競馬サロン

2022/04/09 18:07
【桜花賞】デキは過去イチ。逆算ローテで臨むアノ馬にリベンジ◎。/阪神9R/阪神8R

“何事も初めが肝心”
これはどの世界でも共通して言えることだ。
プロの投手ならこう言うだろう。「初球ストライクを取りたい」
とある心理学者ならこう言うだろう。「人は見た目が9割。初見が大事」
最初の滑り出しが上手くいかないと、歯車は狂う。これと同じことは競馬の世界でも言える。
チューリップ賞を制したナミュール。
同レースで3着のサークルオブライフ。
秋初戦で一定の結果を残し、桜の女王決定戦の舞台に駒を進めてきた2頭だ。
この2頭が上位人気を形成する今年の桜花賞。阪神JFはステルナティーアという馬を含めた“3強”だったが、同馬が不振に陥ったことで変化が生じた。
ここで改めて、3歳牝馬世代の勢力図を振り返りたい。
年明けの時点ではサークルオブライフが頭ひとつリード。そこにラブリイユアアイズ、ウォーターナビレラ、ナミュールの阪神JF上位馬が加わる構図に。チューリップ賞をナミュールが制したことで“2強”ムードが色濃くなった。
ただ、私が本命を託したい馬は他にいる。
ウォーターナビレラだ。
私はこの馬を1400mベストとは思っていない。仮にそうであれば、600m通過34秒1という歴代2位のハイペースだった昨年の阪神JFで前々の競馬から先頭を窺うことができるだろうか? 連続開催4日目、外差し馬場で勝ち馬と0秒1差の競馬ができるだろうか?
「早めに後続がやってきたなか、よく頑張ったと思う。競馬が上手なので距離は心配していない」
こちらはチューリップ賞前における武幸師のコメント。競馬が上手、という表現は重要なキーワードであると私は思う。Bコース替わりの阪神芝はイン有利を誘発するシチュエーション。思えば昨年の桜花賞もソダシ、ファインルージュ、アカイトリノムスメと内枠を引いた馬が上位のほとんどを占めていた。
改めてチューリップ賞を振り返ると、スタートは申し分なかったものの道中は馬群で待機。直線では進路が塞がる場面もあり、伸び切れず5着に終わった。本命を打っていただけに本来の競馬をしてほしかったのが本音だが……。
それでも、陣営はあきらめていない。
「去年からここ目標にやってきている。デキは過去イチ」
中間の坂路は4F52秒4-ラスト1F12秒2。自己ベストを大幅に更新するその時計が過去イチのデキを物語る。外枠を引いたナミュール、サークルオブライフに対して3枠6番と枠順がもたらすアドバンテージも見逃せない。
私のポリシーとして、一度本命を打った馬はそう簡単にあきらめたくない。前走が悔しい結果に終わったからこそ、もう一度狙う。先ほど「この馬を1400mベストとは思っていない」と記したが、それはあくまで現時点での話。仮にウォーターナビレラがオークスに出走した場合、私はグンと評価を下げることだろう。GIで本命を打つタイミングはここしかない。
舞台は整った。ここはウォーターナビレラを本命に据える。
相手本線にはサークルオブライフを。
GI馬として臨んだ前走チューリップ賞は3着。ある程度好位での競馬が叶った点を考えると収穫ありと言えるレースだった。2歳時にアルテミスS→阪神JFと連勝を飾っている馬だが、この2レースを連対した馬はソダシ、リスグラシュー、レッツゴードンキなど桜花賞好走馬がズラリと並ぶ。ウォーターナビレラ同様、陣営の勝負駆けはオークスではなく今回だろう。
ナミュールも侮れない1頭。
期待をかけた2走前の阪神JFは4着。大外枠からスタートで後手を踏み、直線では伸びないインを突く競馬……あれでは凡走も致し方ないだろう。そこから仕切り直した前走チューリップ賞は上がり3F最速の脚で勝利。スムーズさを欠いたなかでの勝利は立派だ。過去10年の桜花賞において、チューリップ賞を上がり3F最速で制した馬は【1-2-0-0】。極端に評価を落とす理由は見当たらない。
さらにはラブリイユアアイズ。
過去10年の桜花賞において、前走阪神JF組の成績は【1-2-0-2】。昨年はソダシとサトノレイナスがワンツーフィニッシュをはたしており、近年のトレンドである「使わないこと」の重要性が垣間見えるデータだ。この馬が前走負かした3-6着馬のほとんどが次走重賞で馬券内。レースレベルは申し分なく、軽くは扱えない。
もう1頭がナムラクレア。
これまで馬券外に敗れたレースは阪神JFのみ。安定感には目を見張るものがあるが、相手関係を考えると前走フィリーズレビューは楽勝してほしかったというのが本音だ。とはいえ当時はプラス12キロの馬体重かつ大外をブン回す雑なレース運び。収穫ゼロの一戦とは言い切れない。前述の阪神JFは極端な外伸び馬場で最内枠の不利。ヒモ穴のゾーンでは見限れない。
【阪神11R 桜花賞予想の印】
◎6 ウォーターナビレラ
〇16 サークルオブライフ
▲18 ナミュール
☆11 ラブリイユアアイズ
注1 ナムラクレア
△3 アルーリングウェイ
△8 スターズオンアース
△5 ピンハイ
【単勝】6(1点)
【馬連/ながし】6-16,18,11,1(4点)
【3連複/ながし】6-16,18,11,1,3,8,5(21点)
【3連単/フォーメ】6→16,18,11,1→16,18,11,1,3,8,5(24点)
次に、自信の一鞍。
【阪神9R 忘れな草賞】
少頭数でスローの上がり勝負濃厚。その条件ならアートハウスの独壇場だろう。新馬戦は1000m通過64秒0の流れを2番手追走から上がり3F33秒9の脚で快勝。前走エリカ賞は1000m通過59秒7のハイペースに対応できず馬券外も、得意の瞬発力勝負なら順当に巻き返すはずだ。
【阪神9R 忘れな草賞予想の印】
◎7 アートハウス
〇2 インザオベーション
▲1 セルケト
△8 ロマンシングブルー
△6 ダイム
△4 グランスラムアスク
【単勝】7(1点)
【3連単/フォーメ】7→2,1→2,1,8,6,4(8点)
最後に太鼓判レース。
【阪神8R 吹田特別】
このレースで興味深いのは出走の前走馬場。13頭中9頭が稍重-重と脚抜きの良い馬場コンディション……良馬場ダートが濃厚な日曜阪神においてプラスと出るかマイナスと出るか、見極めが重要となる。
フランスゴデイナが挙げた2勝はいずれも良馬場。特筆すべきはその2戦が今回と同じ阪神ダート1800mだった点だ。復帰後は良績に乏しい左回りかつ脚抜きの良い馬場。得意の右回りかつパサパサに乾いたダート想定で見直したい。
【阪神8R 吹田特別予想の印】
◎7 フランスゴデイナ
〇13 イツカハシャチョウ
▲11 メイショウミカワ
☆10 リリーミニスター
△8 レガーメペスカ
△6 ダッシュダクラウン
△1 モズマゾク
△5 テイエムベンチャー
【馬連/ながし】7-13,11,10(3点)
【3連複/フォーメ】7-13,11,10-13,11,10,8,6,1,5(15点)
田原基成のプロフィールはこちら
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