※本堀タクヤの予想はWinsightでも【資金配分付き】で公開中！※予想レースおよび見解、印・買い目は同じものになります。

■阪神11R・しらさぎS

米子Sがリステッド競走からG3に昇格し、しらさぎSに改称。それにともない、負担重量規定が賞金別定からグレード別定に改められた。仮に昨年と同じ規定を今年の出走メンバーの人気どころに当てはめると、チェルヴィニアは66kg、レーベンスティールは63kgを背負うことになる。これに対し、キープカルム、シヴァース、ニホンピロキーフは57kg、デビットバローズは58kgと、ほとんど変わらない斤量で出走できる。実績馬にとって有利な規定となり、出走しやすくなった。それは間違いない。では、賞金を多く持った実績馬たちが、上位に好走する可能性は高いだろうか？

答えは否。私はそう考えている。あくまで出走しやすくなっただけで、それでもなお、G1やG2で好結果を残してきた馬たちは、厳しい負担重量を強いられるからだ。チェルヴィニアの牝馬57kg、レーベンスティールの59kgは、シンプルに重い。前者は久々のマイル、後者は初マイルと、それ以外の不安要素がないわけでもない。ここは実績馬の「取りこぼし」を期待して、別の馬から入るのが正解だ。

本命はキープカルム。オープンクラスは未勝利でワンパンチ足りない競馬が続いているが、一方で大きく崩れてもいない。どの舞台でも相手なりに走れるのがこの馬のセールスポイント。連勝馬券の軸には、最も相応しい存在と言えるだろう。5番人気前後の想定で、好配当を狙うにはもってこいだ。

対抗はダンツエラン。本質的にマイルより千四のほうが向く印象で、強力な年長馬との初対戦は楽な戦いにはならないだろうが、なんといっても51kgの斤量は脅威と言わざるを得ない。重賞勝ち馬の底力を侮るなかれ。そのように結論づけた。

単穴はシヴァース。昇級戦で上位人気の一角を占めるのは歓迎できない要素だが、同じコースで行われた前走夢洲Sの勝ち方がとにかく強かったので、これ以下には落とせないと判断した。きさらぎ賞で3着に好走した実績を持ち、デムーロ騎手とも手が合っている。メンバー構成的に、ハナもしくは絶好位でレースを進められることは確実なので、連勝での重賞制覇も可能とみた。

■印・買い目
◎2キープカルム
○13ダンツエラン
▲8シヴァース
△10デビットバローズ
△6レーベンスティール
△7チェルヴィニア
△5ダイシンヤマト
△4ダディーズビビッド
△14ニホンピロキーフ

【馬連/フォーメ】2,13,8＝2,13,8,10,6,7,5,4,14（21点）
【3連複/フォーメ】2,13,8＝2,13,8,10,6＝2,13,8,10,6,7,5,4,14（46点）
【3連単/フォーメ】2,13,8→2,13,8→2,13,8,10,6,7,5,4,14（42点）


■東京11R・府中牝馬S

レース名は府中牝馬Sで回次も引き継がれるかたちになったが、JRAはマーメイドSから名称変更されたレースと位置付けている。舞台を阪神芝2000mから東京芝1800mに移したマーメイドS。そのような認識でいいだろう。よって、「軽ハンデの活躍が目立つ波乱含みの一戦」というレース傾向は大きく変わらないとみてアプローチする。当然今年も、穴を狙っていくのみだ。軸を決めて流せばOKというわけにはいかない超難解な一戦なので、配当妙味のある人気薄を中心に有力候補をピックアップし、フォーメーション主体で攻めていきたい。

◎ウンブライルはG1のNHKマイルCをはじめ、3回の重賞2着歴がある実績馬。直近1年間の着順は冴えないが、1秒以上の大きな着差を広げられての敗戦は一度もない。「終わった」と考えるのは早計で、1800m以上の距離にも対応できている。54kgの斤量で走れるのは相当有利。久々の馬券絡みがあっても不思議ではないだろう。

○ラヴェルは今回のメンバーでは実績最上位。直近は二桁着順続きながら、いずれもG1かつ絶望的な着差ではないので悲観する必要はない。2歳時にはリバティアイランドを下し、昨年はエリザベス女王杯2着、牡馬相手にチャレンジC制覇と、力のあるところを見せてきた。牝馬同士で千八なら巻き返し必至。56.5kgのトップハンデが嫌われているからこそ、積極的に買っていきたい。

▲ミアネーロはゲートの出の悪さが災いして期待外れの競馬が続いているが、スムーズにレースを運べたときの強さは際立っており、フラワーC勝ち、紫苑S2着の実績は光る。千八はベストで、追い切りの動きを見るに、ハ行による取消の影響はなさそう。人気を落とす今回がまたとない買い時だ。

■印・買い目
◎1ウンブライル
○8ラヴェル
▲9ミアネーロ
△12セキトバイースト
△7カナテープ
△5アスコルティアーモ
△10ウインエーデル
△11タガノエルピーダ
△4フィールシンパシー

【単勝】1,8（2点）
【馬連/フォーメ】1,8,9＝1,8,9,12,7,5,10,11,4（21点）
【3連複/フォーメ】1,8,9＝1,8,9,12,7＝1,8,9,12,7,5,10,11,4（46点）
【3連単/フォーメ】1,8,9→1,8,9→1,8,9,12,7,5,10,11,4（42点）


■自信の一鞍／東京6R・2歳新馬

私が新馬戦で勝負することはほとんどないが、決して苦手なわけでも、予想を怠っているわけでもない。デビュー前の新馬もしっかりチェックしているし、条件が揃えばちゃんと馬券も買う。今回、ようやくその機会が訪れた。確たる中心がいて、相手も絞れる。穴を狙うのは難しいが、少ない点数で勝負して大きな利益を出すことは可能。そう判断し、この東京6Rの新馬戦をピックアップした。

狙いを定めたのは、エコールナヴァールである。美浦・森一誠厩舎が管理する牝馬で、父アドマイヤマーズ、母父クロフネという血統背景。「あれ？　どこかで見覚えが……」。そう感じた人も多いことだろう。そう、今年の桜花賞を制したエンブロイダリーとバックボーンが非常に似ているのだ。これでシルクの馬であれば完璧だが、同じビッグクラブであるサンデーレーシングの馬で、なおかつノーザンファーム産という点も一緒。キャラクターに大差はない。このプロフィールを見ただけで、期待が高まるのは当然と言える。調教もしっかり動いているので、デビュー戦から好勝負必至だろう。

これで単勝1倍台の断然人気確実という状況であれば買い控えたいが、どうもそんな雰囲気ではない。安田翔伍厩舎、レーン騎手、キャロットクラブのナダル産駒・アーガイルショアがかなり人気を集めそうなのだ。こちらも悪くはないし、新馬戦は何が起こるかわからないが、終わってみれば総合的な大物感で勝るエコールナヴァールに軍配が上がるとみる。アーガイルショア以外の相手も、調教内容のいい人気サイドにある程度絞れそうなので、エコールナヴァールを軸に決め打ち勝負に出たい。

■印・買い目
◎2エコールナヴァール
○9アーガイルショア
▲15エコログロウ
△10トワニ
△6カンレイスター

【単勝】2（1点）
【馬連】2＝9（1点）
【3連複/軸1頭】2＝9,15,10,6（6点）
【3連単/軸1着】2→9,15,10,6（12点）
 

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