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「厩（うまや）スポイラー」とは、トレセン、牧場、競馬場、外厩など、日々、競馬情報に聞き耳を立てている「ウマ屋」が仕入れたスポイラー＝馬券直結情報をお届けする「事情通集団」である。

■スポイラー：栗東取材班・T

京都11R　マイラーズC
7枠8番　セオ（岩田望来騎手／栗東・上村洋行厩舎）
スポイラーレベル：S

「ホンマにこんなメンバーでええんかな？」

声の主は栗東取材班・T。同氏が皐月賞でスポイラーとして提供したジョバンニは、道中で何度も不利を受けた影響もあり、惜しくも4着。反省会と称して愚痴とお酒が進んだとのことだが、痛手を受けた資金はマイラーズCのセオで回収する算段だという。

「改めて週明けの特別登録馬を見て驚いたよ。想定の段階でだいたいは把握していたけど、仮にも安田記念の前哨戦やからなぁ……どう考えてもリステッド級のメンバーやん（笑）ただ、それはセオにとってはラッキーとしか言いようがない。何なら前走のほうが相手が強かったまであるんとちゃうか？」

前走時に本馬が後塵を拝したシリウスコルトはその次走で勝利。なるほど、その言い分も一理ありそうだ。強豪マイラーが続々と引退し、ディフェンディング・チャンピオンかつ国内トップマイラーのソウルラッシュは本レースに出走せず。昨年とは雲泥の差と言えるメンバー構成だ。

「前走は連続開催の阪神で差し決着。あの展開と馬場で僅差4着なら上々だよ。今回は開幕週の京都で強いと言える馬はジュンブロッサムぐらい。ミライくん（岩田望騎手）とのコンビで京都外回りを勝っているし、ここは千載一遇のチャンスやね、頭まで狙っていいと思うよ」

低調なメンバー構成で上位進出への色気を持つ陣営は少なくないが、勝つ可能性まで言及したのは自信の表れか。先団から速い上がりを使える本馬の特徴は開幕週の京都芝にピッタリ。ここは絶好の狙い時か。

（厩スポイラー情報部）

■スポイラー：美浦取材班・E

東京9R・湘南S
6枠10番　レッドシュヴェルト（C.ルメール騎手／美浦・尾関知人厩舎）
スポイラーレベル：A

「いやぁ、上手くいきませんでしたね。手応えは抜群に思えたんですが……」

湘南Sに出走するレッドシュヴェルトについて、前走を振り返りつつ美浦取材班・Eが重い口を開いた。

「レースだから仕方ないのはわかっているんですが、当時の中山はだんだんと外差しに移行していって、前に行く馬がガンガン飛ばした展開。シメシメと思っていたんですが、直線で進路が開かずじまいで……勝ったとまでは言わないですが、スムーズなら馬券内まであったんじゃないかなぁ」

よほど悔しかったのだろう、語気もどんどん強さを増していく。それでも冷静さを取り戻し、今回陣営サイドが抱く勝負気配を伝えてくれた。

「全3勝を挙げる東京芝1400m替わりももちろんですが、ルメさん（C.ルメール騎手）が乗ってくれるのがポイント。この馬の特徴を知り尽くしているジョッキーですし、今回も前に行く馬が多い。直線の長い東京なら突き抜けてくれると思っています」

と、陣営の選択に強い勝負気配を感じとっていた。その力の入りようから、重い印が必要だろう。

（厩スポイラー情報部）

■スポイラー：栗東取材班・O

福島7R　4歳上1勝クラス
5枠8番　ジョウゲンノツキ（秋山稔樹騎手／栗東・牧田和弥厩舎）
スポイラーレベル：A

直線競馬で連続2着と好走したのち、ここ2走は9着、6着と着順を落としている。そのあたりを栗東取材班・Oが聞いてみると、

「2走前は除外されて結局ダートを使うことになったし、前走は休み明けで1400mも若干長かったかな。ここ2走は思うようなレースを使えてないし、参考外でいいと思うよ」

と適条件でなかったことが影響しているとのこと。続けて

「今回は久々に狙ったレースを使えるからね。ひと叩きして動きに素軽さも出てきたし、型通り状態は上向いている。抜けた馬もいないし、小回り芝1200mというのは条件的に合っていると思う。今週オススメの1頭だよ」

先週も勝ち鞍を挙げ、好調な牧田厩舎。馬券的妙味も含めて狙う価値はありそうだ。

（厩スポイラー情報部）

なお、厩スポイラーのオフレコレベルは3段階。

「スポイラーレベル：SS」…物議を呼ぶ可能性のある情報でオフレコレベルMAX
「スポイラーレベル：S」…世に公開されていない裏話満載でオフレコレベル上
「スポイラーレベル：A」…馬券的中への重要参考情報でオフレコレベル中

他ではゼッタイ知り得ない現場からの「オフレコ話」を信じるか信じないかはアナタ次第……！