１号「競馬のオッズってさ、社会的証明の原理が働きすぎることが多いよね。」

オヤジ「ん？なにそれ、社会なんとか？」

１号「ああ、社会的証明の原理ってのがあってさ、人は、多数派の他人の行動を指針にしたくなるという性質が明確にあるんだよね。つまり、一番人気の馬ってのが、これでね、自分が知りもしない物凄い重要な情報があり、それに基づいて大勢の人が単勝を買っているから、一番人気なんだ、これには逆らってはいけない、って思ってしまう・・・とまあ、こんな感じのことね。」

オヤジ「そりゃそうだろうよ。その感覚あるね。むしろ私は、社会的証明と共に生きていきたいと思ってやってるよ。」

１号「でもさ、オヤジさん、相場だと、逆を張る、つまり買いがたまったら売りを打つ、こればかりやってるじゃん。」

オヤジ「いや、それは、多数派が間違ったことが明白だから、売りで勝てる訳で、それも社会的証明だろうよ。」

１号「そっか、競馬と相場は少し違うか、じゃあオヤジさんは、大多数が安心して買えそうな一番人気にドカンといくのが、好みって事か。」

オヤジ「競馬なら、それが快感だね。あんたは？」

１号「うーん、オレも、一番人気が嫌いな穴党って訳でもないから、時と場合によるけど、行き過ぎた社会的証明は、疑ってかかるのが好きかな。」

オヤジ「ああ、確かにね。あんた、競馬に限らず、疑り深いもんね。」

１号「そうね。たいてい、疑う事から始めるね。特に常識と言われている事は、その出自や原点なんかを調べて、おかしな点があれば、正すようにしている。」

オヤジ「あんた、そういうとこ、うるさいね。」

１号「競馬は、大勢の心理戦だし、予想の仕方や馬券の買い方も色々あるから、自分だけの指針を持つのが意外と難しいんだよね。」

オヤジ「じゃあ、明日の予想いくよ。私は、小倉の６レース。３番のダテボレアスの単勝５万、複勝１０万、シンプルにこれで買う。３着までには来ると思うんだよね。小倉は、前が止まらない競馬が続いているからこの枠から先行したら押し切れると思うんだよね。」

１号「なるほど。あ、この仔、インリアリティの５×５のクロスありだね。こりゃ、ロードカナロアのスピードの源泉を更にパワーアップさせてるみたいなもんだからね。スプリント戦なら信用できそうだね。
オレはね、中京２レース、９番、マノンルージュの単勝５万、複勝１０万、馬連で、３，５，６，１３へ、２万ずつ。これで買うよ。このレース、マノンルージュ鉄板じゃないかと思うんだよね。相手がかなり弱い。マノンルージュも、母父アグネスデジタルなので、母系にインリアリティ持ってるんだよね。これが効いて、スピード性能も高い方に出ている気がする。３戦目で更にやれるはず。」

ということで、１号は、連勝なるか？