■シャティン8R・クイーンエリザベス2世C

自分が馬券を買い始めた頃に、中山競馬場で「俺はグリーングラスの菊花賞を取ったんだよ」って話しかけてきた知らないおじさんが「イマイチ君が勝ちだしたら買え」と言ってた。金言だと思う。

実際にディープスカイやオルフェーブルなど、それまでよくて2,3着どまりだった馬が1着を取った途端に連勝街道に乗るのはあるあるで、勝利する＝成功体験を得ることで自信がつくのか自覚が出るのか。「子どもは褒めて育てた方が成長する」ってのと根っこで同じなんじゃないかと思ってる。

そういった意味で今回注目したいのが、16戦未勝利からいきなり香港ダービーを制したキャップフェラ。たぶんキャップフェラは前走後に「ダービー馬」って言われまくってるじゃないですか、中国語で。そしたらキャップフェラ本人、いや本馬も「あ、自分はダービー馬なんだな」と「ダービーってのは頂点のレースなんだな」と「勝つとみんなが喜んでくれるんだな」と自信と自覚が出てくるわけですよ。

つまりキャップフェラ◎。前走が初勝利とはいえ、オーストラリアではGIで2着もある実力馬。今回の団子状態なメンバー構成なら、発馬決めてリズム良く走れば2匹目のドジョウがあってもおかしくない。

話はちょっと変わるが、アメリカのBCクラシックに代表されるように現4歳は世界的に強い世代だと思う。ここでもそれは変わらず、キャップフェラに本命を打った以上、その香港ダービーで1番人気を背負った○ルビーロットも狙いたい。

ここ2走は人気を裏切る不本意な競馬が続いているが、2走前のダービーでも初距離ながら大きく負けてはおらず、2000m程度なら守備範囲に見えるし、最後は必ず脚を使ってくるタイプで、展開さえ向けば一気の突き抜けすらあり得る。3走前の香港クラシックCのような大外一気が出れば配当もハネる。

日本馬からピックアップしたいのは▲リバティアイランド。ひと叩きしてからが良く走るタイプだし、昨年の香港カップだけ走れば十分。ロマンチックウォリアーのいないここでは無様な競馬はできない。

ドデカ配当を狙って馬券は3頭中心の3連単変則買い。

◎9キャップフェラ
○10ルビーロット
▲11リバティアイランド
☆1ゴリアット
☆5エルヴェンセドール
☆8モーメンツインタイム
☆7エンスード

【3連単/フォーメ】9,10→9,10,11→1,5,8,7(16点)
【3連単/フォーメ】9,10→1,5,8,7→9,10,11(16点)

■シャティン7R・チャンピオンズマイル

現在4連勝中のヴォイッジバブルでアタマは堅そうなメンバー構成。対戦相手の打うち、マイウィッシュ以外の目ぼしい馬には既に勝利しており、他馬がいきなり急成長しない限りは安泰の様相。ここは素直に◎ヴォイッジバブルとし、2,3着を当てるゲームと捉えたい。

狙いたいのはリンクの強いチェアマンズトロフィー組の○ギャラクシーパッチ。昨年末の香港マイルでは7着も勝ったヴォイッジバブルから0秒4差と着差はわずか、続く香港スチュワーズカップでも同じ相手に0秒4差と連続で健闘しており、今回もそれだけ走ることが出来れば馬券内にはいそうな計算。大きめのポカもあるタイプで人気もそこそこくらいに落ち着きそうで、積極的に買い目に入れたい。

もう1頭相手軸で指名したいのが▲レッドライオン。こちらも香港マイルでヴォイッジバブルと0秒4差、香港スチュワーズCでも0秒5差で走れており、「どれだけヴォイッジバブルに近づけるか」が焦点となりそうな今回のレースでは○と同等の評価を持って扱いたい。

以上の2頭を相手軸とし、あとはハネ狙い。ヴォイッジバブルとの着差に焦点を絞ってチェマンズトロフィーの着順は気になるも香港マイルでは5着の☆ハッピートゥギャザー、今年に入って一息も昨年末だけ走れば2着はある☆ビューティージョイは買い目入り。それと未対戦の☆マイウィッシュを警戒。もちろん昨年の安田記念で◎に勝っている☆ガイアフォースもマーク。

◎2ヴォイッジバブル
○6ギャラクシーパッチ
▲10レッドライオン
☆9ハッピートゥギャザー
☆5ビューティージョイ
☆12マイウィッシュ
☆3ガイアフォース

【3連単/フォーメ】2→6,10→6,10,9,5,12,3（10点）
【3連単/フォーメ】2→9,5,12,3→6,10（8点）

■シャティン5R・チェアマンズスプリントプライズ

香港の強いスプリンターなんてセン馬だしどうせ7歳くらいだろと思いガチだけど、まだ4歳のカーインライジング。

走れば走るほど勝ち方に余裕が出てきて、前走は残り50mで完全に追うのやめて流しながら圧勝。おまけに3走前からは逃げなくてもよくなって死角なし。ちょっとコレに逆らうのは厳しい、厳しすぎる。2着に裏返せばもう爆穴だろうけど、それじゃ根拠のある予想ができない。素直に◎献上。

問題は相手探し。組み合わせで人気になってしまうだろうけど、対抗……というか2着候補の最右翼は○ヘリオスエクスプレス。とんでもないバケモンがいなければGI3連勝、重賞4連勝中だったハズで、時代の被害者と言わざるを得ない同馬。見てると判官贔屓な気持ちになり、「どこかで是非ともGIのタイトルを」と思ってしまうが、前哨戦見る限り今回はまだその時じゃない。勝ちはしないが馬券内は堅いと見て2,3着折り返しの相手軸に添える。

3番手は日本勢筆頭▲サトノレーヴ。現国内スプリント王者で昨年の香港スプリントでは3着。香港でよく走るロードカナロアの血を持ってるし、終わってみれば昨年の香港スプリントと同じトップ3もあり得る。

あとは死んだふりしたら喰い込み一撃ありそうな☆エイシンフェンサー。それと海外競馬特有のデカいハネ狙いで昨年チャンピオンながら人気ガタ落ちのインビンシブルセージなど。

◎1カーインライジング
○6ヘリオスエクスプレス
▲2サトノレーヴ
☆13エイシンフェンサー
☆8インビンシブルセージ
注10ビューティーウェイヴス
注12コパートナープランス

【馬単】1→6,2,13,8（4点）
【3連単/フォーメ】1→6→2,13,8,10,12（5点）
【3連単/フォーメ】1→2,13,8,10,12→6（5点）