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「厩（うまや）スポイラー」とは、トレセン、牧場、競馬場、外厩など、日々、競馬情報に聞き耳を立てている「ウマ屋」が仕入れたスポイラー＝馬券直結情報をお届けする「事情通集団」である。

■スポイラー：栗東取材班・J

阪神11R　阪神大賞典
5枠5番　ブローザホーン（菅原明良騎手／栗東・吉岡辰弥厩舎）
スポイラーレベル：S


昨秋が大敗続きだったこともあり、メンバー唯一のGI馬ながら前日オッズでは4番人気前後と実績からすれば低いとも言える評価に甘んじている同馬。しかし、この状況にシメシメとほくそ笑むのが栗東取材班・Jだ。

「秋の3戦は全部ノーカン可能でしょ。京都大賞典じゃ追うのやめてたし、ジャパンカップはこの馬向きじゃないレース。あれで来るなら宝塚勝ってないよ。つまりさ、適性が逆のレースだよね。んで有馬記念はスタートから位置取れず全然展開が向かなかったってなもんで、やっぱりノーカンでいいよな」

と振り返る。つづけて

「今回は陣営も“宝塚前くらいの状態に戻ってきた”って太鼓判押してるよ。実際、攻め馬でも大きな跳びで走って調子は良さそうだしね。去年は使われすぎたのも響いたかな。休み明けでも結果出してるから、リフレッシュした今回は期待したいね。メンタルが戻ってればこのメンバーなら良い競馬するよ」

と、期待を込めた。メンバー唯一のGI馬どころかメンバー唯一の『前走GI出走馬』。実績も戦ってきた相手も一番、ここで無様な競馬はできない


（厩スポイラー情報部）

■スポイラー：美浦取材班・K

中山7R　4歳上1勝クラス
6枠11番　トラストボス（三浦皇成騎手／美浦・高橋文雅厩舎）
スポイラーレベル：A

“前走不利”を狙うのは馬券の鉄則とも言えるが、今週特に狙いたいのがここで紹介するトラストボスだ。良い手応えで直線を向き、伸びてくるかと思われたところでどこも行き止まり。まったく追えずに7着となった。

「前回はもうほんとにね、何も直線できなかったね。どこにも行き場がなくて詰まっちゃったもんね。あそこ開いてればもっとシャーっと来たんだよな。直線向いて勝つかと思ったよな」

と陣営も前走を嘆いていたが、

「でも、道中の格好が良かったね。今までにない競馬ができたと思うよ。だいぶトモの感じが良くなってるんだよね。中山も今だったら問題ないと思うよ。正攻法の競馬ができんじゃないかな。力は足りると思うし、まともならこれチャンスだね」

と、続けて出たのは成長している同馬への期待の声。良績のない中山を克服することができるかどうかがカギになるが、陣営の言う通りなら今回は買いか。

（厩スポイラー情報部）

■スポイラー：栗東時計班・W

阪神4R　3歳未勝利
4枠8番　コンタンゴ（松山弘平騎手／栗東・藤原英昭厩舎）
スポイラーレベル：A

素質馬揃いの藤原英厩舎ながらデビューから13着、8着と低空飛行を続けているが、結果が出ていないことについて栗東時計班・Wはこう話す。

「デビュー前から終い11秒台で動けてはいたけど、牡馬にしては細身でカリカリした気性で集中力を欠いていた。手前替えもぎこちなく、追って沈まないところがあったから実戦で結果が出てないんだと思う」

とレースで走れない原因を分析。だが、前走後の追い切りから大きな変化があったという。

「中間からブリンカーを着けて追い切ってるけど、動きが一変。先週は軽い西塚ジョッキーが乗ったとはいえ、栗東CWで5F65秒5で終いは10秒9と“超抜”と言える動きだった。追ってからグイっと伸びたし、ブリンカー効果はてきめんで集中力も出てきた。小柄な牡馬で軽い馬場向きの印象だから今の阪神ならガラリ一変するんじゃないかな」

今回は高杉騎手から松山騎手にスイッチしたことにも勝負気配が漂い、絶好の狙い目となりそう。

（厩スポイラー情報部）

なお、厩スポイラーのオフレコレベルは3段階。

「スポイラーレベル：SS」…物議を呼ぶ可能性のある情報でオフレコレベルMAX
「スポイラーレベル：S」…世に公開されていない裏話満載でオフレコレベル上
「スポイラーレベル：A」…馬券的中への重要参考情報でオフレコレベル中

他ではゼッタイ知り得ない現場からの「オフレコ話」を信じるか信じないかはアナタ次第……！

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