手、調教師など競馬関係者のブログが満載! 史上最強のブログ王国も要チェックです!