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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/12/20 18:00

阪神カップ2024 最終結論【馬体】流れは落ち着きそう ボリューミーな馬体で適性高い◎を狙う【重賞深掘りPJ】

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《阪神カップの馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

先週の朝日杯FSは狙ったパンジャタワーが中団のままで終わる痛恨の結果。スローの前残りで内枠しか勝負にならなかったですね。

この一戦の評価は何とも難しいのですが、スローの展開で楽々突き抜けた勝ち馬と、前残りの展開を4角10番手から詰めてきた3着のランスオブカオスは今後も注意が必要ですね。

さて、このコラム公開後のアップとなりますが、深掘りプロジェクトの有馬記念特集動画第二弾に7号さん、ブッシーさんと出演しています。そちらも見ていただければ幸いです。


それでは阪神カップの予想を進めていきます。

まず阪神カップの過去ラップ分析ですが、今年は阪神JFや朝日杯FSと同様に阪神ではなく京都が舞台なため、過去の結果はあまり意味を成しません。

今回は京都芝1400m外回りで行われるスワンSのラップを参考に見ていきましょう。

集計対象とするのは京都で開催された2014年から2020年、2023年、2024年のスワンSです。

◆スワンS
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2014年 前半3F35秒1 後半3F33秒9⇒後継
2015年 前半3F34秒6 後半3F34秒1⇒イーブン
2016年 前半3F34秒4 後半3F34秒5⇒イーブン
2017年 前半3F34秒9 後半3F35秒8⇒前傾  ※重馬場
2018年 前半3F34秒7 後半3F35秒5⇒前傾
2019年 前半3F34秒6 後半3F35秒0⇒イーブン※稍重馬場
2020年 前半3F35秒5 後半3F34秒3⇒後継
2023年 前半3F34秒1 後半3F34秒5⇒イーブン
2024年 前半3F34秒0 後半3F35秒0⇒前傾
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※前半と後半の3Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

いわゆる上がり勝負になったのは2014年くらいで、スワンSは締まったレースになりやすいですね。ただし、スタート後の3角から4角にかけて「上り」になるコースレイアウト上、超ハイペースになることは稀です。

少し時計がかかりつつある京都の馬場状態を考慮すると今年は「前半3F34秒5前後」のイーブンペースになると仮定します。メンバーを見渡しても今年のスワンSと比べて流れは落ち着きそうです。

なお、ラップ構成にバラつきが見られるため、ラップと飛節の連動性は考えません。


続いてスワンS優勝馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」という2つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。

スワンS勝ち馬の特徴は次の通りです。

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2014年 ミッキーアイル 瞬発/中間
2015年 アルビアーノ 瞬発/ボリューミー
2016年 サトノアラジン 瞬発/ボリューミー
2017年 サングレーザー 瞬発/中間
2018年 ロードクエスト 中間/ボリューミー
2019年 ダイアトニック 中間/ボリューミー
2020年 カツジ 中間/ボリューミー
2023年 ウイングレイテスト 持続/ボリューミー
2024年 ダノンマッキンリー 瞬発/ボリューミー

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馬体重という数字ではなく、筋肉の付き方で「ボリューミー」と表現していることをご理解いただければと思いますが、スワンSは豊富な筋肉量を誇る馬が勝ち切ることが多く、この傾向は京都開催の阪神Cでも見られるかもしれませんね。


それでは今年の有力馬を見ていきましょう。

今回有力馬としてカウントしているのは5頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。

--------------------------
セリフォス 瞬発/シャープ
ウイングレイテスト 持続/ボリューミー
アサカラキング 中間/ボリューミー
ウインマーベル 中間/ボリューミー
ナムラクレア 瞬発/中間

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能力、実績という面で上位人気に推されそうなのは、この5頭のうち、セリフォスとナムラクレア、ウインマーベルの3頭。その3頭の中で京都開催の阪神Cが最も合いそうなのがウインマーベルです。

この馬には京王杯SCで◎を打った経緯がありますが、マイルCSは1F長く自分の目には映ってしまい無印。この馬の能力の高さを侮ってしまったことは後悔しましたね。

馬体は先に述べたように瞬発型と持続の型の中間で、筋肉の付き方はボリューミー。肩まわりから胸前にかけての発達が目立ち、トモがパンパンに張っています。

また、1400mの重賞で3勝を挙げる巧者で、マイルCSではセリフォスに先着しているように今が充実の時。

秋3戦目ですが、先週は水曜、金曜、日曜と週に3本の時計を出す異例のトレーニングが積まれています。まだまだ余力はあるはずです。6枠12番の枠順はギリギリ許容範囲でしょう。

セリフォスはソウルラッシュに完全に逆転されてしまった状況でここが引退レース。スムーズな競馬で能力をフルに発揮なら勝ち負けが見込めますが、馬体的に合うかは微妙なところ。

ナムラクレアは見栄えのする馬で5歳でも馬体的な落ち込みは見られません。ただし、以前ほどの追走力はなく、馬場の四分から五分どころが伸びる今の京都で、8枠16番から外々を回る形になると脚を余すかもしれません。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、先週までの京都芝の傾向などを考慮した最終結論は次の通りです。

《阪神カップの最終結論》
◎12ウインマーベル
○6ウイングレイテスト
▲7アサカラキング
☆3セリフォス
☆16ナムラクレア
△1ソーダズリング
△11マッドクール
△13ダノンマッキンリー
△15ママコチャ

本命はウインマーベル。例年の阪神Cと比べてかなり相手は揃いましたが、1400m重賞なら巧者を買うが私の中での鉄則。少し離れた3番人気と見ていますが、大混戦模様なのでこの馬からでも十分な配当が狙えます。

対抗評価は昨年のスワンSの勝ち馬ウイングレイテスト。メンバー中1番に見える筋肉量を誇り舞台適性は高いと考えられます。また、今年は前に行く馬が意外と少なく、番手からの踏ん張りに期待できそう。

単穴評価はアサカラキング。腹袋が大きく全体的にパンパンに張った馬体をしています。ここ3戦は力を出せていませんが、ハナを切れていないのが敗因。ハナを切って4角先頭の形なら反発があっても驚けません。

☆評価にはセリフォスとナムラクレアを置きます。

馬券は◎ウインマーベルを軸に馬連と3連複で勝負。相手は手広く流します。

《阪神カップの買い目》
◎12ウインマーベル
○6ウイングレイテスト
▲7アサカラキング
☆3セリフォス
☆16ナムラクレア
△1ソーダズリング
△11マッドクール
△13ダノンマッキンリー
△15ママコチャ

【馬連】12=6,7,3,16,1,11,13,15(8点)
【3連複/フォーメ】12=6,7,3,16=6,7,3,16,1,11,13,15(22点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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