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【前編】で述べたとおり、今年の皐月賞は不利が多く巻き返し要素はじゅうぶん。あとは2着クロワデュノールの判断がカギを握る。

▽SPREAD編集長山田のその他予想コラム
◆【日本ダービー（東京優駿）2025予想】皐月賞惨敗から「10人気3着」の事例あり　不利だらけの一戦に潜む盲点【前編】

■日本ダービー2025予想【後編】

クロワデュノールはまだ完成途上。東スポ杯は馬体が絞れず陣営も泣きのコメントを出し、実際レースではプラス24キロでユルユルの状態だった。それで勝ったのだから相当なポテンシャルを秘めるが、皐月賞でまたやらかした。どうも帰厩した段階では馬がガレ気味で、ギリギリの調整だったと聞く。

この馬、休み明けだと整わないクチじゃないか？

思えば本調子に欠けたという声があるのは、4カ月ぶりの東スポ杯と前走の皐月賞。で、文句なしのパフォーマンスを見せたホープフルSだけは東スポ杯から中5週だった。今回は馬体をふっくらと見せ、稽古でも重心が低く、明らかにデキは前走以上。前総崩れの中を唯一、4角2番手から押し切ろうとしたシーンは流石の強さだったし、皐月賞は各馬が動いたシーンで一呼吸置いたモレイラさんに負けた、とも言える。

ここは皐月賞のリベンジだ。本命は◎クロワデュノールでいく。

■逆転候補に2頭を指名

ただ、イクイノックスやエフフォーリアがそうだったように、秋に飛躍してくる馬は日本ダービーで2着が多い。「完成はまだ先」と言われ続けるクロワデュノールには、ダービー馬の称号以上に輝ける未来があるように思えてならず、馬券は2着を想定した買い方で勝負したい。

そこで「逆転候補」としての二刀流に抜擢は、まず○マスカレードボール。

皐月賞でも重い印を打った馬だけど、正直、クロワデュノールから何馬身か離されての好走という見立てだった。【前編】で述べたとおり、序盤でエリキングとぶつかりポジションを悪くし、4角では絶望的な位置取り。直線は馬群で際立つ末脚を見せ、クロワデュノールにクビ差2着と迫ったシーンには驚いた。

そもそも、この馬は明らかに府中向き。アイビーSはクロワデュノールの東スポ杯より1秒も速い東京芝1800m1分45秒8を記録。ホープフルSでは後方で折り合いを欠いて大敗しちゃったけど、共同通信杯の勝ちっぷりを見ても府中ならGI級なのは間違いない。

8枠17番、ちょっと外過ぎるなぁ……が本音だけど、馬群を巧く捌ける馬ではないのでプラスに考える。

もう1頭、クロワデュノールの逆転候補に、ピンかパーのタイプかもしれないけど、3戦無敗の▲ファンダム！

距離どうなん？がテーマと思うけど、好位でスピードに乗って連勝したマイル2戦から一転、後方で我慢し末脚爆発の毎日杯に希望を見た。勝ち時計1分45秒9は、同日の3歳牝馬1勝クラスと遜色ないので価値はそこじゃない。直線に向いてエンジンを点火した時のグンと沈むフォームや、他馬とはまるで違う回転の速さはちょっとエグい。

レースぶりや体型を含め本質はマイラー。それは認めるが、日本ダービーは馬場さえ乾けば、マイル寄りのスピードで通じる舞台。土曜に「重」でも2勝クラスで芝1600m1分35秒9が出た東京芝の水捌けの良さを持ってすれば、晴れマークも出ている日曜の府中で末脚爆発はある。

馬券は◎軸に馬連と、○▲1列目の馬単で両穫り狙い。これに3連単は◎軸1着と、○▲を1列目に置くフォーメで一発を狙う。あとは皐月賞で不利ありまくりだった☆ジョバンニ、大きな減点材料のない☆ミュージアムマイル。

これに【前編】で取り上げた△エリキング、1枠で不気味な△ショウヘイ、一発あるなら菊花賞の頃には有力馬に数えられそうな△ファイアンクランツ。サトノシャイニングは前に壁が欲しい馬なので、大外18番ならパス。

印と買い目は以下のとおり。

◎13クロワデュノール
○17マスカレードボール
▲6 ファンダム
☆9 ジョバンニ
☆7 ミュージアムマイル
△3 エリキング
△2 ショウヘイ
△16ファイアンクランツ

【馬連】13＝17,6,9,7（4点）
【馬単】17,6→13（2点）
【3連単/フォーメ】
13→17,6,9,7→17,6,9,7,3,2,16（24点）
17,6→13→17,6,9,7,3,2,16（12点）

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◆【日本ダービー（東京優駿）2025予想】皐月賞惨敗から「10人気3着」の事例あり　不利だらけの一戦に潜む盲点【前編】


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