今年はＧＩホースが三頭、それとて海外を除くと一年以上前に勝ったもので近年まれに見る小粒な日本勢。母国で実績を上げている外国馬が四頭、顎足付きの御招待各馬の体調はひと目見ただけで的確に判断できるほどの眼力はなく、正直言って比較が付かない。

今年はこぞって夢を追い、タイトルホルダー等が凱旋門賞に挑戦しまたまた撃沈･･･ここに出走していればと自分的には悔やまれてしかたない。

ワールドカップでは日本代表が世界に追いつけ、追い越せと長年かけて磨き上げたものを出し切り強国ドイツを撃破したが、このジャパンカップ創設の理念も世界に追いつけ追い越せだった。

競馬後進国の日本が俄にはじめて当初は御招待しなければ外国の一流馬は来てくれない。４１年前、大西騎手騎乗のゴールドスペンサーが五着に入線し歓喜したのはついこの前のような気も･･･年月が流れるのは早い。

当初は御招待で良かったかもしれないが、ドバイワールドカップやブリーダーズカップや香港国際競走のように多彩な競走条件のレースを設定しなきゃ超高速馬場で行われる芝２４００Ｍ戦ひとつだけではいくら賞金額を上げても、本気で“ジャパンカップを獲る”と意気込んでくる馬はいない。

主催者は実績のある馬を御招待して馬券の売り上げがあれば御の字、売り上げ至上主義と言ったお役所目線だけに、いつまでたってもサッカーのように世界に追いつく日は来ないだろう。とは言うものの馬券参加はするつもりです。



【東京12R ジャパンC】

◎１３番テーオーロイヤル
今年のダイヤモンドＳを勝った後、天皇賞に挑戦してタイトルホルダーにはちぎられたが、二着のディープボンドを追い詰めての三着は立派。ここで改めて長いところのＧＩは獲れる器とみた。

ところが秋緒戦のオールカマーでは割り引いても情けない五着。仕切り直して競走条件が好転したアルゼンチン共和国杯は直線に向いて外に持ち出そうとしたところで暴走気味に逃げたキングオブドラゴンが苦しがって大きくヨレてそのアオリを喰らい行き場を失い、荒れた馬場の内に進路を切り替えたが･･･伸びきれず六着。内容は悲観するものではなく、今年のこのメンバー相手ならスムーズに走らせてやって消耗戦になれば勝ち負けできるとみた。


○１５番シャフリヤール
ダービーと同じ舞台設定、昨年の当レースでもコントレイルの三着に入っているし、藤原厩舎は一度使い目標にしていたレースにキッチリと仕上げてくる。それは直前の動きの鋭さからも見て取れる。

そして、ここまでメンバーが楽になれば主役を演じてくれることだろうが、どんな競馬をしても見下ろしで勝てるほどの力差はなく、鞍上のＣ・デムーロ騎手の手腕をもってしても、１８頭立てのしぶとさ比べになった時には取りこぼしも十分にありうる。


＜買い目＞
単勝１３番
馬単１３番→１５番
馬連１３番ー１５番
ワイド１３番ー１５番



【阪神12R 京阪杯】

◎７番ファストフォース
ＧＩ戦では歯が立たないが、この組み合わせなら十分戦える馬だ。スタートダッシュの鈍い馬だし、今回はテンに速い馬が揃っているだけに、出していっても番手を確保するのが精一杯の流れになりそう。

番手を確保したところで流れは落ち着き、前が速いので逃げた時のようにストレスなく走れるハズだし、ボコボコと荒れて力を要する馬場は力馬タイプのこの馬にもってこいの舞台。人気を落としているが絶好の狙い目だ。


〇１４番トウシンマカオ
意地悪をされているかのにようにまた外枠を引き当てた。内目の枠を引いてれば◎にしたところだが、今年の三歳馬は質が高く、伸びしろもある。

１４番枠から厳しい競馬を強いられそうだが、前走のオパールＳは自ら勝ちに行ってのもので内容は濃く、このレースに向けて入念に乗り込まれ、仕上がり状態は良く、スプリンターとしての資質も十分にあり、どんな走りをしてくれるのか楽しみだ。


▲１３番ジュビリーヘッド
前走のキーンランドＣは外差しの利く馬場を意識しすぎて必要以上に外々を回り、残念な結果に終わったが、道中上手く前に壁を作り脚をタメていければ終いは切れる。

リフレッシュ放牧で夏場の疲れを癒やし、雰囲気は上々。鉄砲実績もあり、条件は付くがチャンスのある一頭だ。


△６番・９番・８番・１１番・１０番


＜３連単フォーメーション＞
一着７番・１４番・１３番
二着７番・１４番・１３番
三着７番・１４番・１３番・６番・９番・８番・１１番・１０番