【元騎手の相馬】今後の選択肢が広がったトウショウフリーク

「元騎手の相馬」のコーナーでは、毎週水曜日に「前週の回顧」を更新。フェアプレー賞を2回受賞している坂井千明氏、5度のリーディングに輝いている加賀武見氏、金沢の伝説的ジョッキー渡辺壮氏の3名が、元騎手の目線で、障害戦以外の全レースを振り返り、注目馬をピックアップしています。 そして、次に出走してきた時にそれがひと目で分かるように、毎週金曜に「オカワリ馬」「リベンジ馬」「ヤバイ馬」と3つのカテゴリーに分けて解説。またUMAJINメルマガでも、レース前日に元騎手の注目馬を配信しています。ここでは、先週末のメインレースのなかで、編集部員が気になった馬をピックアップ。元騎手独自の目線で各馬の勝因、敗因を、回顧していきます。 【土曜・東京11R ダイヤモンドS】 ◇5.ケイアイドウソジン ヤバイ馬（15番人気1着） 単騎でうまい逃げが打てた、と言うよりも、逃がしてもらえたと言うべきかな。2番手のスマートロビンも後続を牽制してジッとしてくれて、調教なみの楽なラップで逃げられたから。まさに「勝ってください」と言わんばかりの競馬だよ。こんな楽な競馬はそう続けてできるものではないし、さすがに次は厳しいだろう。（坂井千明） 【日曜・京都11R 洛陽S】 ◇11.トウショウフリーク オカワリ馬（2番人気2着） 好スタートを切ったものの、今回はハナを主張せず番手に控える形。それでも3?4コーナーで早めに動いて先頭に立つと、直線も最後まで渋太く粘って勝ち馬に食い下がった。早めに動いたジョッキー判断も良かったと思うが、それでも芝でこれだけ動けたのと、ハナにこだわらなくても競馬ができたのは収穫。今後の選択肢も広がるし、先に繋がる競馬ができたと言えるだろう。（渡辺壮） 【日曜・東京11R フェブラリーS】 ◇10.ワンダーアキュート オカワリ馬（2番人気3着） 下見所ではこの馬が一番良く見えたのですが、いかんせんマイルは合いませんね。おそらく1800mだったらこの馬が勝っていたでしょう。マイルの速い流れだと、どうしても瞬発力のある馬が絶対的に有利。この馬は長くいい脚を使うタイプで、今回も最後まで良く伸びてはいたのですが、2頭の決め手には敵いませんでした。和田君も非常にうまく乗って力は出し切れたと思うので、あとは距離の問題でしょう。気性や体型から「古馬になったら良くなる」と思っていた馬。これからまだまだ良くなるはずです。（加賀武見） ◇16.テスタマッタ ヤバイ馬（7番人気1着） 後方で折り合いに専念。今回も掛かっていたが、岩田ジョッキーがだましだまし乗ってなんとか我慢できたのが大きかった。久しぶりにこの馬の競馬ができたと思うし、トランセンドをはじめとした先行勢が苦しくなって、この馬にとってお誂え向きの展開になったのは見逃せない。それに、トランセンドが途中から手綱をしごいて動いて行ってペースが上がった分、折り合いに苦労していたこの馬が楽になったのは確か。とにかく恵まれた感は否めないし、相変わらず折り合い面にも不安の残る内容だった。（渡辺壮） 重賞初勝利を飾ったケイアイドウソジン、そしてGI初制覇を飾ったテスタマッタの好走は、最高に恵まれての好走であり過信は禁物のようです。また、久々の芝で2着と踏ん張ったトウショウフリークは、どんな条件に出てきたとしても積極的に狙いたい。 サイト内の「元騎手の相馬」では、障害戦以外の全レースを、3名の元騎手が振り返っています。先週、馬券を買った“あの馬”の評価は？ 気になるあなたは、今すぐ「元騎手の相馬」をチェック！ ★全レースの回顧を更新! 乗り役目線で注目馬をPick UP!【元騎手の相馬】はコチラ

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